2009年4月30日

09年4月の読書記録

●内田樹『街場の教育論』(ミシマ社、2008)
教育は急激に変化出来ない、一人ひとりが主体になっていくべきという論に共感した。文科省や教育委員会には絶対にできない、意義ある提言だと感じた。

●北見昌朗『幹部に年収1000万円を払う会社になろう』(PHP出版、2008)
豊富なデータを自ら集めた著者の、給与に関する提言。非常に納得できるものだった。経営者であれば誰でも悩むことながら、指標がなかったので、この本は非常に価値がある。いつも手元に置いておきたい。

●日本取締役協会『江戸に学ぶ企業倫理―日本におけるCSRの源流』(生産性出版、2006)
江戸時代と現代の経営について比較しているところは面白い。売り手と買い手が密な関係だからこそ、維持すべきだった倫理観は、現在発生している企業の諸問題解決の大きなヒントになるだろう。本書最後の座談会にある、CSRを実践する必要はない、本業全うがCSRたるべき、という時代は来るのか。

●本田直之『面倒くさがりやのあなたがうまくいく55の法則』(大和書房、2009)
レバレッジシリーズを生活面にあてはめてわかりやすく書いた本。これまでのシリーズを読んだ人は改めて読む必要はない。わかりやすいので実行しやすいと思う。

●荒牧幸子『オランダ おいしい生活12ヶ月』(新潮社、2006)
先日、ふとしたことでオランダに興味を持った。二度訪れたことがあるが、風車を見たぐらいで文化について考察したことはなかった。そんな僕の体験を主に料理から補強してくれた本。

●松田公太『仕事は5年でやめなさい。』(サンマーク出版、2008)
目的に向かい続けること、期間を区切って目標を実現させることの大切さを書いた本。内容としては薄いが、著者の実績を加味しながら読むと、成功への執念を学ぶことができる。

●山森亮『ベーシック・インカム入門』(光文社、2009)
実現の可否はともかくとして、社会制度を考えるにあたって目から鱗の制度だ。歴史的にも検討されていることでもあるらしいが、知識として全く持っていなかった。社会の仕組みや仕事観を持とうとする際に、こうした発想を知っておくことは大事だ。

●勝間和代『断る力』(文藝春秋、2009)
ボリュームの割に僕にとっては得るものの少なかった本。断る力がネガティブなことを指しているわけではないのはよくわかるが、表紙の写真は相当反発を買うだろう。写真が「断る」ことについて誤解を助長する気もする。

●バウンド『はじめての「雑貨屋さん」オープンBOOK』(技術評論社、2005)
雑貨屋の事例が載っていて夢が広がる。しかし、経営のために必要な情報がきわめて少ない。

●荘司雅彦『反対尋問の手法に学ぶ 嘘を見破る質問力』(日本実業出版社、2008)
裁判の世界でのことが前提となっており、事例が載っていて読み物としては分かりやすいが、著者がいうようにこれを応用するのは難しいと思う。一般には目次を読めば十分であり、本文ではあまり得るものがなかった。

⇒過去の記録:
09年|12|11|10|9|8|7|6|5|4|321
08年|121110987654321
07年|121110987654321

2009年4月28日

経堂を開くパーティ

今年も経堂二重丸が始まった。昨年はえいやっと始め、なんとなく形になった気がする。今年は準備をして、形を作って...と思ってはいたのだが、昨年一緒にやった3店舗での話し合いもきちんとできず、10店以上増えた参加店舗との連携もとれぬままの見切り発車。参加アーティストも直前になり、ようやく決まってきた。

オープニングパーティということで26日(日)に設定したのだが、参加状況には不安が残ったまま当日を迎えた。日曜日なのでちょっと早めに(5時)開場しようと、翌日を控えたサラリーマン的思考で時間を決めたのだが、これが大外れだったらしい。「行けたら行きます」という人が多く、どのぐらい来るかは読めなかった。5時すぎに5人ほど、"パクチーハウスのパーティ"にひかれて来てくれた非経堂の人が来てくれたほかは、二重丸関係者は2人のみ...。開始時刻を少し引っ張ったのだが、6時の段階でうちの妻・息子を加えただけで乾杯。

それからも、あまり状況が変わらないまま時が過ぎたが、メインの食事も出してしまった後ぐらいから、ようやく人が集まった。8時9分のパクチー時間ごろには一気に人が増え、各所で化学反応が起こった。アーティスト同士、その友人、その他関係者が一気に融けあった。期間中のイベントの日程や時間が一気に決まり、複数のアーティストのコラボ企画もスタートしそうだ。結局この晩は39人の方々がパクチーハウスで経堂を語った。

ものすごい可能性を感じた夜だった。地域のために何かをしたいというニーズは確かに存在する。それをどう表現してもらうか、どこまで融通のきくものにできるか、どれだけ無理をしないか。10日までの2週間、予測不可能な形でさまざまな二重丸関係者と飲み、話すだろう。今年は何が生まれるんだ?

