2006年8月29日

DVD標準規格争い

臨時デスクの業務は今日で終了…。夕方になると多くの原稿が集まってくるので、自分の原稿が進まなかった。内容のほとんどない記事を仕上げるのに数時間を要したのもそのため。

昼からは職場と同じ六本木ヒルズで行われた「ブルーレイディスク」の発表会を取材しに行った。六本木ヒルズはクーラーのかけすぎでものすごく寒いのだが、その外れにあるグランドハイアット東京はもっと寒かった。宴会場(会議スペースというのか?)が集まっているあたりは特にひどく、しかも喫煙コーナーに人が溜まりすぎて、煙が広い空間に充満していた。最悪だ。

会見の中身はほとんどなかった。18社もの担当者(社によっては代表者)を集めておいて、大きな発表はないし、うち16人はしゃべる機会がないし、「たくさんの社からきておりますので」という意味不明な理由で質疑応答もなかった。すごい数のメディアが来ていたが、その内容のなさにあっけに取られていた人も多かったようだ。18人のうちの1人とは、以前別の会見で話したことがあって面識があった。たまたま終了後に行った中華料理屋でばったり会ったので、あいさつしたところ「何しにきたか分からないですよ」と仰っていたが、本音だろう。

VHSとベータの争いと同様、DVDの標準化規格をめぐる争いも、消費者にとっては迷惑なだけだ。その上で、ほとんど意味のなさない会見で宣伝や優位性の説明をするというのはどれほど意味があるのだろうか。こういう争いは、できれば見たくない。

2006年8月27日

株式会社チケットアルファ

友人の株式会社設立を東京會舘で祝った

起業から8年。なんやかんやで少しずつ前進している。テレビで見る起業家のような華やかさはないが、その間にシベリア横断道路を世界で初めて渡ってユーラシア大陸を横断するなど、楽しみながら人生を築いている。内側にものすごいパワーを持っているヤツだ。

集まったのは総勢14人。なんとなく彼の魅力に引き込まれ(?)彼の活動に巻き込まれ(!)た人ばかり。僕もソウルの大元旅館で会ってから、気づくと11年の付き合いになっている。

本当におめでとう。株式会社設立なんて、手続きの問題に過ぎないんだけど、この区切りでまた大きくなるんだろうなぁ。「目標は上場」と言ったよな。今は想像もつかないが、言ったからにはきっといつかそうなるんだろう。キミはそういう男だ。

チケアルブルーのダルマをプレゼント

2006年8月25日

ハタミ前イラン大統領

今日は3つも取材をしたので、かなりくたびれた・・・。朝からハタミ前イラン大統領、昼から砂漠のシンポジウム、そして夕方はアルクの上場会見だ。

3つも取材するのは大変なのは行く前から分かっていたが、今週は週の前半にデスク業務をしてオフィスでの滞在時間が長かったから、できるだけ外にいようと思い、決めた。また、複数の人の夏休みが重なっており、しかもいる人もほとんど取材の予定を入れていなかったので、その反動というのもあった。

ハタミ前イラン大統領ハタミ氏の講演はなかなかよかった。記事の後半が、彼が話した主な内容。冒頭の「核兵器云々・・・」は、講演の内容に関係のない質問はしないでという主催者の再三の趣旨に反して、大手新聞社の人が質問をしたために出てきた話。

講演の趣旨とは違うことを記事に取り入れることは悩ましい。記事を書くことは要約を書くことではないのだから、別に構わないといえばそうだが、講演を聴いた人と記事を読んだ人で、話し手の印象が大きく変わってしまうとすれば広義の“誤報”といえないだろうか。

最近は「イラン=核兵器問題」というのが大方の関心だから、その場のルールに反していようと、そのことを聞き出して「ほら、核兵器に関してはこんなこと言ってたぞ」という記事を書くのが紙面を埋める仕事に必要な行為なのかもしれないが・・・。しかし、1つの型に物事をはめ込むのは非常によろしくない。

かつて僕は「イラン=テレフォンカード売り」「イラン=テロ支援国家」というステレオタイプを持って、おそるおそるイランを訪れた。ちょうど10年前だ。そして、1カ月強の滞在で、その思い込みがいかにくだらないものだったかを感じた。その後旅を心から愛するようになったのも、平和学を学ぶことを決めたのも、文を書く仕事をしたいと思ったのも、このときの経験がものすごく大きい。

