2009年2月28日

09年2月の読書記録

●本田直之『レバレッジ・マネジメント―少ない労力で大きな成果をあげる経営戦略』(東洋経済新報社、2009)
経営者が陥りがちなマイナスのスパイラルを克服するための"地道な努力"の重要性について説いた本。本田さんの見かけの豪快さと本の内容は、著書を読めば読むほど乖離しているような気もするが、細かいことをきちんとやっているからこそ、余裕のある態度が生まれるのだろう。

●井上和弘『カネ回りのよい経営―社長の経営革新』(日本経営合理化協会出版局、2003)
さすが1万円もする本だという読み応え。キャッシュフローの大切さをわかりやすく説明している。お金を借りないことの意義についても書かれているが、会社を経営していないときのお金に対する感覚を、経営者になっても持つべきだと確認。税理士や銀行との付き合い方について書かれた章も非常に参考になった。

● 小林泰三『日本の国宝、最初はこんな色だった』(光文社、2008)
アートの本来の楽しみ方を、デジタル復元として提案している。目から鱗のすばらしい本だと思う。著者の小林さんに偶然会ったのがきっかけで、話に引き込まれて購入。アートが生むコミュニケーションの観点から、いつか一緒に仕事をさせていただきたい。

●見城徹『編集者という病い』(太田出版、2007)
「スムーズに運んだ仕事は疑え」という著者の仕事に対する偏執狂ぶりがすごい。成果を成し遂げる人の努力は並大抵ではないということだろう。内容は雑誌等の寄せ集めだが、幻冬社創業者である見城徹という人間の半生が書かれていて大変興味深かった。

● 唐土新市郎『考えるプロ店長55の心得―うまくいっている店長はここが違う』(中経出版、2002)
「店長の心得」とでもいうべきものを伝えるため、参考にした。

●永島幸夫『プロ店長になる88の心得』(スバル社、2002)
同上。

● 柏野満『飲食店の店長の実務がわかる本』(旭屋出版、1996)
飲食店をいきなり立ち上げ、なんとなく必要な仕事をこなしてきた。初めて引き継ぐにあたって、項目を網羅したいと思い、今更ではあるが飲食店店長の実務について学んだ。

●東野ひろあき『小説UDON』(メディアファクトリー、2006)
著者のトークショーの後、お話をする機会があって購入。讃岐うどんの知られざる世界に興味を持った。一方で、ブームのくだらなさ、怖さも。

● スチーブ・リブキン『アイデアをいただいてしまえ―模倣はこんなにクリエイティブだ』(ダイヤモンド社、2003)
創造性は無から有を生み出すことではなく、何かを模倣することでできあがる。僕もビジネスを展開するにあたって、"パク"ることを積み重ねている。本の中身はいくつかのヒントがあるが、模倣でクリエイティブになるためには、この本を軽く流し読みした後に、違う本を多読した方がよさそうだ。

● イルッカ・タイパレ『フィンランドを世界一に導いた100の社会改革―フィンランドのソーシャル・イノベーション』(公人の友社、2008)
いろいろなヒントが簡潔にまとめてある本。何か具体的なアイデアがあるときに目を通すと参考になるだろう辞書的な本だ。漠然と前から読み通してもあまりこの本を生かすことはできなそうだ。

⇒過去の記録:
09年|12|11|10|9|8|7|6|5|4|3|2|1
08年|121110987654321
07年|121110987654321

2009年2月26日

面白法人カヤック

企業セミナーで面白法人カヤックの柳澤大輔氏の話を聞いてきた。同社のことは結構前から知っていてたまに注目していたが、昨年3月31日発売の『AERA』で共演したことをきっかけに、勝手に親近感を抱いていた。鎌倉の本社を訪れるには至っておらず、八重洲ベルサールで開かれた企業セミナーの機会を利用して、挨拶させてもらった。

柳澤さんは「自分で面白いなんて言っている人はだいたい面白くないが、自分たちは面白そうに働きたいと思った」と創業の時に決めたそうだ。会社を作るときに"法人"という言葉が"自然人"のように"人格を持つ"ということに興味を持ち、どうせ"人"なら面白い性格の人がいいと考えたという。いいねーこの発想と行動力。

