2010年3月31日

2010年3月の読書記録

●山口絵理子『裸でも生きる――25歳女性起業家の号泣戦記』(講談社、2007)
彼女のことは、いろいろな媒体から断片的に知っているつもりでいたが、この本からはかなり刺激 を受けた。根性ある。フットワークの軽さとあきらめないこと、そして自分の信念を信じることが大事!

●ローザ・セイ『アロハ・マネジメント』(講談社、2009)
ハワイの人の考え方をビジネスや組織に応用するというとても興味深い本。大急ぎで読むとハワイ語の意味を覚えきれず、途中で混乱してしまった。ゆっくりと腰を落ち着けて読むべき一冊である。


●石川雅之『もやしもん(8)』(講談社、2009)
農大を舞台にした漫画。ビール特集ということで読んでみた。ビールに関する基礎知識が学べる。執筆過程でおおくの地ビールメーカー等に協賛を得た模様。漫画執筆においてああいう手法もあるのだなぁ。

●本田直之『人を動かすアフォリズム 90』(小学館、2009)
本田さんの著作を久しぶりに読んだ。紹介されているアフォリズムもよいが、それが収録されている本を読んで、当人との視点の違いを見極めたい。何度も読んだ小説はあるが、何度も読んだビジネス書は僕にはまだ少ない。そういう本に出会いたい。

●横田正弘『博物館はマーケット―個人経営ミュージアムの集客と黒字経営のしくみ』(春日出版、2009)
この本の舞台になっているミュージアムに行ってみようと思って読み直した。ミュージアムというハコモノを個人の発想で黒字化したすごいところ。あらゆる人を楽しませるとして増やしたアトラクションは、何でもアリの雑多な感じなのだが、確かに著者が言うようなワクワク感のある場所だった。

●宗次徳二『日本一の変人経営者』(ダイヤモンド社、2009)
CoCo壱番屋を一代で築き上げた経営者の話。変人と言うが、真面目にコツコツと積み重ねた結果が大成功につながったという話。小さな工夫とその継続が成功をもたらした典型的な例で、そのストイックさは本を読んだだけでも驚くべきもの。


⇒過去の記録:
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08年|121110987654321
07年|121110987654321

2010年3月30日

(株)旅と平和とパクチーハウス、開業事始

本日より、飲食店経営者の勉強会「飛ぶ個人飲食店経営者の会(飛部会)」は、その討議の模様をUstreamで生中継いたします。最初のうちは緊張するだろうし、議論も滞ることだろうが、徐々に慣れていきたい。そして、ほかの個人飲食店の経営者たちと意見を交換し、面白い店がたくさん生き残れる時代を作りたい。

以下、本日発表の資料。まだ体裁は決めていないのだが、いずれは討議内容を本にするということで、毎回テーマにそってA4一枚程度にまとめることを課題としています。(今回は2枚になってしまったが)


2010年3月30日 飛部会発表資料
佐谷恭

(1) 飲食店を経営しようと思ったきっかけや理由
 
 まず最初にコンセプトがあった。「旅人が平和を創る」。
 これは自らが旅という経験を通じて得た実感。旅により視野を広げ、異文化と接触することで、旅人は世界と自分のホームグラウンドを変えうる存在であると思う。「旅の恥はかき捨て」られた時代は終わっている。行く前に情報収集ができ、行った先で偏見や思い込みを打破され、帰った後もコンタクトを取りやすい時代。旅先で一度できた関係は維持できるだけでなく、崩すことができない。

 人のグローバルな移動が始まって以来、外国の珍しい商品をもたらしたりより安い製品を作らせる機能としての商社のような存在ができ、やがて、モノだけではなく、ホテルやレストランなどのサービスも国を超えて移動している。そして今、最も新しい「輸入業」として、楽しい空間やコンセプトをもたらしたいと思う。

 異なる人との接触は、ポジティブな感情を生む。そのあり方は場合によって違うけれども、好奇心と相手への敬意を持つ者同士の交流には間違いがない。最初は警戒と緊張が入り混じるけれど、ほどなく打ち解けることになる。そしてそのポジティブな感情は伝播していく。

