2006年4月 5日

あくなき探索

翻訳の仕事をしていると、ときどき、
そのモノのイメージは鮮明に浮かぶのだけど、
適切な日本語がどーーーしても出てこない単語にぶつかることがある。


今日の単語は「botarga」。
辞書をひくと「道化衣装、道化師」などとある。

何だ?と思ったものの、文脈から、ああ、あの、遊園地とかデパートの屋上とかで
人が全身にかぶって子どもと戯れるやつね、と思い当たる。
思い当たったものの、どーーしても「かぶりもの」という日本語しか出てこない…。

頭の中にはミッキーやらグーフィーやらガチャピンやらが
総動員でワイワイやってる中、「かぶりもの」では何かしっくりこず、モンモン。

こんな時はグーグルで、思い浮かぶキーワードを片っ端から入れて検索したり、
それでも分からない時は「あの、××なアレって、日本語で何ていうんだっけ」などと人に聞いたり。

しかしこういう検索してる時のキーワードといったら、切羽詰っててかなり悲しいものがある。
「遊園地 かぶりもの」とか「ディズニーランド ミッキー 人が入っている」とか…
最後の方はもう、文章なんじゃないかと思えるぐらいである。


さてそんなこんなで、今回も怒涛の調べもののかいあって、ついに『着ぐるみ』という言葉を引き出した。

そう、「着ぐるみ」だよそれだよ!!!というこの瞬間の胸の震えは筆舌に尽くしがたい。
なんかもうちょっと固めの言い回しもある気がしたが、大辞林にあったのでよしとする。
(ちなみに漢字では「着包み」と書くらしい。ぬいぐるみも「縫い包み」。)

そんな中、調べものの過程で通りがかったWikipediaのサイトがすごかった。
「着ぐるみ」について、よくもまあこんなに、と驚愕するほどの情報量。論文なみ。
着ぐるみの定義から始まり、変身願望、フェティシズムとしての側面、
着ぐるみのスタイル(動物型/人型、写実的/アニメ)などなど・・・
ほのぼのとしたイメージを抱いてうっかり気軽に入ってきたら、
帰り際どえらいものをしょい込まされた…という感じ。
はっきりいって、いわゆる「着ぐるみ」で思い浮かぶほのぼの系の「動物型」はほとんど無視され、
「人型」についてのみで論が展開されていたので、きっとそういった世界に詳しい方が編集されたのでしょう。


というわけで今日もなんとかスッキリ仕事終えられました。
よかったよかった。

今日のスペイン語
búsqueda(ぶすけだ)】
検索、探索、探すこと。
スペイン語サイトのサーチエンジンなどのボタンでよく見かける
buscar(ぶすかーる)は動詞の「探す」。
サーチエンジンは、buscador(ぶすかどーる)。
「探す人」という意味。

コメント[2]

分かる分かる、その感覚。かぶりものと着ぐるみじゃぜんぜん違いますからね。ぴったり合うものが出てきた時、妥協しなくて良かった、いい仕事した、って思いません?

おお~ 分かってくれますか!
そうそう、基本的に妥協は許されないんだけど、時として時間との戦いの中万策尽きてしまう時はあります。
あとはもともと日本語に適切な単語がない時とか、一般的でない時とかも困る。
最近悩んだのは、小学校の掃除用具であった、T字型のほうきのようなものの先に雑巾とかをはさむやつ・・

Tさんもそのようなお仕事かなにか?

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