話の内容は面白法人カヤックのページ、または柳澤さんが出している本とほとんどかぶっているのだが、知っていても直接聞くと面白かった。中でもなるほどと思ったのは「量が質を生む」という話。次々と面白い仕掛けを用意して、そのうちのいくつかがウケればいいじゃないかという発想だ。全然はやっていないサービスをいくつも紹介してくれたが、そういう事業も柳澤さんの話に花を添えていた。また、流行ってきたら自分たちの手から離すために事業を売却するという潔さもすごい。

新しい事業を立ち上げなきゃ、失敗は許されないと思いこんで、動きが遅くなっているのではないかと自分自身を省みた。大きなことを念頭に置きつつも、小さな仕掛けを立て続けに出そうという心意気が必要だと思った。もうすぐ34歳になるので、再び勝負に出たい。

帰パクした後、国士舘大学の学内フリーペーパーの取材対応をしたが、柳澤さんの話を聞いたあとというのもあり、絶好調で話ができた。掲載されるのは料理の話だけなのだが、いつものようにエクストラの話を刷りこんでおいた。


2009年2月21日

フリーペーパー3誌で紹介

年明けからパクチーハウスはいくつかの取材を受けたが、そのうちのフリーペーパー3誌が、今週一気に配布開始となった。

ひとつは、20日発行の東急沿線スタイルマガジン『SALUS』。世田谷線沿線特集ということだったのだが、宮の坂駅周辺の店として紹介してくれた。ちょうど一年ほど前、「ぶらり途中下車の旅」の世田谷線特集の取材クルーがやってきたが、「そこは宮の坂じゃなくて経堂だろう」ということでボツになった。僕に言わせれば桜新町とか千歳烏山ぐらいが徒歩圏内なのだが。

もうひとつは、やはり20日発行の日英バイリンガル雑誌『Hir@gana Times』。「旅と平和がもたらしたパクチー料理店」というタイトルが面白い。記事中に、ひそかに家族全員の写真が掲載されている。

そして最後は21日付の『リビング新聞』(東京のいくつかの版で)。紙面を開かなくても読める最終面に掲載されているので効果が高そうだ。昨日早速来てくれた人がいた。

2009年2月20日

NYでちらし配り

パクチーハウスの事業計画を立てているとき、事業計画を見てくれたコンサルの先生に言われたことは「折込ちらしが絶対的に効果のある宣伝方法」ということ。また、開店時に認知度を上げる手段として、店舗周辺でちらしを配るのは飲食店の王道だろう。

パクチーハウスでは、立ち上げ当初そういうことをする余裕がなかったことと、ネットの可能性を信じていたため、ちらしをつくらないまま1年3カ月が過ぎた。

しかし、「商圏2万キロ」構想実現のため、これからは攻めの姿勢に出なければと思う。そのために必要なのは、ネットによる情報発信の強化はもちろんだが、ネット以外の手段も講じるべきである。そこで今、始めようとしているのが、世界89カ国でちらしを配ることである。

以前から銀座や心斎橋などでちらし配りをしようという考えはあった。店舗周辺ではなく、離れたところで面白がってもらい、確率は低いかもしれないが、そのうちのごく一部が、わざわざ来パクする。これってすごく面白い。パクチーハウスまでの旅を楽しんでもらえるし。経堂駅前の交番で、「パクチーハウスハドコデスカ」と尋ねる外国人が増えることだろう。

アルバイトの中に行動力のある、滅茶苦茶面白い奴がニューヨークに行くというので、この第一弾は彼に託すことにした。このプロジェクトに協力してくれる人募集中!

chirashi.jpg
画像は、パクチーハウスのアルバイトブログ「パクチーいれないで!」から拝借。こちらもぜひ読んでみてください。

In your extra opportunity... (and for your extra opportunity)

11年前に世界青年の船(SWY)に参加したことで、自然に所属することになるIYEOという団体と、以下のような企画をすることになった。このブログを読んでいる人はIYEOじゃない人が多いと思いますが、IYEOまたは以下の話に少しでも興味があれば、ぜひご来パクを!

