イランレポート2001 by Minnie

 

7月16日 東京→テヘラン
7月17日 シーラーズ
7月18日 ペルセポリス
7月19日 シーラーズ最終日
7月20日 エスファハーン初日
7月21日 エスファハーン最終日
7月22日 テヘラン→東京

 

イランウェディングツアーへ

 

 

 

 

 

朝8時。ガイドのMs.Royaとの待ち合わせの時間。ロビーへ降りていくと、なんだか女性が男性ともめている。一人の男性には見覚えがある。ハーフェズ廟からサアディ廟へ行くときに利用したタクシーのおっちゃんだ。

話を聞くと、タクシーの運ちゃんは、昨日私にペルセポリスへいくドライバーを頼まれたのだという。ホテルの名前を簡単に教えてしまった事を後悔。しかしイラン人はたくましい。それだけ、「確実にお金になる」仕事がほしいのかもしれない。

イランでは失業率がとても高い。大学を出ても職がないのだ。なので優秀な人ほど海外へと流出していく。最近は、比較的移民として受けいれが緩やかなカナダなどに流れる事が多い。

とにかく、タクシーの運ちゃん以上にガイドのMs.Royerは強かった。機関銃のように早口のペルシア語でまくし立て、結局彼女の勝ち。(まあ、当然だけど)おかげでエアコンの効いた快適な車で(イランのタクシーにはエアコンがついていない)、ペルセポリスまでおよそ1時間弱のドライブだ。

今日の予定はアケメネス朝ダレイオス1世が建設に着手し、アレクサンダー大王によって陥落・炎上させられたペルセポリス、アケメネス王朝最初の首都パサルガダエ、そしてアケメネス朝の王墓郡であるナグシェ・ロスタムの見学。ガイドブックを見ればある程度の概要は理解できるが、
わたしはやはりガイドにその場で説明してほしかった。ちなみに、タクシーだけなら交渉次第だけれどシーラーズから25ドルくらい。ガイドとエアコンのきいた車がついて55ドルくらい。一人旅は、こういうときちょっとつらい。シェアできればもう少し安上がりなんだけどな。

Ms.RoyerはガイドとしてPerfectだった。日本人の「村上さん」という男性にプロポーズされた事もあるという彼女は、とても美しくて知的でフレンドリーで、私たちはとても仲良くなった。それにしても村上さん、もうちょっと文化の違いを考えてから発言しなよね。

まず両側111段の階段を上って万国の門。ここには有名な有翼獣神像のレリーフがある。そして門の壁にはあちこちに観光客の落書きがしてある。なかには100年以上前のものもある。うーん。

ペルセポリスはまるで映画のセットのようだった。2500年も前のものがある程度修復されているにしろ、ここまで残っているのは石の文化ならではだろう。そしていたるところに刻まれた見事なレリーフ、碑文、そして門や柱の数々。すべてがいろいろな意味の象徴、シンボルなのだという事に驚く。けど、いいたいことはただひとつのようだ。

「王様はえらいのだ」 (バカボンのパパ風)

そういえばゴルゴ13の1巻第3話はペルセポリスが舞台だった。
万国の門の落書きにもゴルゴは何もメッセージを残していなかった。
「自分がここにいたのだ」という証拠を残したいのが人情ってものなのに。
やはりゴルゴはプロのなかのプロだと改めて感心する。

ちなみに私は南アフリカの喜望峰に落書きを残しました。えへ。
南ア出張中の友人・青山隊長、ぜひ探し出してください。

ペルセポリスのあと、パサルガダエへ。ここはキュロス1世がアケメネス朝の最初の首都と定めた土地で、彼のお墓といくつかの遺跡がポツポツと残っている。ガイドのRoyerはよっぽど行きたくなかったらしく(ペルセポリスからさらに1時間強かかるので大変)、あそこはつまらないよ、なにもない、を連発していた。

たしかにペルセポリスに比べると素朴だし派手ではないけれど、王朝の初期、王が「神聖化」される前の「リーダー」くらいの感じがして、なんとなーくほほえましかった。

それからアケメネス朝王墓郡、ナグシェ・ロスタムへ。ここは圧倒された。
世界史に強くない私だけど、こんなお墓って見た事ない。

数千年前の遺跡の近くで、遊牧民とかが過ごしている姿を想像する。実際、このあたりは遊牧民のカシュガイー族が夏を過ごす陣営地となるところだ。

遺跡と遊牧民の二つの存在には長い時間の溝が存在するけれど、同時にその連続性の中で二つはつながっているともいえる。不思議よね。違う時間、違う空間に、異なるけれども同じものが存在しているなんて。それを自分にも当てはめて考えてみたときに、すごいことだなあ、と思ったの。数千年前に、自分につながる誰かが存在していたなんて。そしてこれから先にも、自分につながる存在が生きていくなんて。(Hopefully)

そんなことを考えて、感動していた。いつも時計をみながら5分、10分におわれる生活。1年後3年後10年後の自分を想像できなくて生じる不安。こんな大きな時間の流れを感じる事って今までなかった。同時に「世界は広い」ということを久しぶりに実感してすごく安心した。

さて。そしてシーラーズに戻り、また近視眼的なサイクルに戻ったあと、Royerの友達のおうちに遊びにいく。そして彼女の行き付けの「コーヒー占い」をしに行く事になる。ドキドキ。

結果は秘密。実感したのは、世界共通、女の子は占いがだいすきだってこと。そして素敵なダーリンといつまでもラブラブに過ごす事を夢見ているんだなあ、ということ。Royerが占いをすごく真剣な表情で訳してくれるのをみながら、なんだかかわいくなっちゃった。


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