2009年10月31日

2009年10月の読書記録

●伏木亨『人間は脳で食べている』(筑摩書房、2005)
「おいしさ学」を学問的に考察した良著。安全・安心を求め「脳で食べる」という見方に大変興味を覚えた。本能的な部分を失った極端な嗜好などについての仕組みがよくわかる。飲食店経営者は必読、毎日ご飯を食べる人は読んでおいて損はない。

●松下一郎『本当は危ない有機野菜―リサイクル信仰が生み出す「恐怖の作物」』(徳間書店、2009)
有機野菜は定義があいまいだ。しかしほとんどはそれを善ととらえている。本書の警鐘がどこまで真実かはわからないが、有機に興味のある人は目を通して損はないだろう。以前、リサイクルワンで食品リサイクルに関わっていた時、コンビニ弁当を堆肥化することに疑問を覚えたことがある。弁当を食べたくないと思っている人が、それでできた野菜を食べたいのかなと。「泥つき野菜は危ない」「虫食い野菜はより危険」など、一般的な思い込みを覆す発言も多く、読んでいて刺激になる。

●李登輝、小林よしのり『李登輝学校の教え』(小学館、2003)
"22歳まで日本人だった"李登輝氏の幅広い見識がわかる本。大きなことを成し遂げる人は、物事を大きく捉えてる。目先のことにとらわれない。李登輝氏のような人物を生んだのは日本の教育だ。李登輝氏のようになれる人物が現れない理由はない。

●ヨーラム"ジェリー"ウィンド『インポッシブル・シンキング 最新脳科学が教える固定観念を打ち砕く技法』(日経BP、2006)
メンタルモデルという概念を用いて、人間の思考について解説した本。現実は脳と世界が共同で作り上げる物語であるという論に納得。同じものを見てそれぞれが違うことを認識している。「世界は通常考えられているより、ずっと柔軟性に富んでいる」。世界平和の実現を妨げるのもメンタルモデルであり、「ありえないと思えることを考える勇気と理解力をもち、それに基づいて行動することが重要である」。

●ダニエル・ピンク『ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代』(三笠書房、2006)
大学卒業以来、企業に属したり旅をしたりする中で、漠然と考えるに到ったことが書かれており、わが意を得たりという感じだ。自ら会社という組織を作る上で実現したいことがたくさん書かれていた。

●駒崎弘樹『働き方革命―あなたが今日から日本を変える方法』(筑摩書房、2009)
自分より若い著者が、成功を成し遂げただけでなく、本書のような考え方に到ったことに、素直に感動した。社会の問題に自分の頭で考えて提言をするこの人は、まさに社会起業家の代表だと言えるだろう。日本を変えるのは、誰かではなく「あなた」だ。

●雁屋哲『美味しんぼ-101』(小学館、2008)
久し振りに読んだ漫画本。かなりタメになる。「食の安全」について書かれた一冊で、誰しもが目を通してほしい。それにしても山岡士郎に3人も子どもがいるとは...!

●水野仁輔『カレーの法則―スパイスマジックでつくる』(日本放送出版協会、2006)
カレーの基礎を確認できる一冊。経験で身につけてきた知識を一気に整理することができた。カレー粉+1~2種類のスパイスという形でのレシピ紹介は分かりやすい。「さすがカリ~番長」という感じの一冊。

●みずのじんすけ『東京カリー番長の神様カレーguide150』(文藝春秋、2002)
これだけのガイドを作るってのはホントにすごいことだ。店の特徴が、店主の声とともに分かりやすく紹介している。(カレーに限らず)飲食店は、その創業にものすごいストーリーがあると思う。その一部を垣間見ることができる本。

●丸元淑生『図解 豊かさの栄養学〈3〉最新ミネラル読本』(新潮社、1992)
知らない分野の知識が盛りだくさんで吸収しきれなかったが、とても興味深い内容。食に関わるものとしては手元に置いておきたい一冊だ。というわけで、買おうかと思ったが、絶版みたい。図書館に置いとくしかないか。

●コグレマサト、いしたにまさき『ツイッター140文字が世界を変える』(マイコミ、2009)
僕がtwitterを再開してから3か月で起こったできごとを振り返ったような感じの本。日本でのtwitterの歴史はまだまだ浅いのだな。twitter経験のない人にどうtwitterを伝えるのだろうかと思って買ったのだが、やっぱりそれは難しいようだ。「14年かかってネットはついにここまで来た」という一文に激しく同意。僕が今twitterにはまっているのも、ネットを始めて以来考え続けている「ネット⇔リアル」が実現しやすいツールと考えるからだ。


⇒過去の記録:
09年|12|11|10|987654321
08年|121110987654321
07年|121110987654321

2009年10月23日

アメフト × twitter

昨日はアメフトのメンバーがtwitterでパクチーハウスに集まった。

集まったのはもともと接点のある人だった。しかし、twitterを始めたある日、突如としてつながったということで、そのきっかけの端くれにいた僕も出席したのである。

最近、iPhoneを持っている人を見ると、twitterユーザーだと思ってしまう。今回のメンバーは、僕が偶然違うところでフォローし合ったところ、つながってしまったのだ。面白いなぁ。