さて、ではどうして僕が「核兵器」の話を冒頭に持ってきたかというと・・・。結局メインストリームを外したくないという気持ちがあるのだと思う。正しいかそうでないかではなくて、書いておいたほうがいいよなという気持ち。また、記事がトピックスに取り上げられ、たくさんアクセスされる必要がある。これは僕が全く名も知られていないサラリーマン記者だからこそ、職業的に外せない行為でもある。

長々と書いたが、ハタミ氏の講演は何が良かったかという話に戻る。彼は、対話の必要性や他人の尊重について語っていた。核兵器やバランスオブパワーでなく、平和について意見を述べた。こんな話をイランの人が話すのかという驚きを、10年以上前なら思っただろう。しかし、これは普通のイラン人が僕との対話で見せてくれたことに他ならない。普通のイラン人が僕に教えてくれたものを、イランの前大統領の口からも聞いた。それがすごくよかった!

2006年8月23日

余分な音や模様が消える時代

パナソニックの携帯オーディオプレーヤーの新製品を取材

ヘッドフォンに組み込まれたマイクが集める周囲の騒音を分析し、それと逆位相の波形を作り出すことでノイズを打ち消す「ノイズキャンセリング機能つきヘッドフォン」というのを試してみたのだが、これはすごい。雑音が本当に消える。“音楽に集中できる”といううたい文句は本当だ。通勤中は音楽より読書派の僕も、欲しくなってしまった。しかし、雑音を消すことで、危険への察知や他人への関心までもが消えてしまわないか少し心配。

雑音を打ち消すのがこの技術もいいが、壁の模様を見えなくする“どこでもスクリーン”技術も早く実用化して欲しい。いやぁ、音とか模様が消えてしまう時代なんだなぁ。

それから、今日は「ガンプラEXPO」にも取材に行った。以下は、ガンプラのジャンクパーツで作ったそうな…。
gandam.jpg

2006年8月22日

臨時デスク

夏休みでデスクが不在だったので、2日間臨時で代役を務めた。率直な感想として、人の文章を見るのはとても難しいことだと痛感した。その難しさは想像をはるかに超えていた。複数の記者の原稿を同時チェックするのは特に…。

取材して見たものを文章にする作業でも毎日苦労している。他の人が取材したものを理解し、確認し、世の中に送り出すには、多くの経験と幅広い知識が必要なのだと思う。臨時で任されたはいいが、作業に手間取り、ずいぶん皆を待たせてしまった…。

とはいえ、これはいい経験になった。いつもと違う立場でニュース原稿について考えることができた。「人に読んでもらう」ことは常に意識しているつもりだが、臨時デスク経験で自分の認識がまだまだ甘かったことに気づかされた。

実は来週の月火も臨時デスクをすることになっている。今週後半でデスクのノウハウを少しでも盗んで、少しでもスムーズにできればと思う。

2006年8月21日

「パクチー賞」副賞

タイフェスで「パクチー賞」に選んだプラトーンアジアンフードの表彰式を先月行ったが、そのときにあわせて贈呈した副賞の宣伝サイトがようやく完成した。

雑誌の特集風のものを目指した。みなさん、感想おくれやす。

2006年8月19日

人道支援から平和を考える

盆の前後はニュースが少ない。大規模停電と“ヤスクニ”はあったが、週の後半はニュースセンターのメンバーの半分以上が常に在席しているという状況だった。一般的にこの時期はニュースが少ないと言われる。高校野球をわざわざ一番暑い時期にやるのは、夏のネタ作りのためだという噂もある。

僕自身も少しまとまった時間が取れたので、8月初旬に行ったインタビューと6-7月に取材したネタをまとめて、「人道支援から平和を考える」という特集記事を書いた。テーマを大きく設定したのでまとめるのに苦労したが、こういうのはやりがいがある。“事件”後、いくつかのニュースメディアがライブドア(サイト)へのニュース配信を停止したりということがあったが、最近提供元がまた増えてきた。ストレートニュースなどは提供元に任せ、人数の少ない僕らは「他が取り上げないニュース」「他とは違う視点」を提供するという本来の目的に集中できるのではないか。

今回の特集記事を書くにあたって、デスクからは「説明的に過ぎる」と何度か言われた。複数の異なるソースから得たものを分かりやすく伝えようと思って書いのだが、言葉を足しすぎたようだ。記事を書いていると、取材をしたことをできるだけたくさん盛り込みたいと思ってしまう。デスクから「ここは不要」と言われるのは悔しいが、すごく勉強になる。人に伝えるためには、取材した内容を“もったいない”と未練がましく残すべきではないのだな・・・。

2006年8月11日

美容室系列の飲食店?