なお、IYEO以外の方はFMEO(For My Extra Opportunity)と伝えてください。

以下、SWYのメーリングリストに送った文章です:

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みなさん、こんにちは。
SWY10の佐谷恭と申します。

IYEOで毎年行っているグローバルフォトコンテストの展示と、YEO関連国際交流行事のアピールのための「IYEOウィーク」が、私の経営するパクチーハウス東京(東京・世田谷)で開催される
ことになりました。2月22日(日)から3月8日までです。

テーマは、IYEOの各文字を取って「In Your Extra Opportunity」です。期間中、パクチーハウスの店員にこの合言葉を投げかけると、IYEO会員だと認識されます。そして他にもメンバーがいれば即ご紹介いたします。

私が世界青年の船に参加してから、早くも10年が経ちました。たまに同期会などをしますが、懐かしがってばかりであまり発展性がないような気がしていました。ただ、世界青年の船およびIYEO関連イベントに参加したことのある人は、積極的かつさまざまな分野で活躍している方が多いので、たとえ参加した回や種類が違っても、ともに語り合える仲になれればどれほど素晴らしいかと思っていました。

正直言って、私は褒められたような事後活動は全くしていません。ただ、志ある仲間と、まず集い、そして飲み語ることで、参加した経験が活かせるとともに、参加したからこそできたネットワークを社会に
生かすこともできるのではないかと考えました。

「In Your Extra Opportunity」には、ただIYEO関連行事に参加して終わりというだけでなく、その上での極上の機会として、そのネットワークに参加できるという意味が込められています。IYEOという広いくくりはありますが、これまでのやり方では同じ年度、同じ行事に参加した人以外とつながるのは難しいのではないかと思います。そこで、私はみなさんに「Extra Opportunity」を提供したいと考えています。

パクチーハウス東京は、表向きにはパクチーなんていうマイナーだと思われている草をテーマにしたニッチな飲み屋ですが、その実態は"交流する飲食店"を掲げて、月に3回ほど知らない人同士が一気に仲良くなるパーティを開いている場所であります。

さぁ、この機会に是非、同志のネットワークを作りましょう。「そういえば昔、税金で旅行したよな~」で終わるのではなく、それをきっかけにいろいろな人とつながり、一人でも多くの人がその体験をビジネスや社会や世界のために活かせればと思っています。

期間中、テーマに沿ってテーブルを囲む「エキストラ座談会」をIYEOの方が企画してくださっているので、各テーマに興味がある人は、その機会に来ていただければ、より「同志」に会える確率が高まるでしょう。

また、会期中、パクチーハウス東京で2回のパーティが予定されていますので、そこに参加していただければ、同志に会えるだけではなく、皆さんの経験をより多くの人に伝えることができると思います。

会期中のパーティ

●2月22日 ゾロ目パーティ
  詳細: http://paxihouse.com/index.php?itemid=935
●3月8日 誕生日パーティ
  こちらは、私自身が企画して、勝手に主役になるという厚かましいものですが・・・
  詳細は後日、パクチーハウスのサイトでお知らせします。

会期中のエキストラ座談会

●2月28日(土)14時~ さようならにっぽん丸~今だから話せる裏話
●3月4日(水)19時半~ 「交流で使えるマジック講座」 ゲスト:高田健二さん(SWY7)
●3月6日(金)19時半~ 留学体験 ゲストスピーカー:三代祐子さん(SWY13)

いずれも、これそうな日を事前に教えていただけると非常に助かりますが、
気まぐれでふらっと立ち寄ってくださっても大歓迎いたします。


パクチーハウス東京・ウェブサイト
 http://paxihouse.com/
パクチーハウス東京・リアルタイムブログ
 http://paxihouse.com/index.php

2009年2月17日

新店長誕生

パクチーハウス東京のリアルタイムブログにも書いたが、パクチーハウス・店長の座を譲ったほか、これまでワンマンで決めてきた仕事を同志に任せることにした。それぞれが個性と実力を発揮してくれれば、パクチーハウスの企画力は数十倍ぐらいにはなるだろうと期待している。

開店から1年と89日間は、あっという間に過ぎた。万全な体制で引継ぎができたわけはなく、むしろ任せながら調整しなければならないが、数カ月前に決めたこの日にカタチをとることはできた。

