2009年5月31日

2期目が終わるまでに!

店を開いて以降、自分なりに初めて数値目標を設定したのだが、今日の閉店ちょっと前にギリギリ達した。今月はそのためにいろいろな種をまいた。応えてくれたミナサマありがとう。

昨日終了時点では余裕を持って目標達成というつもりだったが、今日になってものすごく危うく、直前にコンタクトが取れた友人に助けられた形だ。ありがとう!

今日、友人と決算や税務についての相談をしていて改めて強く意識したのだが、会社を作ってもうすぐ2年になろうとしている。あっという間だ。とくに、パクチーハウス1周年の昨年11月から今までの半年が早い。まだ日の目を見ないものも含めて、広がる可能性は無数にあるものの、表立った成果があまり出ていないからなのだろう。

「時間が過ぎてしまった」というのは起業家として言い訳にならないことだ。今ある案件の具体化を、6-7月で目指したい。アイデアは無数にある。やるだけだ。

09年5月の読書記録

●ヘレナ・ノーバーグ・ホッジ『ラダック 懐かしい未来』(山と渓谷社、2003)
目の覚める一冊。旅をして世界と地域を考える僕にとって、この本はときどき振り返るべき視点・情報が満載だった。ラダックという地域の伝統と伝統が崩れさる現状に加え、著者が長年にわたって続けてきたカウンターディヴェロップメントの話は、これからの未来を考えるヒントになる。アマゾンでマーケットプレイスでしか買えないのが残念。もう絶版なのか。ラダックに行きたい。

●本多静六『人生と財産―私の財産告白』(日本経営合理化協会出版局、2001)
第二次大戦直後に書かれた本だが、現代にも通じる不朽の名著。お金に対する考え方、他人との付き合い方などについて非常に参考になる。60年も前に書かれた本というのは信じがたい。真理とは時代によって変わらないのだろう。経営者や自立して生きたい人は必読の本。

●藤原和博『つなげる力』(文藝春秋、2008)
リクルート出身の校長が自ら実践した教育改革について語った本。教育現場での"成果"という意味でも非常に興味深いが、それ以上に著者のリーダーシップ、そしてタイトルにもなっている「つなげる力」は興味深い。情報処理力より情報編集力という主張も大いに納得できる。この本を読んだ翌日に藤原さん開発のオリジナル腕時計の話を日経MJで見かけ、つながるストーリーとの関連でまた驚いた。

●ピーター・モントヤ『パーソナルブランディング-最強のビジネスツール「自分ブランド」を作り出す』(東洋経済新報社、2005)
パーソナルブランドの考え方、築き方などが体系的に描かれている。章ごとに学ぶべきものが多い。ツールを作りながらもう一度読み返したいと思う。

●Danbisa Moyo『Dead Aid』(Allen lane、2009)
援助不要論。必要な人に必要なものは届かない。その原因と打開策を、アフリカ出身の著者が書いた説得力のある本だと思った。読み進めながら自分が、アフリカのことを国レベル、またはそれより小さな単位では全く知らないことに気づいた。

●杉山経昌『農で起業する―脱サラ農業のススメ』(築地書館、2005)
農業論というより起業論として秀逸。農協に従わないことで、収益と作物に対する真剣な取り組みを実現している。ビジネスマンとしての経験を存分に生かすやり方は、農業だけでなく、NPOなど、これまで"聖域"とされる分野で広がってくるだろう。

●江間正和『ランチは儲からない 飲み放題は儲かる―飲食店の「不思議な算数」』(講談社、2008)
飲食店経営とコンサルティングで10年の経験のある方が書いた本。内容が具体的で、かつ、理解しやすい。開業前にこれを読んだらかなり参考になるだろう。自分がこれまでに築き、気づいてきたことを確認できた。飲食店経営者は目を通しておくべきと思う。

