2007年7月31日

07年7月の読書記録

エレナ・ポーター『少女パレアナ』(角川書店、1962)
「喜びの遊び」で、何事もポジティブに転換する。自らがポジティブになることで、他人もポジティブに変えていく。小学生向けアニメになった本であり、表紙に可愛らしい絵が書いてあるので、電車の中で読むのはちょっと恥ずかしい本であるが、満員電車で人の足を踏んでもなんとも思わず、降りるときに無言でホームに突っ込んでいくオトナたちこそが、読むべき本だ。

吉田よし子『カレーなる物語』(筑摩書房、1992)
スパイスについてかなり詳しく書いてある本。知りたいと思うことが全部書いてあるという感じ。手元に置いておきたい一冊だ。

森見登美彦『夜は短し歩けよ乙女』(角川書店、2006)
『太陽の塔』のときはナンジャコリャとおもったが、この作品は面白いなと思った。独特な世界を作り上げている。文体も不思議と魅了される。著者の次の作品も読みたいと思わされた。

湯川秀樹『旅人―ある物理学者の回想』(角川書店、1960)
大学生の頃から何度か読んでいる本。偉い人の生い立ちを見て、自分の息子の教育について考えたり…。

佐藤裕久『日本一カフェで街を変える男―人、モノ、金が輝くスーパー経営術』(グラフ社、2007)
サービスとおもてなしの違い。約20店舗のレストランを経営する著者の素直なリーダー論。誰よりも、人を見るのがリーダーである。

松本美佳『わたしと子どもと暮らしのレシピ―ハーブ、アロマでチャイルドケア』(ブラス出版、2005)
モノがあふれ選択肢が複雑になっている世の中で、シンプルな生活を提唱する著者に共感。クレヨンやスプレーを自作するというのには興味がある。産後の母親が書いた本には、なかなか貴重なものが多いなと思った。素通りしてしまうのはもったいない。

高橋滋『I am a man.―チームワークと顧客第一主義がポイント!奇跡のレストラン「カシータ」の作り方』(オータパブリケーションズ、2003)
飲食業界の常識を打ち破って“最高のサービス”をする店を目指す著者の本。彼の感性は客の立場からするとアタリマエのこと。「カシータ」では超高級サービスを提供しているようだが、一般のレベルのサービスでもあふれるほどのアイデアがあるはずだ。

田中 慎一、保田隆明『投資事業組合とは何か』(ダイヤモンド社、2006)
一時前よく耳にした投資ファンドについて、分かりやすく書かれている。事業を進めるために便利な仕組みである反面、それを悪用する人がいつの世にもいる。こういう仕組みは知っているに越したことはない。

小倉昌男『福祉を変える経営~障害者の月給1万円からの脱出』(日経BP社、2003)
福祉現場の発想を転換した小倉氏の功績はすごいと思う。NGOなど“ボランティア”と言われる人たちがかかわっている“仕事”はみな同様の問題を抱えているが、こういう発想の転換を応用できるのではないか。

小堺桂悦郎『なぜ、社長のベンツは4ドアなのか?誰も教えてくれなかった!裏会計学』(フォレスト出版、2006)
「なるほど」と思うところもあるが、内容としては期待はずれ。会計学の本として読むとがっかりする。前書きで著者は「娯楽小説でも読むつもりで…」と書いているが、そういうつもりならよいかも。まぁ、カタイ話をやわらかくしたいという努力は、なかなか難しいのかもしれない。

根本きこ『子どもと暮らす』(メディアファクトリー、2007)
母親が気づいた愛情を書いたエッセイ&写真集。自分の子どものために、こういうのを残すのはいいと思う。別に出版しなきゃというわけではなく(今、生後2カ月の写真整理中…遅れてる)。

●吉沢英明『Wikipedia ウィキペディア 完全活用ガイド』(マックス、2006)
ウィキペディアの勉強のために読んだ。網羅的に書いてあり分かりやすい。あとは使ってみないとな…。

●岩田正美『現代の貧困―ワーキングプア/ホームレス/生活保護』(筑摩書房、2007)
著者を取材したことがある。格差社会が流行語のように使われている中、貧困というキーワードを提示。テレビで取り上げられるようなセンセーショナルなホームレスへの転落ではなく、抜け出せない貧困の状態に嵌っているホームレスの現状をさまざまなデータを使って解説している。かなり教科書的な一冊。

野地秩嘉『企画書は1行』(光文社、2006)
人に何かを伝えるときは、よく考えた上で簡潔に伝える。相手の立場に立てば当たり前のことだ。企画書は最初の1行で、“読ませる”。しかし、中身が伴わなければ。この本はタイトルで読ませ、中身で裏切る。個々の記事は面白いけど…。

