| 初日(17日水) ■東京〜成田〜出国 先日、何も支度をしていなくて、何を持っていっていいか分からないままにしまった夏服を引っ張り出した。どれにしようか考えていたら午前1時を過ぎていた。寝ようと思ってもなんか遠足の前の小学生のように興奮して眠れない。お酒とパスタを作って食べて満腹と酔いが廻ってようやく就寝。2時半過ぎていた。 なぜバリ島に行くのか。休みとは全く関係ない時期に家族全員での海外旅行。ことの発端は妹アサコの秋休みと3日前の14日に国家試験を終えた自分へのご褒美、それくらいなのである。しかし企画を立てたのは父であり、彼は特に会社を休むことの理由がなかった。しかし一番張り切っているのはたしかだった。弟トモキが行くことは前日に知った。 |
![]() s旅行用のパンフレット ちなみに貰ったのは バリについてから |
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確か5時半にケータイのタイマーをセットしたのに5時に鳴り出す。母からの電話だった。「起きた?もう支度は終った?」なんて、子供じゃないんだから。6時にアパートを出てそのまま成田へ向かった。 成田空港駅は2つあって、第1ターミナル駅と第2ターミナル駅。どっちで降りていいか分からなくて、先についた方の駅で降りた。結果として正解!なんとなく人の流れる方向へついていき、改札を出てすぐパスポートチェックされる。ちょっと緊張。けど一瞬だった。広い構内、アサコの携帯に電話して場所を探す。 久しぶりの家族との再会。実家に帰った時以上に照れくさい。相変わらずトモキは関心が無いような素振りで、アサコは出発前の写真を撮りまくっている。母が用意してくれたおにぎりをいただき、いただき、いただき…20個も作ってきたの?みんな揃ったところで航空券を取りにいく。 ずっと寡黙でいたトモキがグランドホステスに乗客席の交渉をしている。淡々と低い声で、しかも相手の目をじっと見詰めてたまに微笑んで…うーん、交渉事が上手だ。搭乗手続きが終るまでアサコとしばらくうろつく。コーヒーを探しているのだが構内は値段が高い。構内のマクドナルドの値段は街と同じだが、品物はアメリカンサイズ、結局そこで買った。 9月11日のニューヨークのテロ事件のせいで旅行者は激減…と思っていたが、そんな風には見えなかった。学生やらサラリーマンやらじっちゃんばっちゃんやら平日なのに結構込んでいた。搭乗手続きはあまり厳重ではない。アジア行きの便はそんなにチェックしていないのだろう。 ところで、パスポートチェックの後の免税店エリアに入るとどうして女の人は目の色が変わるのだろう?確かにようこそとばかりに高級化粧品やらバッグやらが。案の定、うちの2人も「ちょっと待っていて」といいながら30分以上もうろついていた。こういう時の待ち時間、いやに長く感じられる。 |
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| 飛行機に乗る前の時間、搭乗ロビーで待っている間、目の前にジャンボジェットが並んで見える。大きい!だんだん緊張してきた。「もし飛行機が墜落なんかしたら…」やっぱり先日のテロの恐怖がよみがえる。「もしハイジャックされて西新宿の超高層ビル街に突っ込んだら…仕事場に逆戻りじゃないか!」その恐怖もあった。せめて仕事場には戻りたくない。 搭乗直前に突然母がトイレに行きたいと言い出した。もう搭乗時間なのに。先にトイレに行っていた父が場所を教える。母は焦る様子も無くトイレへ向かう。搭乗アナウンスだ。俺らの番。どんどん乗客は乗っていく。母はなかなか戻ってこない。結局、みんなが搭乗した後に家族で飛行機に乗り込んだ。 |
![]() 搭乗前の父とアサコと俺 本を読んで緊張をごまかす。 |
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搭乗しても落ち着かない。生あくびが止まらない。スッチーがインドネシア産であろうジュースをくれ、なれない英語でサンキューと冷静を装っているとアサコに「緊張してるでしょう?」なんて見透かされる。自分が緊張しているのに俺に振るなんて全く。 離陸が近づいている!飛行機の加速とエンジン音によって緊張が興奮に変わってくるから不思議だ。何か「いっちゃえ!」みたいな勢いで気がつくと「おお〜!!」と声を出していた。ふわっという感覚の後、あっという間に雲の中に入り、1時間近く景色が見えなくなった。 |
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