●苫米地英人『残り97%25の脳の使い方~人生を思い通りにする「脳と心」を洗う2つの方法~』(フォレスト出版、2008)
軽い本。エフィカシー、スコトーマという専門用語を学べたからよしとしようか。スペースの都合で書かないとされているもの多いが、空いているスペースにもう少し詰め込めないか。

●マーク富岡『3000人のユダヤ人にYESと言わせた技術』(サンマーク出版、2008)
国の名前がたくさん出てくる"人あたり論"。△□人は○○だというまとめ方は、あまり印象としてよくない。何千人と交渉した人の発言とは思えなかった。「TOEIC320点の男がつかんだ」と書かれた帯も、センセーショナルだが詐欺的。20年も経てば状況も変わるだろう。カツオくんが10年後に本を書いた方が相当面白いだろうなー。

●ジョアン・シェフ・バーンスタイン『芸術の売り方――劇場を満員にするマーケティング』(英治出版、2007)
芸術の世界にマーケティングは無縁だとか必要としないと思いこんでいる人には目から鱗の書だろう。ただし、この分野が未経験で精通していない僕にとっては、芸術に絡めて書いたマーケティングの本で、特に新しい視点はなかった。芸術を目的としてない人に芸術を浸透させる活動としては、パクチーハウスの試みはいいんじゃないかと改めて感じた。

●可兒鈴一郎『世界でいちばんやる気がないのは日本人――成果主義が破壊した「ジャパン・アズ・No-1」』(講談社、2008)
日本人のやる気のなさをデータから示した第一章は蛇足。タイトルにもなっているが、本書の価値はそんなところにはない。著者の学んだ北欧スタイルが、実体験を元に書かれている。『ヴァイキングに学ぶ日本の将来像』とかのほうがタイトルとしては合うのではないか。

●デヴィッド・バック『かしこいカップルが最後に笑う―-2人で4倍豊かになる9ステップ』(翔永社、2001)
財産形成に関することが一通り網羅されており、非常に参考になる。夢や価値観をしっかり考えた上で必要額をはじき出すという発想には共感。

●泉正人『お金の教養―みんなが知らないお金の「仕組み」』(大和書房、2008)
学問教育、職業教育に加えて、金融の教育が必要だという著者の意見には同感。僕も学ぶべきことがたくさんある。ただし、本書は金融教育の基礎を説いた本であり、印象的には中学校の教科書のような感じだ。内容が薄いというと失礼だが、お金の教養が世の中的に足りないと評価した著者が、このレベルに落として執筆したというべきだろう。

●根本孝『オランダあっちこっち』(実業之日本社、2003)
オランダの生活から得たさまざまな情報が満載。日本とのかかわりなどにも言及しているところが興味深かった。読みやすく、オランダの入門としては最適。

●姜尚中『悩む力』(集英社、2008)
現代社会のさまざまな事象を、夏目漱石とマックスウェーバーを引用しつつ、著者の体験を交えて語った本。「ブレない軸を持ちつつ、人とのつながりを持つこと」。最近活躍中の多くの人から聞くこのことが、この本のエッセンスでもある。散漫に悩んでいる人にとっては、この本は理解しがたいのではとも思った。

●森山真有『伸びる子の法則』(PHP研究所、2007)
たくさんの生徒の事例を持っているからだろう。なかなか参考になる本だった。生徒をマスでなく個々で捉えているのはさすが家庭教師の会社。

●カデナクリエイト『クイズ商売脳の鍛え方』(PHP研究所、2008)
パクチーハウス東京を掲載してもらった本。クイズとしてはどうかな・・・。雑学を吸収するにはいいだろうが、商売脳を鍛えられるような内容ではなかった。面白い会社、サービスのリストとして眺めるといいとは思う。

●田中靖浩『右脳でわかる!会計力トレーニング』(日本経済新聞出版社、2007)
同じ著書の『数字は見るな』をポケット版にしたような感じ。クイズ形式で手軽な印象だが、回答における理由づけが甘い。新幹線の中での暇つぶしとして読んだのだが、840円の価値はないと思う。