昨日来たうちの一人は、地方番組で録画してほしいものをつぶやき、それが転送されることによって、映像をゲットしたということもあった。

薄いがインスタントなtwitterの出会い。これが「再会」に使われるとより面白いし、接点が増えることにより人と人とのつながりも密になるだろう。

来週27日は、twitterパクチー友の会も開かれる予定だ。


PS 最近つぶやきをアーカイブしています。
 http://kyopaxi.blogspot.com/

PPS たまさんがブログに書いてくれた。
 http://ameblo.jp/tama21/entry-10371270588.html

2009年10月14日

伊那で刺激を受け松本で旅育を考えた

松本・浅間温泉の「貴祥庵」にいる。日経TLでいつも星野リゾートの話を読んでいて、同社運営の施設を見てみたいと思っていた。長野のどこかで宿泊する必要があり、ふと思い立って来てみた。朝から伊奈に行っていた。

今日訪れたのはかんてんぱぱの伊那食品工業。3万坪の広大な土地に、社員以外でも入れる会社の敷地。のびのびと働く(ように見えた)若い社員たち...。「いい会社」として随分話題になった同社は、やはり雰囲気がいい。社長の気さくな感じももちろんだが、打ち合わせを終えて外に出たときの空気がまた違う。そして、寒天のいろいろな説明を受けて、寒天のメニュー化についてもたくさんのアイデアを得た。

夕方からはけっこう時間があったので浅間温泉周辺を歩いた。今日はスーツ+革靴だったのだが、そんな格好で行かなくてもいいだろうという山道も歩いたり...(笑)

旅は人の感覚を刺激する。若いうちは多大な影響を受けるだろうし、随分高齢になっても、さまざまな刺激は人間をボケさせないと思う。僕は旅で得たアイデアを事業化しているつもりだが、始めてみるとこれまでの経験だけではとても会社経営などできないから、出張の機会にいろいろな人と話したり、見知らぬ土地を歩いたりして、次の一手を考えている。

話は変わるが。

小さい子どもにとっても旅はかなりのプラスの効果があるだろうと思う。息子は海外5カ国、国内もそれなりに旅をしているが、旅の途中に大きく成長を見せる。国内でも海外でもその度合いは変わらないのは、まだ2歳7か月の彼は、外国という概念を持っていないからだろう。どこからでも誰からでも吸収する。

今、幼稚園選びをする時期なのである。幼稚園見学に2カ所ほど行ってみた。この時点で募集しているのは(3年制の)私立のみで、それぞれ方針がかなり違う。特徴がかなり違う。腕白に育ってほしいという意味では絞ることができるが、一方で選択肢的発想で子どもの教育を考えてはいけないと思う。

そこで立ち戻るのはやはり「旅育」だ。いろいろな場所でいろいろな人間と触れて、自ら学ぶ機会をつくってやりたい。そんな風に考えていたら、こんなイベントが...。興味ある人、一緒に行きませんか。

いじめ、ケータイ中毒、ひきこもり、様々な問題が指摘される昨今、
子供たちの自立心や行動力を養う「旅」の教育効果を提案します桜
子育ての悩み、教育の不安...、みんなで知恵を出し合って楽しく解決してみませんか?ほっとした顔
最近若者の旅行離れバッド(下向き矢印)が言われていますが、私たちは旅することの楽しさや大切さを、
もっと子供たちに伝えていくべきグッド(上向き矢印)ではないでしょうか?


興味ある人は是非! リンク先はmixiですが。

http://mixi.jp/view_event.pl?id=47030295&comment_count=1&comm_id=192662


twitterでつなぐ

昨日もtwitter絡みで面白いことが起こった。「パクチーハウス×twitter」を最強のつながりツールに育て上げたい。だって、面白いよ! パクチーハウス東京の事業計画に書いたリアルタイムでの情報発信と、人と人とをつなぐ店としての大事な機能が、同時に実現できる。

http://paxihouse.com/index.php?itemid=1306

2009年10月10日

R25.jp 「ビジネスチャンスは旅先にこそあり」

R25ウェブ版の記事で取り上げてもらった。「殻を破るなら旅に出ろ! のホント」シリーズの第6回で、「ビジネスチャンスは旅先にこそあり」というタイトルだ。

なかなか読み応えのある記事で嬉しい。バックナンバーを見てみると、"週末海外"吉田友和さん、"有給休暇4年3カ月"坂本達さん、"旅行作家"山下マヌーさんなどが並んでいた。この中の一人に入れてもらえるなんて、旅人としては光栄だ。

取材中にも言ったのだが、旅と経営は似ていることに、会社を作って1週間ぐらい経ったときに気づいた。そして、自伝的要素の強いビジネス書を読むと、旅の経験をビジネスに生かしている人は思いのほか多い。旅で得る刺激が、メンタルモデルの再構築を促すのだろう。

僕はいつか「旅と経営」というタイトルで、旅人経営者と僕の対談本を作りたいと思っている。すごく面白いのができると思うんだけどなー。誰か注目してくれませんか?(笑) ちなみに最終回はリチャード・ブランソンに決めています。