 こうした実感を多くの人に伝えるべく始めたのが「株式会社旅と平和」。創業の目的に、次のような文章を書いた:
 株式会社旅と平和は、旅という経験の積み重ねが国を超えた人びとの結びつきや相互理解を深め、世の中を楽しく、人びとを元気にすると考えます。また、その延長として、旅が世界平和を維持するための大いなる原動力となるという立場を支持しています。
 「世界愛(人類愛)」には「祖国愛」を持たずして到達できず、「祖国愛」は「郷土愛」 を持たずして得ることはできません。また、「郷土愛」は「家族愛」があって初めて成り立ちます。私たちは、旅を「単なる外国への旅行」と捉えるのではなく、「人が自発的に、他人に会いに行くこと」であると定義します。
 社名に「平和」という言葉を冠していますが、その崇高な目的のために地域の活性化や子どもの教育こそが、まず必要だと考えています。平和を維持し広めていく仲間を増やしていくためには、他者の存在とその必要性を認識できる旅という行為を広めることや、家族や地域などでのコミュニティー意識を多くの人が持つようになることが、重要になります。
 株式会社旅と平和は、旅や家族・地域単位での交流を 促すさまざまな仕掛けを提供し、人とのつながりを見直す体験をすること、自分とは異なる世界観を持った人びとの存在を知ることを通じて、人をオープンで元気な存在にしていきます。そして、 自分以外の人のために生きる人たちを応援します。

 新しい考え方を受け入れる際には、できるだけリラックスしていたほうがいい。僕は自分の考えを伝える手段として、パーティが手っ取り早いと思った。自分 の考えていることを伝え、その発言通りのことがその場所で「起こっている」ことをすぐに証明できるから。

 初めて生まれる息子と同じ年の会社を作ろうと、起業を決意(2006年10月)してから約半年間、何からはじめるべきかずっと思い悩んでいた。でも、自 分のできることはパーティを開くことぐらい。だから、それにふさわしい店をいくつか探して、集客を請け負う代わりに月に数回パーティを開こうと思い立った。そして始めたのが飲食店の経営に関する勉強だ。

 どこかの飲食店に提案書を作るつもりで読み始めた本は、どれも退屈だった。多くの店で感じた不満が解決されていなかった。旅先の屋台と日本のレストランの根本的な違いとでもいうべきか。儲かる方法に関する机上の空論が並んでいただけだからだ。そこにはコミュニケーションという発想はほとんどなかった。

 そして2007年3月のある日、ふと「人のビジネスにのっかるよりも、自分でやるべきだな」と感じた。飲食店の経営を志したことはそれまで全くなかった し、経営どころか飲食業界で勤務したこともなかった。でも、その"思いつき"を、僕自身は相当気に入った。思いついてから30秒後には、ものすごい量の妄想が頭をよぎっていた。

 飲食業の経験がないので、僕にはネタがパクチーしかなかった。日本パクチー狂会という半分冗談で始めた(2005年7月)コミュニティサイトが熱く盛り上がっていたからだ。それ以前よりずっと、"誰か"パクチーの店やればいいのにと思っていたし、伝えてもいた。でもそれに応える人は誰もいなかった。いざ自分でやると思い立ったら、話題性と食材としての面白さに、失敗することはありえないと確信できた。

 やっと最初の事業が決まった。「来てくれた人が帰りにお金を支払ってくれる」この分かりやすい商売は、自分のアイデアでお金を稼いだ経験がなかった僕が最初に行う事業としてふさわしいとも思った。「お客さんが来なかったらどうするの?」とは、僕が突然飲食業を始めると聞いた誰もが発してきた質問だが、お客さんが来ないとすれば自分とその事業に魅力がないということだから、そうであればビジネスの世界から退場するだけの話だと思っていた。

 日本パクチー狂会を作ったときに、パクチーのスペルに工夫を加えていた。僕の(2003年イギリス留学当時からの)テーマである「旅と平和」にこじつけるため、ラテン語の「pax」(平和)と「 i 」(旅人)を組み合せて「paxi」(パクチー)と読ませるようにしていたからだ。他人から見ると「唐突に飲食店なんか始めるみたいだ」と思われたかもしれないが、この造語によって僕のテーマ(旅と平和)と飲食業がつながった。