2009年4月25日

商店街の理事に

昨日付けで、経堂・農大通り商店街の理事に就任した。まだここで店を開いてから1年5カ月であり、商店街のことをほとんど何もしらないのだが(他の理事の顔と名前すらまだ一致していない)、現理事長の推薦もあり、引き受けることにした。

どんな仕事があるのかは不明。完全にボランティアだし、店の運営だけでなく、次なる事業に向けて動き始めた今、引き受けるべきかは相当迷った。でも、やはり地域に根ざしながら世界から注目される店作りをしたいと考えている以上、一気に地域の人たちと仲良くなれるチャンスでもあるので、ひとまずやってみようと思った。

理事に推挙された理由はおそらく、若返りを図るという方針があるからだと思う。チェーン店の店長以外はほとんど高齢の方が多く、なり手がいないのも現実だろう。昨日の総会の後、懇親会という形で酒を酌み交わしながら、地域の別世代の人たちと一気に仲良くなれるかもしれないチャンスをいただいたのだなと心躍った。

今日から経堂のGW恒例イベント「第2回 経堂二重丸」が始まった。このイベントも、僕の理事としての歩みもまだまだ始まったばかりだが、26坪の店内からもっと外へ外へと自らの考えを実行できるよう努力しようと思う。都心からほど近くて便利にもかかわらず、あまり目的地として訪れられることが少ない経堂は、これからものすごく伸びるはずだ!

2009年4月24日

パクチー麺、開発中

現在、パクチーを練りこんだ「パクチー麺」(仮称)の開発を進めている。先月末に静岡に行った主目的はこれだった。

昨日、試作品が届き、店のスタッフと試食した。沸騰したお湯に入れるだけで、パクチーの香りが充満した。緑色の麺は、ゆでると鮮やかさが増し、見た目にもきれいだ。パクチーは乾燥させたり火を通したりすると、独特の香りが消えてしまうことが経験上わかっていたので、このパクチー麺はパクチーだけで色を染めることを主眼に開発をしていた。味や香りはほとんどしなくても、パクチーで緑に染めることに意義があると思っていた。

ところが、予想以上に味・香りが残ることが判明。○○麺というような商品はあまた存在するが、かなり画期的な商品になりそうだ。独特の存在感を発揮するだろう。ゆで汁も味・香りが格調高い。そば湯のように、食後に飲むと幸せな気分になる。

この麺を使った商品開発に興味のある方、マスコミの方には、サンプルを差し上げます。ただし、今回の試作品は数量がきわめて少なく、コストがかなりかかっているので、誰にでも渡せるわけではないので、品切れ等の際はご容赦ください。では、ご連絡をお待ちしています。

2009年4月23日

森達也さんトークショー@ビレッジバンガード

下北沢のビレッジバンガードで行われた森達也さんの出版記念トークショーに行ってきた。先日同店を歩いていて告知を見たのがきっかけ。森さんの文章は好きで時々読んでいるのだが、久しぶりに挨拶したいと思ったからだ。

4年前の衆議院選挙の時、森さんにインタビューしたことがある。その後「飲みましょうね」と何度かメールをしたことはあるのだが、実現せず。でも、時折こちらが近況報告を出したときに、律儀に返事をいただいたりしていた。もうさすがに覚えていないだろうとは思ったが、会社を作り、店を開いていることを伝えようと思って行ってみた。案の定、顔を見せても覚えてはいなかったが、少し話をすることができた。これをきっかけに次こそ飲みたいなぁ。森さんの著作を読むたびに、また再び一緒に仕事をするような気がする。まぁ、一方的なラブコールではあるけどね。

トークショーに一緒に出ていたミュージシャンのライブも聞くことができた。曽我部恵一さんという人。トークショー&ライブは、店内の通路で行われた。こういうところでもイベントできるんだなぁ。ビレッジバンガードという店はこれまであまり意識したことがなかったが、この2カ月ほどで何度か足を踏み入れた。店内の滅茶苦茶な様子が面白い。どういう方針のもとに運営されているのか興味深い場所だ。

2009年4月14日

飲み会議

2カ月ぶりに、いろいろ教えてもらっている大手居酒屋チェーンの幹部の人と飲んだ。全国展開しているだけあり、自然とそういうスケールの話になっているのが刺激的だ。物理的な距離という意味のスケールだけでなく、飲食業の将来やあり方についてのご意見も、ものすごく参考になる!

何かを一緒にやるには規模が違いすぎる。でも、組織の中にいろいろな機能があり、業態があり、地域があり、頭を使えば面白い動きができると思う。他に同時進行的に起こっているできごとと合わせて、何が起こせるかなぁ。

昨日は後からその会社の若手社員もたくさん合流してきて、久しぶりにいかにも会社の飲み会的な雰囲気に浸った。前回もそうだったが、かなり飲まされた。「強いですねぇ」なんておだてられるのだが、なんやかんやでつぶされた感じ。楽しかった。

Public'S'peaceの効果

7日のオープンから12日まで、Public'S'peaceで全力で飲んだ。ほとんどずっと立ち飲み。同じような体勢でずっといると、筋肉痛になるんだなー。金曜日ぐらいからお尻が軽く張った。

声をかけたのもあって、結構な人が来てくれた。友人が集まり、それを見た周りのお客さんも集まる。ピークの金曜夜は、計27人が樽を囲んだ。

たくさんの人と話すことができた。知っている人とも、知らない人とも。そして、不思議なことに、この一週間のうち、Public'S'peaceでだけでなく、いろいろな場所で何度もいろいろな友達にばったり会った。約束もしていないし、なんでそこにいるかも分からないぐらいなのに!