久しぶりに客足の少ない日だったので、予定通り8時9分(パクチー時間)に新店長マサに握手で引継ぎができた。いつもなら最もバタバタしている時間なのだが、幸い(?)一つもオーダーが入っていなかった。

お客さんの一人に、1年3ヶ月前のオープニングパーティに知り合いに誘われて来てくれたSさんがいた。そのSさんが「ジョインしませんか」と仰ってくれたので、遠慮なく客席に座ってワインをいただいた。Sさんに会うのは3回目だが、じっくり座って話すのは初めてだった。面白い話がたくさん聞けてよかった。

一方で、別のお客さんの中に誕生日の方がいらっしゃるということで、いつものごとくちょっとした演出をしたのだが、客席からマサの仕切る姿を見て、非常に喜ばしかった。「ビラビラビ~ラ!」でなく「パクパクパク!」の方を言う体験は新鮮だったし、きちんとお客さんをひきつけるマサの呼びかけは完璧だった。「ビラビラビ~ラ!」の声を、本人が卒倒するような感じまでできればもっとよくなるだろう。

将来からふりかえると、今日という日は重要なターニングポイントになるだろう。"マサ"に"カンパク"である。

2009年2月13日

SWY経営者の会、発足

学生のときに参加した世界青年の船(SWY)。政府が企画している団体旅行なので、最初に当時の先輩から聞いたときはあまり興味はなかった。しかし、4回生の春、卒論の発表会が2月終わりにあることを知り、「このままでは卒業旅行が長期(2カ月とか)でできない」ということに気づき、合法的に卒論発表会を前倒しする手段として参加を決めた。なんて不純な動機(笑)。

ディスカッションやレクチャー、クラブ活動、そして極めつけは毎日の朝礼。堅苦しい行事が盛りだくさんなのは、僕が最初に参加したくないと思った理由だが、乗ってみると毎日楽しみの連続だった。船の上ってのはどこの国にも所属していないから(出国して入国していない状態)酒は免税だし、"協賛品"と称するさまざまなものがおいてあった。船中どこへいってもいろいろな国の同世代の若者がおり、日がなおしゃべりをして2カ月を過ごした。船上という狭い空間に、20代前半だった僕は何度も閉塞感を感じはしたが、贅沢な料理を飽きるほど食べられる生ぬるい空間で、世界の矛盾と多様性に思いを馳せる時間を持てた。

この行事には一人当たり300万円(当時)ほどの税金が使われている。その有効性を示すために事後活動が推奨されているのだが、そのためにIYEOという財団法人がある。下船して10年、何度かそこが主催するイベントに出席した。しかし、船に乗ったまま二度とIYEO活動に参加しない人の方が多い。IYEOの活動も必ずしも魅力的なものになっていない。結局、人のつながりがごく一部に限られている。

昨夏、下船から10周年記念ということで、記念クルーズをした同期の仲間が来パクしてくれた。懐かしい顔ぶれに会えたことは嬉しかったが、懐かしがっているだけではもったいないなと感じた。いつも会うときは「懐かしい」ばかりだから。それで終わる。ほとんどの人はSWYだけでなく、その前もその後も海外と関わっているのに、中々協働できないのは歯がゆい。

関連の深い人とは頻繁に会って何かプロジェクトをしたいと思う。行動力のある人が多いと思うし、公務員以外の参加者の多くは、自らのキャリアを一旦中断して船に参加しており、その後の人生で独立(または自立)して仕事をしている傾向にある。毎年日本人だけで100人以上が参加しているので、ネットワークをすべてあわせると(現在、第21回世界青年の船が航海中)2000人を超えるネットワークがある。

IYEOはすべての人を平等に扱わざるをえないのだろう。それだとネットワークを有効に活用しきれないということが何となく分かってきた。というわけで、僕は排他的なコミュニティを作ることにした。そのうちの一つが「SWY経営者の会」。ミクシィにコミュを作り、先日初めてのオフ会を行った。小規模だが、問題意識を共有できる、そしてそこで得たアイデアを実行に移す可能性が極めて高いグループになっていくと思う。

興味ある人、関連する人はぜひよろしくお願いします。

http://mixi.jp/view_community.pl?id=3869328

2009年2月12日

ガザに生きる

本日付の東京新聞に社会面の中でひときわ目立つ記事があった。

「ガザでの惨状」というメディア報道で、伝わらないことを知ってもらいたい!