⇒過去の記録:
09年|12|11|10|9|8|7|6|5|4321
08年|121110987654321
07年|121110987654321

2009年5月27日

SWY経営者の会 in 浜松

世界青年の船(SWY)に参加してから10年以上が経ち、すごくまともなアクションとして作ったSWY経営者の会。2月に第一回を開いたときは、出席者3人。ドタキャンも多く、くじけかけた。

今回の東海地方出張を機に、一人でもこの会のメンバーに会おうと、出発前に浜松在住のに連絡。その過程で驚くことが判明。僕が静岡で打ち合わせをする会社と、浜松のこの会社が取引関係にあった! そんなもので、急遽3人で会を催そうと思ったのだが、せっかくだからと思って名古屋の人にも声をかけたころ、東京からもわざわざ1人が来てくれるということに。浜松のもう一人を加え、計6人となった。

また、SWY参加者ではないが、浜松で有機野菜を使った居酒屋3店舗を経営しているアップハートの河西氏、風土屋代表(Bija店主)清川氏にも来てもらい、たいそう面白い会になった。それぞれの予定が合うのが午後9時からと遅いスタートになったが(なぜかこの時間スタートで全員がぴったり合った)、5時間ほど熱く語りあった。

世界船に参加した人は(その船の影響と先天的な性質から)外に大きく視野が開けている。僕が定義するところの旅人に近い。それでいて、起業したり、引き継いだりしながら、会社を経営しているという共通点は、業種を超えて通じ合うものがあった。それぞれの課題やいいところを話せるとともに、普段全く違うことをしているからこそ、参考になることは多い。きっと誰かと誰かがコラボして驚くべき製品やサービスができる日も近いだろう。

SWY経営者の会:
 http://mixi.jp/view_community.pl?id=3869328

2009年5月25日

パクチー麺、今夏デビューへ

静岡出張の目的の一つは、パクチー麺(仮称)の最終打ち合わせをすること。

打ち合わせの直前、静岡で飲食店を経営する友人と、漁師一家が運営している定食屋でランチをしながらごにょごにょ話す。2店舗経営している彼の話は、実践的な意味ですごく役に立つ。いろいろな知恵を得た。前にパクチー麺を渡していたので感想を聞くと、「ゴルゴンゾーラと合うよ」と。

パクチー麺はうどんに近い形で開発を進めているのだが、その理由は「パクチーは東南アジアのものではなく、世界中で食べられているもので、和食にだって合わないはずはない」という熱烈なアピールのためだった。それゆえに、パクチー麺には和風のうどんだしをつけるという計画もあった。

しかし、いろいろな人に食べてもらった結果、うどんだしで可能性を閉じてしまうのはよくないと思った。「食べ方が分からないと困るだろうから」と、食品会社の人に言われたのが、うどんだしをつけようと考えた理由の一つだが、食べ方が分からない方が(限定しない方が)面白い。どうせ最初に手にするのはコアなファンだろうから、彼らにこの麺の潜在的な可能性を引き出してもらいたい。

すでに腹は決まっていたので、食品会社との打ち合わせはほぼ結論が出ている状態で話を進めた。スケジュールや表示方法など、細部をつめる方法について相談。専門家の方もいたのでかなりスムーズにことが運んだ。まだ確定ではないけれど、7月には完成できるように依頼。これから最終見積りと製麺工場のスケジュールを調整してもらう。

この麺は、一般消費者向けと飲食店向けと、大きく分けて2つの売り方をする。一般消費者向けはパクチーハウス株式会社旅と平和)からの直販のみ。飲食店向けは、すでに使ったことがあり、コンセプトを理解してくれている人を介しての紹介制で始める。紹介制にしたい理由は、飲食店同士のつながりを可視化したいため。パクチー麺を通して、いろいろな飲食店がつながる。できれば、そのつながりを、蜘蛛の巣のように画像化して、パクチー麺使用の世界ネットワークを作りたい。それぞれの店にリンクをはるだけでなく、それぞれの店で出しているパクチー麺料理のレシピを公開すれば、アイデアに悩む人にも役立つ。

