2010年5月29日

手食普及活動

twitterの検索機能が10日ほど前からおかしい。「パクチーハウス」での検索が出なくなり、「手食」もなくなってしまった。しかし、どちらのキーワードもメディアの影響もあり、twitterでつぶやいている人は減っていないと思う。困ったなー。

というわけで特に「手食」に関しては、無理やり「手」「食」と分けて検索したり、検索エンジン等を使ってつぶやきを発掘している。twitterでダイレクトに検索するよりかなり骨の折れる作業になるのだが、仕方がない。今月はかなり「手食」のメディア露出が多いので、興味を持った人とコンタクトをとれる最大のチャンスだからだ。

手食を始めてから、たくさんの人に驚きと感激を与えることができている。カレーはコリアンダーシード(パクチーの種)を使うので、隠れたパクチー料理であり、パクチーハウスオープン以来、このメニューを出したかった。しかし、カレーとは早食いの代表みたいなものでもあり、カレーだけ食べて帰る人が出ると、店の雰囲気はガラっと変わるだろうし、時間をかけないということは食事中のコミュニケーションを推進しにくいので、店のポリシーに反すると思っていた。しかし、「オーガニック」「地産地消」「フェアトレード」という3つの要素を兼ね備えたBijaのカレーを導入することは、食を扱う者としての姿勢を示すことにもなるので、ぜひ実現したいと思ったのだ。

あとは、どうすればそれをゆっくり食べてもらえるか。

ブレスト的にいろいろアイデアを出した中で出てきたのが手食だ。「カレーの期限→インド→手で食べている」という発想の流れではあったが、実際にやってみようという話になり、やってみたら"楽しい"と感じた。そして、いろいろ調べるうちに、世界人口の半数近くが手食の上、手食文化でないとされる地域でも、ほとんどが手を使って食事をする習慣を持つことに気づいた。

手食を推奨して、実際にやってくれたのは最初は30%強ぐらい。その後、日本手食協会を作り、いろいろなメディアでの紹介をテーブルに置いたりして割合を上げた。そして1カ月ほど前から"手食割"を導入し、明確に手食を優遇する姿勢を強調。現在では7割以上が手食でカレーを食べている。こうした体験がもっといろいろな場所でできればと思う。

先週、関西に行く機会を作り、日経MJで一緒に掲載された亜州食堂チョウクを訪ねた。旅をした経験の長い夫婦で、自身が見てきたモノ・コトを再現することで、旅の楽しさを伝えたいという点で僕とも認識を共有している店だった。手食を単なる文化の模倣としてするだけでなく、そうした体験を共有することによりコミュニケーションを生みだす。よくお客さんから「カレー屋さんでこんなに話をしたのは初めてです」と言われるそうだ。

そして、先ほど、Googleアラートで岐阜県可児市のフランス料理店のブログに行きついた。そのブログの主Kitchen Brancheシェフの金子和則さんは、フランスで修業し、ホテルなどで修業をした上にフランス料理店を開いた方だ。早速電話して、手食の話をしてみた。すると、金子さんは食とコミュニケーションについて強く意識している料理人ということが分かった。中京テレビをご覧になったときに、金子さんが推進している「アペリティフ」(食前におしゃべりをしながら食べ物をつまむこと。フィンガーフードが主らしい。6月の第一土曜日に、日本でも全国各地で開催される)と手食の共通点を感じたそうだ。

「手食」を始めたとき、その単語の読み方も分からなかった。"しゅしょく"と読むと主食と勘違いされそうだと思い「手」(て)の発音を生かすため、手食と読んだ方がよいだろうなと思って決めた。ひとたび、そのあり方に名前を付けると、それの意味するものがどんどん集まってくる。同じようなことを考える人は全国に(そして全世界に)いるだろう。食にコミュニケーションを取りいれる方法の一つとしての「手食」を、どんどん広めていきたい。

(8月22日には、広島で手食イベントを開くべく、調整中です。その他の地域で興味ある方はご連絡をください)

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