| 3日目(19日) 3−5 ■ビリヤードと夕食と。 球を9ボールのかたちにならべる。 俺「どのくらい出来る?」 トモキ「まあ、そこそこ。」 この時、ちょっと優位な気分になった。俺はほぼ毎週1回はビリヤードをやっている。新宿の安いビリヤード場に会社帰りに友人とビールを交わし、会社とケンチク業界の愚痴をこぼした後に2時間程度やるのだ。内心、これは楽勝だろうと思っていた。甘かった。トモキのフォームが良いのだ。最初の1ゲームは、まぐれなのではないかと思ったが、数を重ねていくうちに「負けている」事を自覚した。大体ここのビリヤード場のキュー(突棒)が悪いとか(実際歪んでいて、先っぽのゴムが欠けていた)、ホール(穴)が小さいとか、(日本の場合球が2つ分の大きさがあいている。ここのビリヤード台は球1,4個分くらいの大きさしかなかった)、しまいには日焼けがイタイだとか、(すでに肩の部分が真っ赤だった)いいわけをしたが、4:6の割合で負けていた。 |
![]() なかなかやるな、 と思わせるフォーム ![]() 真剣な父 ![]() 卓球に熱中する母とアサ |
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| しばらくすると父もやってきた。アサコと卓球をやっていたが、俺と交代し、ビリヤードをやる。昨晩、俺が先に部屋に戻り寝てしまった後、父はトモキに教わったらしい。ビリヤードを生まれて初めてやった父は2日目にしてはきちんと打てている。「ビリヤード、なかなか面白いな」といっている。この調子だときっと日本に帰ってからはまると思う。だんだん日も暮れてきた。 俺は先に部屋に帰ってシャワーを浴びた。どうやら今日1日で相当日焼けをしたみたいだ。シャワーがとても痛く感じる。風呂場の鏡を見るとタンクトップの跡がきれいに出ている。部屋の中はクーラーが効いていてとても涼しく、ベッドに転がりながらテレビを見ていた。 時差が日本と1時間しかなく、NHKの衛星放送が入る。茨城県のどっかの村の米の収穫はなんたらかんたらやっていた。でも不思議なもので、日本にいる時にはどうでも良いと思うようなローカルなニュースがとても身近に感じる。茨城の村なんて知らないのに「不作じゃなくて良かったなあ」とか素直に思えるのだ。こういう事で異国にいる事をものすごく実感した。 |
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| みんなもぽちぽちと引き上げてきてそれぞれ気ままにシャワーを浴びてなんとなく落ち着いたとこで夕食に向かう事にした。父が昼間にホテル内のレストランをいくつかチェックしてくれていた。その中のイタリア料理を食べる事に。昼間のピザとサンドイッチでは足りなかったらしく、ものすごくお腹が空いていた。 |
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| 夕食のレストランの場所は朝食のところから少し離れた場所で、同じような作りの建物だ。向かう途中、ぽつぽつと雨が降り出した。椅子に座ると、ザーザー振り出した。「濡れなくて良かったねえ」母が言う。数分で雨は上がった。 飲み物と料理をみんな適当に頼む。この時俺とアサコはメニューの英語を一生懸命解読した。昼間、プールサイドで転がっている時にボーイさんが絵に描いたようなトロピカルジュースを持っていたのだ!メロンをくりぬいた器のカクテル…それを探し出す事に成功!なんとスイカもある!アサコがメロン、俺はスイカのカクテルを頼んだ。 持ってこられた時には本当に感動!丸々としたメロンと小振りスイカの頂部は星型にくりぬかれており、そこにカクテルが入っている。味はともかく(実は俺はお酒が苦手、ほとんど飲めない、、)、南の島にいる事を感謝した。出てきたイタリア料理もどうしてかとてもおいしい。トマトのパスタなんて絶品だった。バリとイタリア料理、あまり共通点が無いはずなのに。 |
![]() カクテルを飲む3人 ![]() メロンカクテル 手前はトロピカルカクテル |
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| なんとなくゆっくり食べていると、4人組の流し(演奏家)達が歌いに来た。最初、何語か分からないが歌い、英語の歌も歌い始める。拍手の後、彼らは俺らの席の前に立ってリクエストを要求してきた。いくつかリクエストしたのだが、どれも知らないと言う。何を知っているのか聞くと、あまり分からないみたいだ。なんかしょうもないリクエストをして、トモキに怒られた事は覚えている。適当に数曲歌ってもらって拍手をしたような…酔っぱらっていたため記憶が、、、。 その後流しの4人は隣の白人老夫婦の横に行きリクエストをしていた。そこで流れてきた曲はE.クラプトンの「Wonderful World」。なんて素敵な曲を選曲するんだあの老夫婦は!嬉しさとお酒のせいで涙が出た。 |
![]() シンプルな曲ほど 心にしみる気がした |
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しばらくはまったりした。さっき頼んだメロンとスイカのカクテルの器はトモキにきれいに解体されデザートとなり、皮だけとなった。そして、ご馳走様をして雨上がりのホテルの庭を歩き、部屋に戻った。 |
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