年に一度ぐらい世界大会(試食会兼飲み会)でも開くか。というわけで、海外への展開も狙っていますので、面白いネタのある人はご連絡ください。

2009年5月24日

東海シリーズ

週末にかけて静岡、袋井、浜松、名古屋へ出張。本日帰宅する。

今回の旅は、寝る時間以外ずっと移動または人と会っていた。ビジネス的にも精神的にも実りあるものだった。冗談の中からも面白いアイデアがたくさん浮かんだ。昨夜ふと出た言葉が今後のいろいろな展開を決めるかも。妄想と暴走――常識に捉われず、夢のように大きな発想をし、そしてそれをやらない理由に邪魔されずに、実現を目指すこと。一緒にいた経営者仲間(ちょっと前までは船の仲間だった)と納得しながらしゃべっていた。

本日午後2時からのビジネスリーグは残念ながら中止。豚インフルの影響で集会自粛というのは、保健所が絡んだ行事としては仕方がないか。でも、この旅の後なら、"妄想と暴走"で起業家候補に面白い話ができただろうに...。

「ビジネスリーグの後、Public'S'peaceで飲もう!」と言っていましたが、こちらはビジネスリーグがなくなっても実行しましょうか。僕は今日はカウンターでお仕事していますが、ぜひ盛り上がってください。今日はハイベアという経堂在住のテンションの高い女性がボーカルをつとめるバンドのライブもありますので、楽しい夜になると思います。

ここ数日のことは、テーマごとにまとめてアップする予定。

2009年5月17日

タイフェス

タイフェス10周年だった。初回から、ほとんど何らかの形で参加している。昨年、今年は関係者へのあいさつ回りという感じになっているが。

パクチーハウスで月3回パーティをすると宣言して、日々ネタ探しに明け暮れているのだが、タイフェスに便乗して「裏タイフェス」を企画した。タイフェスのブランド力はすごいようで、こちらの趣旨も伝わりやすかったのか、とくに初日は多くの参加表明をいただいた。

初日約40人、2日目約20人。2日目はやや少なかったが、パーティの趣旨をよく理解してくれている人が多く、両日ともに盛り上がっていた。パクチー銀行で種をお分けしたことのある人や、mixiでの僕の書き込みに応じて一人で来てくれた人など、集まった人も多様だった。

今回初めて、パーティの開始をスタッフにやってもらった(初日)。僕は友人の結婚式後、2時間遅れで到着。盛り上がっている最中にカンパクで切り込むのは気持ちいいものだ。ご来パクしてくれたすべての方に、ありがとう!


2009年5月16日

宇宙人襲来「ワレワレハ・・・」

久しぶりに家族の話を。

友人の披露宴で青山迎賓館へ行った。そこで宇宙人に遭遇...。

家にインドのおもちゃで壊れたものがあって、その残骸の形が宇宙人というかUFOというか、そんな形をしている。母子でよく、「ワレワレハ・・・」と宇宙人襲来ごっこをしているようだ。

結婚式のスピーチで、新郎新婦の上司が挨拶をしていた。スピーチのなかで「我々が」云々というたびに、息子は大興奮。「ワレワレも来てるネ!」 その大きな声は想像を絶する。

最近、ラジオを聞いても、ワレワレがいることに気づいたようで、その"声"が聞こえるたびに激しく反応している。ほかの人にはまったくわからないネタなのだが、夫婦で笑いまくっている。

2009年5月13日

ビジネスリーグのトークイベントに出演

5月24日に、三軒茶屋にある世田谷産業プラザで開かれる「ビジネスリーグII」に、ゲストスピーカーとして招かれることになった。午後1時半開場。

時間のある人はぜひ来てください。当日夕方は、交流会みたいのもあるようです。また、夜も空いている人は是非パクチーハウス東京内の立ち飲みスタイルの店舗内店舗「Public'S'peace」へ!