野地秩嘉『サービスの天才たち』(新潮社、2003)
密かに人気のある職人の紹介本。電車の中で読む本としては悪くないが、単なる各論に終わっているのが残念。この人の著作は、話がすぐ横にそれてしまうような気がする。

北川八郎『あなたの生き方を変える断食の本』(致知出版社、2006)
簡単には味わえない世界の話? 食べないことは身体にとてもよいことで、胃潰瘍になったら1週間ほど断食すれば自然の治癒力で治る、とか。内臓を休ませるという意味ではそうなのかもしれないが、病気になったらできるだけしっかり食べて、それによって回復してきた身としては…。やってみないとわからないことなのか。

加藤諦三『言いたいことが言えない人―「恥ずかしがり屋」の深層心理』(PHP研究所、2006)
改行の多い本。なるほどと思わせられるところもあるが、「恥ずかしがり屋」は追い詰められるのでは? 文章がなかなか展開しない。ページ数(275)の割には内容が乏しい。あとがきで急に出てくる「恥ずかしがり屋」の対極「ヒステリー」についてもっと書くべきだ。本を分ける必要はない。

●東野圭吾『嘘をもうひとつだけ』(講談社、2003)
あまりミステリー系は読まないのだが…。短編なので展開があっけなさすぎる。

横田浩一 (著), 桑原太郎 (著), 藤巻幸夫(監修)『新富裕層の消費分析―藤巻流!「勝ち組」の意識を探る』(日経広告研究所、2006)
「高級外車で100円ショップに行くような」新富裕層のタイプ別分析。わかりやすい本ではあるが、具体例に具体性がない気がした。

⇒過去の記録:
 07年6月
 07年5月
 07年4月
 07年3月
 07年2月
 07年1月

2007年7月27日

定款認証

会社の定款認証のため、公証人役場に行ってきた。

定款の内容についてはネットで調べることもできたし、司法書士にも相談したし、法務局にも2回もチェックしてもらったので問題はないだろうと思っていたが、前日になって定款の閉じ方が分からないことに気づいた。いくつかやり方はあるようだが、コピー(3部)だけしてそのまま公証人役場で聞くことにした。

製本テープで留めるっていう例もあったのだけど、公証人役場に着いたのが9時半ぐらいだったので、まわりの文房具屋もまだ開いていなかった。結局、公証人役場の事務員の女性の指示通り、A4片面印刷の紙をホッチキスで2カ所を留め(左側)、ページとページの間に印鑑を押すというたぶん最もシンプルなやり方で定款は完成した。

役場の中は緊張感漂う雰囲気。やけに静かだ。こういうところで仕事できる人はすごいと思う。僕のほかは、遺言の認証(?)に来ている人ばかりだった。

さて、認証だが、まず先の事務員が定款を読みながら質問をしてくる。そして、気になったところに付箋を貼って、メモをしていく。ただの受付係かと思ったが、専門書をめくったりもしていた。その後、公証人が定款を読んだ時間は極めて短かったので、この事務員の方が実質的なチェックをしているのだと思う。

驚いたのは、公証人と会話する機会がなかったことだ。20メートルぐらい向こうに座っており、事務員が確認のポイントを報告。「うんうん、いいでしょう」という感じで頷いてた。いつ呼ばれるのかなーと思ってみていると、戻ってきたのは事務員のみ。「お待たせしてすみません。認証されましたからね」。

ずいぶんあっさりしたものだ。まぁ、会社を作ることは僕にとっては一大事でも、彼らにとっては日常の業務の一部でしかないし、一つの収入源に過ぎないのだろう。

2007年7月26日

脳内チェック

人のミクシィ日記を読んでいて、「脳みそメーカー」というのがあるというのでやってみた。

nonai.gif

友と欲と謎でできている・・・。

面白いのでやってみてください。ただし、サーバーが相当弱いみたいで、全然つながりません。

脳内メーカー:名前を入れるだけで脳の中身が判明?!

2007年7月24日

取材

ある雑誌の取材を受けた。

2年ほど取材をする仕事をしていたが、やっぱり取材はされる方が楽しいと僕は思う。どこに取材に行ってもいい恵まれた立場にいたが、面白い人に出会えて満足感を感じることがあった反面、もっと面白いことをやってやりたいと思っている自分が常にいた。記者の仕事をしたことが、起業家になろうと改めて思ったきっかけでもあると思う。

これから会社を作るにあたって、かなりいいタイミングで取材の話が舞い込んできたなぁ。いろいろな活動をしながら、日付や発表のタイミングにこだわってたことが、今回の幸運を招いた。今までたくさんの種を蒔いてきたから、自分のビジネスを始めたときに、たくさん花が咲いてくれるかな…。と期待しておこう。