先週から写真展開催とともにパクチーハウスを盛り上げてくれている大月啓介さんのことについて書かれた記事。この記事をきっかけに、一人でも多くの人が、統計でなく具体例として世界をみてほしい。

今後もそういう企画をたくさんやっていきます。僕には知識と力が足りないから、みなさまの力を借りていきます。

初、パクチー起業論

8日(日)に下北沢のスロコメで、「パクチー起業論」というタイトルで話をさせてもらった。

告知が不十分でもあり、参加者10人ほどの小規模なトークライブになったが、初めての経験としては非常に充実したものだった。すべての人の顔をいちいち見ながら話せるのはすごくいい。旅の話、旅人のレベルを上げるべくイギリスの大学院に入った話、そしてそこでのテーマだった「旅と平和」をビジネス化している話。

面白い話はいくらでもある。一つひとつ、発信していきたい。スロコメでは、月1回ぐらい同様のイベントをファンキー起業家の異業種交流会とセットでやることになるかも。そして、もちろん、パクチーハウスでも語らせていただく。ヘンなことをやろうとしている以上、積極的にそれを発信しないかぎり、相手のイメージは「変人」で終わってしまう。しかし、思いを伝えることができれば、「オモシロイ人!」と感じてもらえるかもしれない。先日の日本パクチー狂会・春節オフに来てくれた人の感想を読んで、そう思った。

「ビラビラビ~ラ」なんてやると、最初の一回は結構ひく人がいる。でも、そこで怯んではダメだ。その意味するところ、一体感、そして、それをやったあとの爽快感を伝え、同じ感覚を体験してもらう。

♪ ダカラボクハウタウンダヨー、セイイッパイデカイコエデ!

2009年2月 9日

「ウイグル料理」を鍋に

2009年2月8日付け日経MJのトレンドボックスで、パクチーハウス東京のラグマン鍋が紹介された。

今日(9日)付けだと思い込んでいたのだが、来ていないので日経に確認したところ、「本日休刊日。昨日発行ありましたけど」とのこと。

でも、昨日は新聞が来ていなかった。よりによって自分の店が取り上げられた新聞が来ないとは...。電話して2時間ほどたった先ほど、ようやく届いた。

日経MJに掲載されるのは1年2カ月ぶり

2009年2月 8日

会社づくりの現実と...

1月末に発売された野村佳代さん著『「見る」と「やる」とじゃ大違い! 会社づくりの現実とお役立ちポイント』 という本で、株式会社旅と平和パクチーハウス東京立ち上げのときの話が数箇所で紹介されている。

特徴あるビジネスをしている人の、立ち上げ時のエピソードをまとめた本。著者の野村さんという方も、自分自身独立し、編集スタジオを立ち上げた経験があり、そのときに役立つ本がなかったということで書いたようだ。

本と一緒に、取材時のインタビュー集を送って頂いた。これは非売品らしいので、パクチーハウスにおいておきます。読みたい人はご来パクください。ただ、残念なのはその中にあるイメージ写真がパクチーハウスの料理ではないこと、また、パクチーでなくクレソンが乗った料理であること...。インタビュー内容にも少し誤解があるので、この点については、「パクチー起業論」を話す際や、本にまとめる際に解いていきたい。

驚くべき縁が一つ。この本に掲載されている、レンタル自習室「サクセスロード」の島田早苗さんは、"ハローワークの起業スクール"創業支援科の同期生だった人だ。本の校正を頼まれた年末にそのことを知り、驚いた。

2009年2月 5日

パクチー普及へ

パクチーを栽培する農家が増えているかもしれない。いろいろな人の話を聞いていて、そう思う。面白い現象だ。

有機栽培でパクチーを育て始めた新しい農業法人から連絡を頂いたので、畑を見に行ってきた。東京駅で待ち合わせて、車に乗ること約1時間半。成田空港の近くにその場所はあった。