 和食ではほとんど使われないパクチーは、それが好きか嫌いかという視点はどうでもよく、それを知るか知らないかという視点がきわめて重要だ。日本人に とってパクチーは、旅先や異文化交流で訪れたレストランで出会う野菜であり、それを知っていることは、そのような経験があるということ。飲食業の専門家や融資してくれる金融機関は、「知られていない野菜」をどうやって知らせるのかと問い詰めてきたが、知らない人は全くターゲットではなく、知った後に来てくれればいいと答えておいた。

 飲食業開業を決意するまでの経緯は、相当特殊だと思う。僕にとって飲食業は、目的ではなく手段だ。だから、思いついてから意思決定までは30秒程度だ し、その当時の状況から、それをやる以外の選択肢はなかった。


(2) 開業しようと思いまず何から具体的にやっていったのか

 まず、自分の考えを人に理解してもらえるよう、事業計画をまとめることから着手した。僕の事業は多くの人に理解され、協力してもらうことが不可欠なので、できるだけわかりやすく説明したいと思った。最初からたくさんの株主を集めようと思ったのも、自分の考えを独りよがりではなく、多くの人に理解・賛同 してもらいながら事業化したかったから。数値目標の入ったカタいものと、ビジュアルで分かりやすい資料をつくったのはそうした理由だ。

 事業計画を作成するにあたって重視したのは、キーワード。「コリアンダー」「香菜」「シラントロ」などさまざまないい方があるにもかかわらず「パクチー」を選んだのは、この野菜が、「パクチー」と呼ばれたときに最も好かれ、嫌われているような気がしたから。これまでに何人も、「コリアンダーは好きだ けど、パクチーは食べられない」と言ってくれた人がいる。

 会社名の「旅と平和」は、テーマをダイレクトに社名にしたもの。事業計画書の表紙に、はじめてその語を置いたときには違和感があったが、事業計画を書きながら、「万が一、資金が乏しくなったりして目的を失いそうな時、自らのテーマを社名にしておけば、いつまでも軸はブレないだろう」と思い、この名を決めた。また、メニュー名(追パク、ヤンパク、酸っパクスープ、パクパクピッグパクポークビッグパクパクパクポークなど)も、覚えやすく(または覚えたくなるように)語感のいいものを選ぼうと思った。全てのメニューは流行語にしたいという意気込みで名づけている。

 パクチー料理という単語も然り。そういうジャンルは(以前は)存在しなかったが、パクチーハウス東京という場所を永続させるためには、パクチー料理の発 信拠点とすべきだと思った。世界中のパクチーが含まれる料理を「パクチー料理」と勝手に呼び始めることから始め、やたらとその単語を使い続けた。パクチー料理を「ここにしか存在しない料理」ではなく、家でも気軽にしょっちゅうつくる料理へと地位を高めるため、レシピをどんどん公開したいと思ったし、パクチー料理というジャンルを既成事実として確立させるために、自費出版でもよいのでレシピ本を作ろうとも思っていた(開業後、出版社との交渉がうまくいき、 開業10カ月後に実現)。

 開業まで(そして開業後も)情報発信が最も重要だと思ってやっている。情報をほしがってもらえるよう、ある期間までは隠したりすることも含めて、考えられる限りの工夫をしてきた。
 

2010年3月29日

東京新聞 サブカル入門「見知らぬ同士 交流する店」

東京新聞のサブカル入門というコーナーでパクチーハウス東京を取り上げてもらった。短い文の中に、パクチーハウスのエッセンスが詰め込まれている。「相席」「手食」「交流」「ツイッター」「旅と平和」。

内容的にかなり満足する記事だった。僕の言いたいことが、すごくよく伝わっている。自分ではこんなにすっきり表現できないだろうけど。

開店当初から、ずっと同じことを言っている。しかし、その表現も少しずつはうまくなっているだろうし、実際に店で起こり続けている交流が、僕の言葉に真実味を与えているのだろう。みんな、ありがとう!

面白いことがたくさん起こっている。しかし、まだまだ満足できるレベルではない。新しい事業も交流を促すものになる。原点であり、いつまでも核であり続けるであろうパクチーハウスは、もっともっと激しくサブカル路線を貫かねばならない。個性的なスタッフが、まだまだ個性を発揮しきれていない部分、ためらいのある部分があるので、そこをどんどん改革していかなければ。

今週末は花見(4月3日午後1時代々木公園原宿門集合)、来週末は手食パーティ(4月10日正午パクチーハウス集合=完全予約制)と経堂ビアガーデン(4月11日午後1時半からゆるゆると)がある。真価を発揮すべきときだ。みなさん、ぜひ来てね。

明日は午前10時20分から地方のFMネットワークで手食の電話インタビューがあります。当該地域に住んでいる人は、ぜひ聴いてください。電話生中継をUSTしてみようかな?