最終日はさすがに疲れがたまっており、しかも、ヘンなノリですべてのメニューを激辛にカスタマイズしてもらったためもあって、撃沈。でも面白かった。こんなノリもいい。そのうち、樽を囲んで激辛ナイトしよう。

負担の増えないメニュー構成でスタートしたつもりだったが、ある時間に注文が集中する傾向には拍車がかかり、厨房周辺は戦場のようだった。頑張ってくれているスタッフに乾杯! 土日は特にその傾向が強まり、僕も急きょ皿洗いや配膳にも参戦。酒を飲んでいるときに、どこまで仕事をするかは迷うところだが、いろいろやっているうちにあるべき姿が少し見えた気がする。

客と店が交流し、融合するために、僕は先頭に立たなければならない。しかし、飲食店の常識など知らないし、気にしていないと言っていたわりに、これまで型にとらわれていた気がする。まだまだ崩せるし、それによって新しいコミュニケーションのスタイルが生まれそうだ。パクチーハウスはPublic'S'peaceの出現で、大きく飛躍する。

携帯の防水・・・

これはすごい。

富士通時代の同期・かつおくんが、世界に影響力を発揮し始めた。本人のブログにとどめておくのはもったいないので、ご紹介。

Why Do the Japanese Love Waterproof Phones?

これは、「PC magazine」というIT雑誌の記事のタイトルらしい。かつおの一言で、この問いに対する答えは・・・。

まず記事を読んで、それからかつおブログをお読みください(笑)。

記事: http://www.pcmag.com/article2/0,2817,2344327,00.asp
カツオブシ: http://fujino.tv/katsuo/katsuo-bushi/2009/04/post_324.html

もう出会ってから12年になるけど、ホントに面白い男だ!

2009年4月10日

沈没

Public'S'peaceで人と人とが交わっている。決めたわけじゃないのに、なぜか同じ日の同じ時間に人が集まる。樽を囲むと必然的に話が始まる。

第一週ということで、ずっとそこに立っている。この機会にいろいろな人と話したいと思って、呼びかけもしている。そのためもあってスタートは幸先がいい。この状態がずっと続いてほしい。

Public'S'peaceという人と人との交差点は、海外旅行中のゲストハウスに似ている。見知らぬ人とすぐに仲良くなって、しかも面白いアイデアが浮かびまくる場所。ただし、ゲストハウスと違うのはこの状態が続くこと、いつでも再現可能なこと、そして非日常ではなく日常の中にあること。

この場所に沈没したいと思う。

2009年4月 7日

買っちゃった。

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2年ちょっと前には想像すらしなかった飲食店を経営していて、これまで買ったことのないもの、金額のものをたくさん買ってきたが、これは注文してから届くまでものすごく興奮したもの。

ウィスキーの樽でございます。

この樽にビールジョッキを置いて飲みませんか。

パクチーハウス東京の立ち飲みスタイルの店舗内店舗「Publix'S'peace」がまもなくオープン。12日まで、営業時間中はほぼずっと、ここで飲んでいますので是非樽(と僕)に会いに来てやってください。

2009年4月 5日

ヤンパクの原型

ヤンパクという料理はパクチーハウス東京の超人気メニューだが、味付けはかすかな記憶とオリジナリティでつくっている。改めて本場に食べに行きたいなと思いつつ、池袋の中華料理屋で食べるにとどまっている。

と思っていたら、料理研究家の友人・植松良枝さんが、北京でヤンパクを食べてきたそうだ。ELLE onlineで知った。いろいろな味付けがあるのだろうが、へぇしょうゆ味ですか!

7日から始まるPublic'S'peaceでも、ヤンパクをアレンジした料理を出す予定。トルティーヤに包んでめっちゃうまいですよ!

2009年4月 1日

毎日パーティ化大作戦

パクチーハウス東京では、夜の営業時間のことを"パーティタイム"と呼んでいる。これは毎日楽しく、毎日人と人とがこの場所で出会ってほしいという思いをこめて名付けたもの。

理想の状態に少しでも近づけるため、パクチーハウス東京に立ち飲みスタイルの店舗内店舗「Public'S'peace」を設置します。4月7日オープンだけど、4月4日の毎年恒例の花見の後のパーティを、このプレオープンという位置づけにするつもり。

というわけで、今年の花見、ぜひ来てください。加えて、4月7日から12日の一週間、僕はずっといますので「Public'S'peace」に来てください。日本の新しいパーティ文化を築こう。本件については今日付けでプレスリリースを含めた発表をします。