半年前にスタートしたばかりで、規模が大きなところではないが、農業を志したきっかけなどについて聞いてみるととても興味深かった。先方もビジネスとして成り立たせることを考えているので、世の中の動向について分析・予測しているのだが、話を聞いているとこちらもどんどん新しいアイデアが出てくる。活動範囲を千葉~静岡ぐらいに広げて新たな展開をしたいと思う。今年になってから会った数人をうまく結びつければ、面白い"冗談"ができそうだ。

次回は関係者を集めてアイデアをまとめようということになった。そう遠くないうちに、先方のアイデア会議である「鍋パーティ」に招いてくれるそうで、一泊二日とかで話すことになるかもしれない。

大満足の状態で都内に戻り、夕方から神田で大手居酒屋チェーンの幹部の人と打ち合わせ。そこの新業態の店でコラボイベントの可能性について話した。どうなるかは全く分からないが、先方の新たな顧客層開拓に寄与しつつ、パクチーを知らない、パクチーに興味のない人の口に、パクチーを入れたい。「全国でやってください」と言われるぐらい面白い企画を創りたい。アイデア募集中。

この居酒屋チェーンは全国の小都市にも展開している。国内を旅したときに、どこにでもあるので驚いたことがある。僕の生まれ故郷・秦野にもあり、おそらく幼少時代に初めて名前を知った居酒屋チェーンだろう。年末にハプニング的に外食関連の経営者の忘年会に紛れ込んだのがきっかけで知り合うことができた。ここにパクチーが入り込めば面白いぞ!

さらにその後、富士通時代の後輩が経営する東銀座の「bar cacoi」へ。以前一緒に「海外出張システム」の開発に関わっていたのが笑える。この日はカクテルの勉強に行った。というのは、元々僕はほとんど自発的にカクテルは飲まないので、実はよく知らない。それなのに、昨年のお盆にパクチーカクテル(通称:パクテル)を独自開発した。その出来とお客さんからの反応には満足しているが、料亭の上にありながら多くの支持を得ている店のカクテルを飲んでおかねばと思ったからだ。(前に来たときはビールばかり飲んでた)

とくに飲みたいと思っていたのは「モヒート」だ。「パクチーもヒートアップ!」というパクテルはかなり人気があり、モヒートのパクりなのだが、実はホンモノを飲むのは初めてだった。繊細ですごくうまかった! しかし、結論から言うとミントよりパクチーのほうがラムと合うような気がした。千葉で収穫したばかりのパクチーを後輩に渡して「パクジントニック」なども作ってもらったのだが、これが予想を上回るさわやかな味わい! 何でこんなうまいものが普及していないのだろう。

2009年2月 4日

完全予約の店

年に一度しか予約の取れないタイ料理店へ行ってきた。赤坂と六本木一丁目の中間ぐらいにある「<HOT-HOT>ラポー」

『日本の国宝、最初はこんな色だった』の著者である小林泰三さんという方に連れて行ってもらった。この方とは先週、スロコメで出会った。"面白い人たちとの会合"があるからと呼ばれたのだが、食にこだわる大先輩たちが計10人。パクチーハウスのことを知っている人が半分以上いて感激した。ほとんどの人が"喰い倒れBBQ"のメンバーという。2泊3日でずっと肉を焼くんだそうだ。一度参加してみたい。

完全予約の店は、エイコさんという女性が一人で切り盛りしている。相当こだわりのある人らしく、飲み物を自分で取り飲んだ数をカウントするとか、食器は自分たちで片付けるとか、残ったものは分担して持って帰るとか、いろいろなルールはあるが、にこやかな大御所という感じだった。けっこうお歳を召している方なので、ちらかしたまま帰るのは申し訳ないということでそういう雰囲気ができあがったのかもしれない。同一グループの人しか店内にいないので、エイコさんの自宅を訪問したような気分でもあった。

どういう経緯でそういうスタイルになったかは知らないが、こういうやり方を確立できただけでも、店は半永久的に安定運営できるだろう。気に入ったからまた来週行こうということができない。予約もだいたいの日程の希望を出すと、先方から日にちを指定されるということらしい。強いなー。