東京新聞 サブカル入門
JFN「OH! HAPPY MORNING」に出演予定

2010年3月26日

日経MJ ブームの予感「ウワサの手食ワールド」

日経MJで手食を取材してもらったのだが、思いのほか大きな記事だった。同紙最終面をほぼすべて占めている。

パクチーハウスで3月7日に行った手食パーティ(正式には交流誕生会)の話から始まり、経堂でともに活動するソーシャルエナジーの木村さんのコメント、そしてインド料理屋ムット(新宿区)と亜州食堂チョウク(大阪市)が紹介されている。

ブームの「予感」を、予感で終わらせないよう尽力したい。

日本手食協会: http://sites.google.com/site/teshoku0219/
地球を救う手食オーガニックカレーライス: http://bija.paxihouse.com/
日経MJの記事: http://pieceofpeace.org/pressrelease/100326teshoku.jpg


ところで、4月10日(土)正午から午後3時ぐらいの間で、手食&昼ビールパーティをします。完全予約で先着30人まで。手食について熱く語りたいと思います。ご希望の方は、今すぐご連絡をください。某雑誌の取材も来る予定です。

2010年3月24日

テレビとtwitter

北海道テレビの深夜番組『おにぎりあたためますか』でパクチーハウス東京と地球を救うカレーライスが取り上げられた。昨夜放送。東京での放送はCSのみで、しかもずいぶんさきになるようだが、いくつかの地方都市でも順次放送されるらしい。

さて、というわけでうち(@東京)では見ることはできないのだが、twitterを使って内容を想像してみようと思い、夜更かしした。

番組開始ぐらいの時間から、いろいろな人がつぶやいていた。「追パク(ついぱく)」という単語は多くの人にウケたようだし、手食について気に留めてくれている人もいた。実行をほのめかす声も。

深夜テレビって一人で見ている人が多いと思う。そこで気づいたこと、メモなどをじゃんじゃん投稿してシェアする。場合によって誰かから返信をもらう。テレビのような時間の決まったマス媒体は、twitterで双方向になる。と言っても、テレビ局と視聴者ではなく(それも可能だろうが)、テレビで紹介される人とそれを見ている人。これってものすごく面白い事じゃないか。横入りみたいだけど、楽しい。

これに関連して、30ツイートぐらいしたと思うが、きっとそこで絡んだ何人かとは近いうち会うことになるだろう。twitter万歳。急速に伸びて経済誌や大手マスコミが競って取り上げているtwitterは、飽きられるのも早いんじゃないかという議論が出て久しいが、そのときはそのときとして、今これでできるコミュニケーションを取りまくりたい。

元気です(笑)

今、2つの事業計画を書いていて、それを一気に進めたいから実は12日から断酒しています。

こっそりやっていたのだけど、パクチーハウスにはパーティがあるのでスタッフには2日後にバレてしまったし、お客さんも不審そうな顔したり、つっこんできたり。26日までの予定です。この期間中、3度もパーティがあった。いつもよりさらにパーティが増えてるのはどういうわけだ? それからいろいろな人との打ち合わせで、飲み会やバーに行くことも。決めたことだから辛くはないのだけど、申し訳ないです!

というわけで、体調不良で断酒したいるわけではない。っていうか、そういうメールが多すぎ(笑)。体調不良で断酒をすると、ますます体調が崩れるんですよ。まぁいつまでも元気に飲みまくりたいから、健康には留意しますけどね。最近はジョギングが気持ち良すぎます。

というわけで、4月11日(日)に朝ビールの会が正式発足しそうです。始発前に集合です。興味ある方(走る方、キャンセル不可)はご連絡ください。

2010年3月19日

個人メルマガ開始

これまで、ウェブ・ブログ・twitterなどさまざまな形で情報発信をしてきましたが、そろそろ自分の発信する情報をきちんと整理しようと思い、メルマガをできるだけ定期的に発行したいと思いました。古くからの友人から、最近知り合った方にまで、僕自身の活動を伝えるためのメールマガジンです。

旅人が平和を創るという信念のもと、株式会社旅と平和を立ち上げ、パクチーハウス東京という飲食店でそのアイデアの一端を表現しています。今後、別の事業というかたちで自らのアイデアを表現するつもりですが、新たな事業に至る前の考察の過程などを月2-3回まとめてみたいと思っています。

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2010年3月17日

タイ人はパクチーを食べないか?