(追記)
→ 豚インフルエンザの拡大懸念から、ビジネスリーグは中止となりました。
  今回のイベントはNPO法人カプラーと世田谷保健所の共催だったのですが、「集会の自粛」を保健所として通達する可能性もある中で、自ら開催することはできないという判断のようです。

2009年5月12日

『アントレ』6月号に掲載

取材された『アントレ』がようやく届いた。(発売は4月27日だった)

なんと、表紙に僕の写真が・・・。(中央)

entre.jpg

この数カ月でかなり太ったのだが、その様子がばっちりわかる写真だった。記事中の写真も、納得がいかない・・・って自分なんだけど。

実は4月から意識的に運動を始めた。夏にはすっきりする予定だ。次はすっきりした顔で表紙を狙います。よろしく。


(追記)
アントレ記事中にある「南アフリカにいる友人」というのは、SWY10のトラディショナルダンサー・コリンズのことです。

2009年5月 8日

商店街のために

商店街の振興策定プラン検討委員会に出席した。シンクタンクの研究員を招いての会合というので、顔を出してみたのだが、出席理事たちの真剣な討論には大いに感じ入った。仲間に加えてもらえて嬉しいというのが正直な感想だ。

しかも、担当しているシンクタンクは、古巣・富士通の子会社であるFRI。親しみを感じたので挨拶をしておいた。縁というのはどこでどうつながるか分からない。

理事になり、2週間が経ち、いまだに何から手をつけていいか分からない。ただ、前回の理事会で割り振られた担当の分野を、自主的に提案していけばいいのだろう。その中の一つにウェブ関連がある。これまでほとんど業者のいいなりでサイトを作っているように見えるので、これをアクセスの集まる、動きのあるものに改革したい。現状、事務員の方がすごく頑張って月一で更新してくれているのだが、今の時代月一では全然足りない。アクセス向上に必要な仕掛けをきちんと作りたい。

農大通り商店街のために、一定の時間を天引きしていこうと思う。

経堂農大通り商店街 オフィシャルサイト: http://kyodo-n.jp/index.html

2009年5月 7日

パクチーハウス、大学院の研究対象に

慶應大学の大学院で昨年新設された「メディアデザイン研究科」というのがある。高校時代からの親友・ちゃんぽんが先日入学したのだが、そこの課題で「つなぐ人」をリサーチすることになったそうで、昨日、一日観察された。

ちょうどパクチーハウスでバリ舞踊と邦楽ライブがあったり、来週結婚する人がいたり、韓国からご来パクしてくれた人がいたり...。そういう意味でも盛り上がった日だったが、「見られている」と思うと動きがぎこちなくなる(笑)。

夜9時を過ぎてから、ようやく時間が取れたので、インタビューに応じながら、観察の成果を聞いた。窓際の机の配置や樽スペース「Public'S'peace」、店員の声掛けによるコミュニケーションの発生など、いろいろなことを面白いと感じてくれたようだ。彼らのアウトプットが楽しみだ!

研究対象といえば、パクチーハウスのコミュニティづくりで博士論文を書こうという人もいるのだが、最近お会いしてない...。どうなってますか。

友人でありよきライバルでもある浜松の"地球を救うカレー屋"Bijaは、すでに慶応大学MBAのケーススタディになっている。パクチーハウスもハーバードかスタンフォードあたりのケースにどうでしょう?全面協力しますので、ご連絡をお待ちしています。

2009年5月 2日

日常にライブを

初めて商店街の理事会に参加。初回ということでそれぞれの理事の役割を決めた。いまだに理事の役割が見えないが、少しずつ分かってくるのだろう。今年度から理事会の終りにそれぞれ1分間スピーチをするという。特定の人だけでなく、全員が主体性を持ってしゃべる。現理事長の考えだ。面白い。おかげでほかの理事すべての名前と顔が一致した。小林さん、和田さん、村上さんが2人ずついたんだ...。親子の場合もあるし、そうでない場合も。

