旅を愛する人のためのコミュニティサイト

メールマガジン申込み!

e-Gallery   「越南歩遊」 山下宏史 


ハノイ(Hanoi)にて。
路上に多くの店が出る。ここでは店といっても 農家や漁師が自分たちの収穫を自分たちで売るシンプルなもの。
夕暮れ時の夕飯の買い物風景。
売る側と買う側 どちらも真剣勝負。いつまで見ていても飽きることがない。


ハノイ(Hanoi)にて。
首都ハノイを流れる 紅河に架かる ロンビエン橋(Long Bien)。
1902年 フランスの象徴ともいうべきエッフェル塔を築いた ギュスターブ・エッフェルの設計により建設された 
全長1,682mの鉄道橋。以前はこの河に架かる唯一の橋として 人々の交通の要を担っていた。
ヴェトナム(抗米)戦争時には アメリカ軍による 北爆の標的とされたが 落ちることなく 今でも現役として 
人々の生活を支え続けている。



サイゴン(Saigon)にて。
突然のスコール 雨宿りに立ち寄った屋台。その激しい雨の中を疾走するシクロ(xich lo:ヴェトナムの人力車)。
シクロは 人を運びモノを運び ヴェトナムの人々の生活と深く関わり合ってきた。
しかし バイクや自動車が普及するとともに シクロはすみへと追いやられて行こうとしている。やがてその姿を
サイゴンの街中から消してしまう日が 来てしまうのかもしれない。

 


サイゴン(Saigon)にて。
「片足の男と物乞いの男」
写真は 1990年代はじめ頃のサイゴン。

夕暮れ近づく 雨上がりのサイゴンの街で通りを渡って行く 男達の姿が浮かんでいた。
当時 著しく変わり行くサイゴンの街では既にヴェトナム(抗米)戦争の傷跡を街並から感じることは
ほとんどない。

しかし ほんの一瞬 その男達の後ろ姿に それを見たように思った。

 


ヴェトナム南部のメコンデルタ・カントー(Can Tho)にて。夕暮れ時、ホテ
ルの部屋の窓より。スコールの中に立つホーチミン像。

窓のそとはスコール。
うっすらとメコンの流れがが見えている。
遙か中国に源を発し 流域の数か国の国境を担いながら、東南アジア最大のこの川は
ここヴェトナム・メコンデルタで海へと流れ込む。

夕方。突然のスコール。旅行者に取っては新鮮なこの風景も ここに暮らす人たちには
毎日繰り返される当たり前の日常なのだろう。毎日、同じ時間に雨が降り、
そして雨が上がると それまであたりを覆っていた重たい熱気が嘘のようにどこかへ吹き飛んで行く。
メコンの流れとスコールが メコンデルタとヴェトナムに様々な恵みをもたらし、
そしてそこに暮らす人々に 底知れぬパワーを運んでくるかの様だ。 

やまない雨はない。濡れた服はいつか乾く。