(記事書いておきながら、リンクのURLが先ほど抜けていました)


アナザースカイ

日本テレビ『アナザースカイ』でパクチーハウス東京が紹介された。...といってもすっかり忘れてしまい、不覚にも見逃してしまったのだが。

女優の石原さとみさんという方が、第二の故郷として「環境や食など全てがマッチしたため、運命を感じた」というベトナムを紹介する中で、パクチーハウスの話題も出たらしい。撮影に来たときの話では、番組内でのトークの際に司会のLizaさん宮尾俊太郎さんが"ベトナム→パクチー→パクチーハウス"という連想で質問をするとか言っていたが、実際どうだったか不明。見た方は教えてください。


2009年10月 7日

【急募】ラグマン鍋しよう!(8日)

明日は台風ですから、気候に負けないぐらいはしゃぎたいですね。鍋にはいい時期になってきましたので、突然ですが鍋パーティを開催します。

そうです、見知らぬ他人と囲む鍋の第3弾です。僕も参加者として台風の目になるべくがんばります。以下のサイトに詳細を書いておきましたので、あすの午後1時までにお申し込みください。

http://paxihouse.com/index.php?itemid=1295

つぶやきをアーカイブ

twitterでのつぶやきを、Bloggerでアーカイブし始めた。

http://kyopaxi.blogspot.com/

これでより記録を取り出しやすくなった。

先日八丈島の様子(つぶやき)をまとめてアップしたときに面白いことに気づいた。情報を整理してエッセンスを詰め込んだ「旅行記」もいいけど、そのときに起こった出来事を時系列に並べて記録しておくと、それはそれで楽しい記録になる。

八丈島に行っている間の魚角ボヤ騒ぎは、「旅行記」に残すべきことではないが、八丈島の思い出の中にある、重大な出来事でもある。

2009年10月 6日

『ぱくぱく!パクチー』発売一周年記念twitterキャンペーン

『ぱくぱく!パクチー』発売から約1年が過ぎた。発売当初平積みまでしてくれた多くの本屋からは消えつつあるが、amazonでは細々と売れているようで、20000位ぐらいにいることが多い。また、義妹の情報では、大阪のとある本と雑貨の店で、平積みで置いてくれているそうだ。

osaka_paxi.jpg

感謝の気持ちをこめて、最近かなり注目されながらあまり理解されていないtwitterでキャンペーンをしてみることにした。amazonで書評を書いてくれれば、パクチーハウス東京にある立ち飲みスタイルの店舗内店舗「Public'S'peace」で、琥珀エビスの中ジョッキを一杯プレゼントします。店からではなく、個人的におごります。


→生ビールゲット!までの流れ
 (1)まず、amazonで『ぱくぱく!パクチー』を購入し(持っている人は次へ)、
 (2)書評を書く。
 (3)twitter@paxi 向けに書いたことをつぶやき、
 (4)@paxi と日程を調整。
 (5)一緒に飲みましょう!中ジョッキ、最初の一杯はおごります。

2009年10月 4日

パーティの可能性

スタッフの一人と2泊3日の浜松出張に行った。目的は昼の新しい業態を作るため。2期目の決算と夏休みを終え、いよいよ動きだした感じだ。1カ月以内に立ちあげたい。産みの苦しみはあると思うが、すごくいいものができると思う。ひたすら努力あるのみだ。

他人の経営する飲食店を見学するのは本当に勉強になる。食事に行くだけでも、かつてとは違う視点を持っている以上、考えることは多いのだが、今回は3日も見させてもらった。仕込みや食材の管理法、そして、伝票の字の書き方に至るまで、あらゆる点で学び、気づいた。

また、中日に店舗主催のパーティがあり、参加者として楽しませてもらった。パーティの開催の仕方や、店側の考え方などについては以前にアドバイスさせてもらったのだが、場の効果が非常に発揮されたすばらしいものだった。

パクチーハウスがやっているスタイルに関して、東京と地方の違いを指摘する声は多い。東京だからできるのだという「特殊事情」を強調される。あまりに声高にそれを主張されると、僕自身もそういうものかなと思ってしまうことがあるが、そういう発言は言い訳に過ぎないと思う。もしくは、それを言う人が勝手に作っている枠にすぎない。

平日にもかかわらず40名もの人が集まり、自然に融け込んでいく姿に、感動すら覚えた。パーティというものの可能性は無限大だと信じているが、浜松という僕がよく知らない土地でそれを成功させている実例を見て、このスタイルを発展・展開させることは自らの使命だと思った。

パクチーハウスは「商圏20000km」であり、店舗は増やさずに、世界中からお客さんが集まってくれるよう努力を積み重ねるつもりだ。しかし、一方で、パーティの可能性を利用した地域の活性化や、コミュニティの復活は株式会社旅と平和が目指すところでもあり、飲食事業の新たな形として「外パク」とでもいうべきものを実践したいと思う。スタッフが増えた今、"移動しない旅"を続けつつ、"行動する飲食店"という新たな可能性を模索したい。