今日久しぶりに思い出したが、僕が初めて受けた取材は学生のとき。「現代の巡礼」だってさ…。

2007年7月21日

会社印セット到着

2カ月半通った起業スクールの最終発表会が昨日あった。その打ち上げで、同時期に会社を立ち上げる仲間たちと痛飲。素晴らしい仲間と出会えてよかったと心から感じた。

というわけで、久々に寝坊。9時半過ぎに起きると、玄関のチャイムがなった。エクスパックが到着。中身は、会社設立に必要な印鑑3本セットだ。

8月上旬に会社を作ろうと決めてから約半年。前職を離れるタイミングが突然向こうからやってきたし、会社を作る2週間前に終わる起業スクールに出合ったのも、すごくタイミングがよかった。運が完全に味方してくれていると思う。あとは、実力を出し切るだけ。

2007年7月19日

パクチーの種さしあげます

昨秋、当時の同僚の紹介で、有機農業を営む女性にパクチーの種(コリアンダー・シード)を渡した。ふかふかの土で、パクチーは順調に成長。4月には(葉っぱの)収穫祭で大量のパクチーを堪能させてもらった。今月1日、今度は種の収穫をした。20g強の種が、なんと2.5kgにもなっていた。

その前日にも、別の方からmixiでのパクチー種配布イベントを請け負ったこともあり、うちにはものすごい量のパクチーの種がある。

mixiとpaxiで、パクチーの種を無料でプレゼントという旨の告知を出した。それぞれ限定100人ずつで。恐ろしいことに、mixiではたったの5時間で100人集まった…。mixiのスゴさを実感した。一方のpaxiでは、2週間強でようやく23人だ。まだ余裕があるので、ほしい方はこちらへ。

昨年は実は、送料まで僕が負担して送っていたのだが、今年は大量のため、返信用封筒を送ってもらう方式を採っている。作業は正直、単純作業で結構面倒なのだが、返信用封筒だけでなくお手紙を同封してくれる人も多く、なかなかやりがいがある。パクチーに対する思い入れの強さが文面から伝わってきたりもする。

今日も、家に帰ってポストを開けたらたくさんのファンレター(注:パクチー宛)が来てるんだろうな。

2007年7月 7日

パクチー×羊まるごと

羊肉のうまさに気づいたのは今から5年前。北京の中国東北料理店だった。路地裏にある店で、たまたまぶらりと入ったのだが、隣のテーブルからいい香りがしたので、店主に頼み、同じものをもらった。

羊肉香菜(やんろうしゃんつぁい)。

大きな皿の上に、底が見えなくなるほどパクチーを敷き、その上にクミンシードと胡椒などで炒めた羊を載せるだけのシンプルなもの。素材の味がものすごく生きていた。羊とパクチーはうまいと心から思った。その店には、6日間で8回も通った。

その後のイギリス留学中に、何度この料理を作っただろう。当時、イスラム系の食品店と英国発の大型スーパーのどちらかで買い物をしていたのだが、大型スーパーで売られている肉の臭さにある日耐え切れなくなり、イスラム食品店に通うようになった。そこで、羊肉のうまさの秘訣を探ろうと、店裏にある解体現場を見せてもらった。

育ちや食べたもので、その肉の味は変わるのだろうが、さばき方によってもかなり味が変わってしまう。複数の解体現場を見たことはないが、その動物に苦痛を与えないやり方でさばけば、肉の品質はよくなるという話を聞いた。

さて。

羊をさばいてみたいとは、この頃から思っている。そういうチャンスはなかなか訪れないが、半年ほど前に羊をまるごと買って調理できる男と知り合った(仮に羊マスターと呼ぶことにする)ことで、羊をよく知るための機会を作れることになった。羊マスターは屠殺こそしないが、懇意の肉屋に頼むと羊をまるごと手に入れることができるらしい。

日本パクチー狂会のメンバーに呼びかけて、「パクチー×羊まるごと」というイベントを企画した。約25人が多摩川河川敷に集結。衛生上の問題もあり、まるごとをその場で解体することはできなかったが、羊マスターが塩茹でしてきてくれ、部位の解説をしながら分けてくれた。また、羊の足を一本、生のまま持ってきてくれたので、炭火で炙りながらシュラスコ風に食べた。付け合わせのパクソースも人気抜群!あっという間に無くなってしまった。 

日本パクチー狂会のメンバーはパクチーが好きなのはほぼ当たり前だが、食通の多いのも特徴。毎回いろいろ教えられる。目の前にある食材を手際よく調理したり、ほかの食材と組み合わせたりして、感動的な味を作り出す。好奇心の旺盛な人が勢ぞろいしているといった感じだ。かくして、会長である僕は、盛り上げ役と食べ役に徹し、ニンマリと幸せな時間を過ごすことができる。みんなありがとう!