理事会の後、ダズンフォーの藪本さんと一緒にパクチーハウスへ。「うたぽすと」のライブ(第二部)にぎりぎり間に合った。25歳の、これから音楽に賭けようと、会社を辞めて活動を始めた2人。ミュージシャンとしての実力について僕はよくわからないが、意志ある人が活動できる場所はもっとあっていい。パクチーハウスはそういう場所でありたい。これは経堂二重丸の期間だけに限らない。

店を作るという発想が生じるずっと前に、ミュージシャンがレストランで演奏することについての思い入れがあった。最初の思いつきは8年前、ポーランド・ワルシャワのウィスワ川沿いにずらりと並んでいた仮設ビア・パブの、各店でミュージシャンが演奏していることに気づいたとき。生き生きとした顔で、演奏を楽しんでいる。生演奏は、CDを大音量でかけるのとは全く違う。初めて聞いた時はぜいたくなひと時。しかし、それは彼らの日常。そして僕は、日本の日常に、こういう風景があるべきだとそのときから思っていた。

久しぶりに2001年の旅(宇宙の旅ではなく、酒の旅です)について思い出したら、この2カ月の旅で得たものがパクチーハウスを創るための発想の源となっていた気がする(経堂系ドットコムの須田泰成さんがパクチーハウスをはじめて見たときに「夏のヨーロッパの広場」と表現してくれたのは、まさにその通りだった)。当時は富士通を辞め、大学時代の友人の会社リサイクルワンの営業体制の立ち上げを手伝っている途中だったが、旅人としてどう生きるべきか悩んでいた時期でもあった。社会性を捨て魅力を失くした旅人にもたくさん会ったことがあったので、この旅に出ることに躊躇いがないわけではなかった。しかし、それまで旅を通じて出会った友人たちへの再会が何か特別なものをもたらしてくれるのではないかという予感があり、旅立ちを決めたのだった。

そんなことを考えながら、藪本さんとうたぽすとの2人とその元同僚を連れて、楽屋(ささや)で打ち上げ。ラストオーダー後も快く注文に応じてくれた。遅くまでありがとうございました。この店の人もパクチーハウスには来てくれたことがあるそうだ。そしてさらに、藪本さんと一緒に経堂二重丸立ち上げメンバーのジパング・宮さんのところへ。ちょっと挨拶のつもりだったが、日付が変わったころから1時間近く立ち話をした。動き出した二重丸に、それぞれの感慨に耽りながら。

2009年5月 1日

アーティストと出会う

経堂二重丸が動いている。店舗が増え、アーティストも増え、すべてを把握している人はいないのでは...。しかし、それぞれの負担を最小限にするという目的には適いながら、アートイベントとしてはどんどん成長している気がする。今週末ぐらいに他店舗回ってみよう。

イベントが始まってから参加表明するアーティストもいる。原則、志ある人はすべて受け入れる方針。昨年参加したアーティストが水曜日になって展示をはじめたし、参加希望の人が電話してきて「今日会いましょう」と言ってきたりした。

というわけで、ひと周り以上も若いラッパーBusta-Tと下北沢・スロコメで会った。メジャーデビューが決まっている友人と2人でやりたいとか。ラップの世界はほとんど何もしらないが、なんかすごいことになりそうだ。8日か9日の夜にパクチーハウスでライブをする。

スロコメではたまたま東野ひろあきさんがトークショーをしていた。吉本の学校の教え子が多数来店していて、満席になっていた。前回初めて見た時もすごかった。僕もそんな状態を作りたいなー。やっぱりまずは自分が直接声をかけて呼べるようにならなくては。

また、トークショー後、音曲師の柳家紫文さんが来店してきて、いろいろ話すことができた。「売れれば何でもいいってのが増えているけど、こういう本を出す人とは話してみたい」と『ぱくぱく!パクチー』を手に取りながら言ってくれたのがうれしかった。しかも今日の午後、稽古前に早速来パクしてくれた!