イランのヴィザはかなり面倒くさい。イラン国内で他のツーリストにあうとたいていどこでヴィザを取ったか、いくらだったか、延長はどうしたかなどの話が出る。日本人も5年ほど前からヴィザが必要になっているのでこの手続きは避けられないが、日本人は「少し優遇されている」という話もある。
面倒だが、ほとんどの人はヴィザ延長をすることになるだろう。何度延長できるか、何日延長できるかは役人の気分や態度で決まる。プロヴィンシャルキャピタルならどこでも延長できる。手順としては、まず警察本部(Shahrbani)(テヘランの場合外務省)に行き、申請用紙に必要事項を記入する。そして振込用紙をもらい(くれない時は銀行で言えばくれる)、Bank Melli IranにてIR1000を払い、レシートを役人に渡せば終わり。パスポートはその日のうちにもらえることもあるし、1週間以上かかることもある。たいてい写真が2−3枚が求められるが、時々そのほかにパスポートやヴィザのコピーを要求されたり、書類をはさむケースを買わされたりする。延長中はヴィザが切れていても問題無い。ヴィザの切れる当日か前日に行けばよいだろう。2回まではほぼ問題無く延長できるようだ。以下に具体例を示す。
陸路の場合、ほとんどノーチェック。異常なほど多くの荷物を持った現地人のチェックに忙しくて、気に留めてもくれない。出国の際も両替証明書の提示を求められなかったし、求められたという話しも聞いたことがない。全部闇両替でもO.K.。仕事が遅いので並んでいるといつまで経っても進まない。列に並ぶのではなく、直接出口へ向かってしまった方がよい。何か言われたら、パスポートちらっと見せれば大丈夫と思う。
正式にはリアル(Rial , 略号はIRもしくはRls)だが、普通はトマン(Toman)という単位が使われる。ほとんどだれもリアルは使わない。初めはややこしいが、すぐに慣れる。 10Rial=1Toman
‘96年8月現在、年に一度改定される「公定レート」は$1=IR3000、「闇レート」は$1=IR4000−4200くらいだった。正式な両替は銀行でできる。トラヴェラーズチェックも使え、アメリカンエクスプレスが最もよい。Bank Melli IranではVISAまたはMasterカードでキャッシングもできる。闇両替はほとんどどこの都市でもできるが、レートはクエッタ(パキスタン)やドッグバヤジット(トルコ)に比べると悪い。イラン国内では$100紙幣、しかも新デザインの紙幣の方がレートはいい。クエッタではどのお札も同じレートだった。
安い。1日$5あれば十分。特に移動費が安く、バスは500km移動して$1くらい。店によってかなり値段が違う。顔を覚えてもらえばめちゃめちゃ安くなる。
国境、バスターミナル、駅、ホテル等、肝心なところではほぼ100%ペルシア語以外通じない。しかし英語または日本語を話せる人は少しおり、こちらが何をしなくても、「Can I help you?」と話し掛けてきてくれるので、どうしようもない状態に陥ることはない。外国語を話せる人も話せない人も、イラン人は外国人を見つけては話しに来るので、ペルシア語の数字や簡単な単語は自然に身につくだろう。北西部ではトルコ語、北東部ではアフガニスタン語(?)が話されているし、方言もかなりあるようだが、ペルシア語はほとんど全国で通じる。
外国人は安宿に泊まるのは禁止されており、ホテルでドル払いが強制という政府のお達しはあるのだが、ポリスでもそのことを知らないこともあるし、もちろんほとんどのツーリストは安宿に泊まっている。事前に情報収集しておくのが確実だが、町の中心部に行けば、たいていは安宿が見付かる。多くの宿は交渉次第でいくらか安くしてくれるし、それでも高い場合はそのことを伝えれば近くにあるほかの宿を教えてくれる。シングルルーム、ドミトリールームはほとんどの宿で存在せず、一人で旅をしていると少し高くついてしまうかもしれない。
テヘランより南の地域ではほとんどすべての安宿でホットシャワーが使えた。(シャワー付きならほとんど確実にお湯は出る。)テヘランより北の方では安宿にはシャワーがないことが多く、ハマムと呼ばれる浴場を利用するように言われる。でも、宿のおやじさんと仲良くしていれば、自分の使っているシャワールームをただで貸してくれたりもする。
まずくはないが、ヴァリエーションが少ない。ケバブやサンドイッチばかり食べることになってしまい、飽きてしまうかも。ただし家庭料理はかなりうまい。家庭料理を何度か食べさせてもらえば、イランの食事に不満を言うこともなくなるだろう。タブリーズ等、北の方で食べたdiziというトマトベースの煮込みが最もおいしかったと思う。
飲み物はザムザムというイラン製コーラがあり、安くて味も悪くない。トルコのアイランと同じようなヨーグルトドリンクもあるし、牛乳もどこでも売っている。さらに、喜ぶべきことにイランの水は完全に飲める。ミネラルウォーターはほとんど売っていないのでどうせ飲まざるをえないだろうが、イランの水で腹をこわしたというのは聞いたことがない。町のいたるところに飲料水のタンクがある。
インド、パキスタンに比べて格段に清潔。日本に匹敵するほどではないかと思う。ただ、コップの回しのみには全然抵抗感がないみたいだ。
完全に禁止されている。酒屋はない。僕は一度だけシラーズでバス会社の人にもらってビールを飲んだが、普通は手に入らないだろう。アゼルバイジャン地方のオルミエという町は昔はワインで有名で、今でも密造に政府は目をつむっているという話しを多くのイラン人から聞いたが、いろいろ探したけれど見つからなかった。
ドラッグも売っているところは見たことがないが、ちょっとした家庭でドラッグをやっているのを何回か見た。パキスタンに近い街ザヘダンでは住民の70%以上が麻薬中毒患者だと言われている。
かなり良い。町の中心部では夜遅くでも結構多くの人が出歩いている。西洋人は時々ポリスに嫌がらせをされていたが、日本人はまず大丈夫。パスポートを見せろとよく言われるが、取り調べをしようというよりもどこの国に行ったのかという話しを聞きたくてパスポートを見たがる警官が多いので、面倒だったら「ない」といってしまった方がよい。ニセポリスがいてパスポートや現金を盗もうとするとの話も聞きましたが、僕は遭遇しなかった。時々スリがいるので、特に大都市では注意が必要。
日本までのはがきIR300、封筒IR800。ポストカードは場所によっても違うが、土産物屋でIR300−1500くらい。郵便局のはがきはIR100。ポストカードの写真はあまりよくない。電話は日本までかけて、1分$1弱。電話局はいつも混んでいてなかなかつながらない。