一昨日のこと。twitter界隈では極めて有名な大井町のすし処さいしょの税所さん @SushiSaisho が、同姓の税所夫妻と、前者の税所さんを僕に紹介してくれたインフォテリアの平野社長 @pinahirano と来パクして下さった。

後者の税所夫妻がタイ人学生を連れてきてくれ、僕を含め6人で非常に楽しい時を過ごさせてもらった。

会話の中の一つの話:

一緒に行ったタイの学生の「タイではパ クチーは飾りで食べません。日本のパセリのように除けて食べます。」という話には一同びっくりでした:)

を、平野社長がツイートしたところ、昨日一日中リツイート(RT)が繰り返されたもよう。このことについて感想を述べてみたい。

この話を聞いた時、すごく興味深い話だと思った。タイでトムヤムクンを注文すると、レモングラスやバイマックルーなど"噛めない"ものがたくさん入っており、それとは別に海老やフクロダケ、パクチーなど"噛める"食材も入っている。タイ人学生の彼女は「トムヤムクンで食べるのは海老だけ」というのだ。この発言には驚いたし、面白いなと思った。

彼女は、パクチーは飾りなので全部どけると言っていた。レモングラスのように、香りを出しておしまいというのだ。「食べる人もいますがね」と前置きした後、みじん切りのパクチーを箸でつまむと、これぐらいの大きさのもどけますよ、と。タイ料理は捨てるところばかりだとも言っていた。

すごく意外な話だった。しかし、タイ料理に入っているパクチーの量(デフォルト)を考えると、どけるのが面倒でないぐらいの量かもしれない。上にかかっていたりして目立つ存在ではあるが、気合い入れて食べようとすると、意外と少ないのがタイ料理におけるパクチーなのだ。

この発言をRTしたのは、パクチー好きの人も、パクチー嫌いの人もいた。前者は「ショック」「意外」「おいしいのに」というものが多かったが、後者は「自分は正しかった」(笑)などというもの。しかし、僕が思ったのは好きでも嫌いでも、みんなパクチーを意識しまくっているということ(ふふふ)。

パクチーはタイ料理のイメージが強い。実際、コリアンダー、シラントロ、香菜、ダニャなどさまざまな呼び方があるにもかかわらず僕が「パクチー」の呼称を選んだのは、"旅人(i)が平和(paxi)を創る"というフレーズへのこじつけもあったが、それよりなにより「パクチーは嫌い。コリアンダーと香菜は食べられる」などという人が多かったため。本質的に同じものなのに、地域差なのか料理との組み合わせの差なのか分からないが、「パクチー」となるとオトナでも好き嫌いを公言していいことになっているからだ。

しかし、パクチーの研究をすればするほど、パクチーはタイのものではないと感じてきた。その発祥は地中海とされているし、タイはじめ東南アジアだけではなく、ヨーロッパ、アフリカ、中南米でも大量に食べている国がある。パクチーハウス東京をタイ料理かアジア料理の店だと思ってくる人もいるが、世界の料理にパクチーは入っている。店の内装も、どちらかというと、ヨーロッパの夏の広場をイメージしており、パクチー=タイと思って来店した人は、入った瞬間にイメージを覆される、旅で初めての場所に行ったときと同じような感覚を味わうことになる。

さて、タイ人の多くがパクチーを食べないのかどうかは分からない。しかし、タイで使われているパクチーの量なんて大した事がないのですよ。僕の実感ではモロッコ、ポルトガル、メキシコ、ペルー、中国あたりがパクチー大量摂取国だと思う。そしてこれらの国ではパクチーはどける存在ではなく、食べまくる存在だ。

店を開いてから、パクチーハウスでタイ人としゃべったのは3回目だった。いつも「パクチーすごいね~!」と言われていたので、タイ人がパクチーを食べない可能性については考えたことがなかったので、上の発言は衝撃的であったが、世の中の奥深さを学ぶという意味では感動に違い気持ちを抱いた。