散会した後、新宿のアイリッシュパブ「ザ・ダブりナーズ」へ。台湾人の友人・馬さんがライブをやっているというので顔を出した。先日来パクしてくれたときは、やることが結構あり、しかもやや体調不良であまり話しができなかったので、いい機会となった。ロンドンで20年以上音楽活動をしている倫敦三味線倶楽部の人とも話ができた。いろいろな人がいるなぁ。

アイリッシュパブの雑多な感じは、パクチーハウスの理想系でもある。ただ単に座って食べたり飲んだりするだけでなく、席がなければ壁にもたれかかったり、立ち飲みで知らない人の机の端に飲み物を置かせてもらったり。ちょっと一杯のために寄って、そこにいる人と話をするような雰囲気を創りたい。

2009年2月 3日

進化

知人が数人来パクしていたので名残惜しかったが、営業途中でパクチーハウスを離れ、二子玉川へ。自転車で20分で着くことが判明。近いもんだ。電車で行ったら40分ぐらいかかるだろうか。

不況下に強いビジネスモデルとして"外食のカリスマ"鬼頭さんがFC展開を進めている焼き豚屋を見学した。オープン1年に満たないが、売上が右肩上がりを続けているというので、大いに期待して行ったが、周辺の店と比較してもほとんど違いがない。同店舗が以前牛タン屋だったときに何度か利用したことがあるが、そのときと比べても全然変わっていない。

その中で実績を上げるのに必要なのは、小さな努力と工夫なのだろう。FCと聞くと「どこでも同じ」ものを想像しがちだが、店名や共通化した内装を強制しないなど、開店当初に徹底したコストダウンを追及している。あとは出している料理の気安さと値段設定の絶妙さであろうか。この店、業態転換で客数や売上が2倍以上になっているという。

何が決め手かは明確には分からない。でも、毎日何かをやり続けることが大事なのだろうという漠然とした思いがある。昨日と同じことをやっていてはダメになる。毎日の進化を、意識的に追求するべきだ。

焼き豚屋で一緒に飲んだ経営者たちに、ブログの感想を聞いた。「いろいろアイデアをよく出しますね」と言われ、少々驚いた。毎日やっていることを書くだけでも、そういう風に思われることがあるらしい。情報発信は大事だ。毎日メニューを変えるのは現実的にも、お客さんの期待に応えるという意味でも(あるべきものがない!という状態にしてはならないので)難しいが、「これをやります(やりました)」と書くことは、やると決めればできる。

ぱくぱく!パクチー、落選?

世田谷区立中央図書館にふられたらしい。

10月に『ぱくぱく!パクチー』を寄贈に行き、冷たくあしらわれたことを書いたが、久しぶりに検索してみるといまだに蔵書となっていないことが判明。悲しすぎる。僕が購入して届けたあの本は、リサイクル本として誰かの手に渡ったのだろうか。

東京都公立図書館横断検索をしてみた。いくつかの自治体で『ぱくぱく!パクチー』を入れてくれているようだ。しかも、ちゃんと貸し出し中になっているものが多く、ホッとした。杉並区なんて、6冊も入れてくれてるよ!

みなさま、お近くの図書館で『ぱくぱく!パクチー』をリクエストしてくださいな...。

2009年2月 1日

2月8日「パクチー起業論」@スロコメ

今年のやりたいことの一つに「いろいろな場所で自分の考えを伝える機会を作る」というのがありますが、これを実現する企画の一つが決まりました。

2月8日、下北沢のslow comedy factory(スロコメ、地図)にて、「パクチー起業論」と題して、同店の店主である須田泰成さんと対談します。内容は当日口から言葉が出てくるまで未定ですが、パクチーに注目した理由やパクチーハウスを開くに至った経緯、"旅と平和"とパクチーの関係などについて語りたいと思います。

須田さんは、経堂系ドットコムを運営している方でもある。コメディライターが本職なのだと思うが、活動が幅広い。幅広い人脈でスロコメにさまざまな人を招いてイベントを開催している。「人と人とをつなぐ」場所としてのスロコメには、注目! 皆様、是非お越し下さい。