日に日に暑くなってきた。髪の毛も伸びたので散髪に行きたい。

と思って、前回行った最寄り駅近くの美容室に電話することにした。店名でググって、電話をしたら“系列の”キッチンバーの人が出てきた。おいおい。

どうして美容室と飲食店が系列なんだろう・・・。サイトを見直すと、同じページに確かに飲食店と美容室が並んでいた。

美容室にかけなおして担当者を呼ぶと、「辞めました」とのこと。前回割引券をもらったので電話してみたんだが、その割引券も使えないらしい。おいおい。

2006年8月 9日

和食とパクチーの融合

「パクチーの日」は、中目黒の和食の名店「東山」で祝った。「和食とパクチーの融合」をテーマに料理を作ってもらったのだが、どれも美味!いつものように“ただひたすらパクチー”という感じではなかったが、ところどころでパクチーがアクセントとして効いていた。

素材の味が生きる和食に、パクチーを組み合わせていくのは奥深い。この分野を追求していけば、パクチーの新たな一面が発見できるのではないかと思う。パクチーは味の強い野菜なので、好き嫌いがはっきりするが、和食にパクチーをあわせる極意を身につければ、もう「パクチー嫌い」なんていわせない。素材が自己主張しすぎず、それでいてないと物足りない存在になるかも。

というわけで、またいろいろなアイデアが頭に思い浮かんだいい会だった。51人をもてなす(というほどのことはできなかったが)、各方面から集まったパクチー狂の人たちとの会話は刺激的だ。

とはいえ、直前まで(というか正確にはオフ会が始まってしばらく)仕事を終えることができなかったのが残念。午後6時半過ぎに記者会見の取材を終え、丸の内線と日比谷線で原稿の構成を考えながら中目黒に移動。店に行く前に少し勘違いをし、迷ってしまい、7時25分に「東山」着。無理矢理奥の方の席で原稿を書かせてもらい、7時53分に原稿を送信。次々と来てくれる参加者のみなさんにようやく少しずつあいさつし、8時9分(パクチー時間)に無事カンパクできた。デスクチェック後にアップされたのは8時10分だった。これがその記事。慌しくなってしまってすみません。その後、みなさんと楽しめてよかったです!

パクチーの日

パクチー入ってる今日は「パクチーの日」。日本パクチー狂会で勝手に定めたのだが、mixiの日記でこの日に言及してくれている人が3人いた。毎年この数を倍にしていけば、10年後には10万人が「パクチーの日」について言及し、そうなるとこの記念日の認知度は100%に近くなるだろう。

今日はそれを記念したオフ会を開催するので、余裕を持った1日にしたいところだが、そうも行きそうにない。午後7時過ぎには中目黒に行きたいのに、5時半から日本橋で開かれる会見に行くことになっている・・・。移動はすべてダッシュだな。

ふと思いつきで、「パクチー、入ってる」というロゴを作ってみた。これを店の前に貼りたい飲食店の方はお申し出ください。

ちなみに、8時9分が「パクチー時間」ですので、オフ会に来ない方は、この時間に原産地の地中海方面か、オフ会開催地の中目黒に向かって“カンパク”してください。

2006年8月 7日

(不)適切な措置

言葉の使い方は非常に重要だが、メディアも公式文書もその使い方に苦労している。「適切な措置」などというフレーズは、いかなる場面でも極めてあいまいな表現で、「不適切な措置」と置き換えても、十分に意味が通じることが多い。

例えば「イランが~までにウラン濃縮関連活動を全面停止しないばあいは、適切な措置を講ずる」という文章の、適切の前に「不」をつけてもほとんど意味が変わらず、読み流されるだろう。

そして、こういう場合の「適切な措置」は、経済制裁や攻撃などを指すので、本当は対象国、地域、世界にとって、悪い方向に向かう措置だ。という意味では「適切な措置をするぞ!」というより、「不適切な措置をするぞ!」と宣言し、そう伝えた方が、状況判断としては正しい気がする。