そして、"パクチーの国"と思われているタイ人の方が、パクチーを薬味として捉えているところに、殴り込みをかけているのが「パクチーを薬味から主役へ!」と訴え続けている日本パクチー狂会であり、パクチーハウス東京である。

いつもはどけるパクチーをむしゃむしゃ食べながら、「こんなにいろいろな食べ方があるんですね!」と美味しそうに食べてくれたのは嬉しかった! その味わい、栄養価などの面から、ますます注目されるのは間違いない、というか、注目させますよ。

2010年3月14日

子どもと旅をしてみよう

書類を一気に整理。とくに、掲載誌をすべて処分しようと思って、電子化を進めている。その中で久しぶりに見た記事:「子どもと旅をしてみよう」

ベネッセの育児雑誌『たまひよ befa!』の生後2カ月号に掲載されているもの。

息子・慧は生後1年半の間に5カ国を旅したが、その後1年半以上国外には連れて行ってないな。最近の海外は、八丈島、沖縄、奄美大島...。

夏までに頭の中にあるものをきちんと形にして、秋にはスペインか中南米にでも行きたいな。そのときは4人か!

2010年3月12日

経堂とカレーの発展のために

カレーと経堂を愛する皆さんに朗報です!

パクチーハウス東京のランチタイムに行っている「地球を救う"手食"オーガニックカレーライス Bija@paxihouse」では、経堂とカレーの発展のため、以下のような割引制度を開始いたします。

[経堂カレー割]
 経堂エリアのどこかの店舗でカレーを食べ、そのときのレシートを持参すれば地球を救うカレーライスが100円引き。ただし、レシートの有効期限は1週間で、カレーを完全手食していただく方に限ります。また、レシートを利用できるのは本人のみ。カレー専門店のほか、カフェなどでもOKです。注文時、スタッフにレシートを提示してください。

カレーを頻繁に食べる方に、少しでも還元したいということで、このサービスを考案しました。賛同してくださる店舗(ただし、当面は経堂エリアに限る)を募集いたします。


(追記)
賛同して下さる店舗とは、同様に他店のレシートで割引をしようという店舗をさします。賛同しているか否かにかかわらず、お客さんが持ってきた経堂エリアのカレーのレシートは割引券として利用していただけます。

(参考)
経堂のカレー屋さんリスト
http://curry401.blog94.fc2.com/blog-entry-238.html (カレー401)
ただし、ここに載っていない店でカレーを食べても割引対象となります。

2010年3月11日

常識破りの試み

アイデム人とマネジメントWeb情報誌「現場イズム」で紹介されました。

いろいろな面を取り上げてくれたが、顔写真を見て愕然。むくんでますよ・・・。


http://workium.aidem.co.jp/webmagazine/pdf_top/1003/03.pdf

2010年3月 6日

twitter活用店とのコラボ決定!

昨日は飲食業のtwitter界では有名な豚組の@hitoshi さん、すし処さいしょの@SushiSaishoさんと突然会食をすることになった。お誘いくださったのは @pinahirano さん。

twitterを使っていたからこそ実現した会合。しかし、僕以外の接点はリアルの関係から始まっており、インターネット経由ですらないというのも面白かった。twitterが再会をもたらしたり、いつもの付き合いを強化したり...。

数日前にも書いたが
@hitoshi さんには、昨夏に自ら会いに行った。まだ僕自身、可能性も分からない段階で、名前が上がってきたから。数日後には会えたのですごいツールだなと思い始めた体験だ。@pinahirano さんは、TL上にパクチーの話題が流れたときに、僕を見つけてくれたらしい。しかし、初めて接点を持ったのは満月の朝。僕のつぶやきに返事をくださって、どんな人か調べたら上場企業の社長をされている方だった。その後ときどきやりとりがあった。@SushiSaishoさんは誰かのRT経由で知った方。面白いことやるなぁと思ったので、同じサービスを即日実行。この動きが日経MJに取り上げられた。「パクらせていただいた」ので、いつかお会いしたいと思っていた。

「せっかくなので」ということで、お客さんを共有するというか、3店舗を回遊してもらうキャンペーンをすることにした。他の店舗のショップカードを持ってくると何らかのサービスが受けられるというもの。期間はそれぞれの店主の誕生日を含む一週間ということに。偶然にも僕が今月10日に誕生日ということで、8日から14日が対象期間となった。次は秋。さぁ、サービス内容決めなくちゃ!

2010年3月 4日

10km

高校のマラソン大会以来、初めて10kmを走破した。

ジョギングを始めて数カ月なのだが、真冬は脚を壊しそうな気がしたのでウォーキングが中心。ウォーキングなら12km程度歩くこともあったが、10km走りきったことはこの18年ぐらいなかった。

ただ、最近月に300km走る人や、一日3回走る人の話を聞いたこともあるし、100kmマラソンの体験談を目の前で語っていただいたりして、10kmという距離には全く抵抗がなくなっていた。

しかもゆっくりのペース(タイム: 61分)で、気持よく完走。

そしてその日の昼過ぎ...。脚が痛くなってビックリ! やはり負担がかかるのだなぁ。駅や建物の階段をヒーヒー言いながら歩くことになった。

それにしても高校生ってのはすごいんだな。練習もほとんどせずに40分ぐらいで10kmを完走してた。50分以上かかる人は遅いねと思っていたのだが...。まぁ、思えばそのときですら完走してしばらく筋肉痛には苦しんだ。早く習慣化して、もっと長い距離を走りたい。

2010年3月 3日

twitterについてつぶやく

『近代食堂』の取材を受けた。twitter販促についての特集記事を予定しているとのこと。特集8ページのうち、2ページで取り上げて下さるそうだ。ありがたやありがたや...。

丁寧に話を聞いて下さったので、いい振り返りになった。パクチーハウスを立ち上げて最初の一年で、幸運にも約100回の取材を受けた。同じような質問も多いのだが、繰り返し繰り返し自分の考えを、練りながら伝えていくことで、自分の中にある軸が少しずつ強化されていった。最近は取材の数こそ減っているが、いろいろな角度からの質問がなされるので、非常に有意義な時間となる。頭もリフレッシュされる。

その特集で同様にインタビューを受けている方が、株式会社グレイス中村仁社長。twitterを使い始めてすぐに会いに行って、その後もこの便利なツールのおかげで彼の動向を把握でき、しかも、たまに"会話を交わす"こともできている。とても発想が柔軟な方。大手電機メーカー出身というのも共通している(笑)。

僕は、同じ記事の中で取り上げられると、勝手に親近感を持つ性格だ。面白法人カヤック柳澤大輔社長に近づき、同社の飲食店bowlsとのコラボを実現できたのも、アエラの記事がきっかけだ。記者の方は、特集を組むと素敵な縁が生まれることをどのぐらい意識しているのだろう? ホント、素晴らしい仕事と思います。

ところで、昨日もインタビュー中に言ったこと。「twitter販促」という言葉を最近よく耳にするが、twitterは販促ツールではない。コミュニケーションツールであると思う。出会った人をフォローしておけば、しばらく経っても忘れないし、立場の違う人ともつながりを保ちやすい。来店の前からお客さんと何度もやりとりすることができるし、店にいなくても、お客さんに「ありがとう」を伝えるチャンスが持てる。つぶやくというちょっとした行為が、相互の関係を大きく変える。

twitterはトラフィックが多いし、タイムライン上に記録されるので、僕がお客さんやお客さん候補に積極的に働きかけていることが目立つようだが、同様の行為は昔からずっとやっている。パクチーハウス開店以来、ネット上でお客さんを見つけては書き込みをしてきた。twitterは、その性質上、それがやりやすいというだけの話だ。

たしかにtwitterでお客さんが増えることもあるだろう。割引や特別サービスは人をひきつける。しかし、他の店舗とお客さんを取り合う発想で使うのであれば効果は少ないだろう。それなら絶対にチラシをまいたほうがいい。僕がtwitterでやりたいことは、うちのことを知らない人に知らせること、知ってるけど経堂は遠いと思っている人に足を運んでもらうこと、そして、外食をあまりしない人にその楽しさを感じてもらうことだ。

twitterは初めて会ったときに、親しみを超えて懐かしさすら感じるほどの関係を築ける可能性のあるツールという意味で、過去のどのサービスよりもすぐれている。でも、コミュニケーションにそれほど興味のない人にとっては、どうでもいいツールだと思う。時間の無駄にもなると思う。さぁ、あなたは使いますか?