2007年1月26日

外資IT、ヤクルトのスポンサーに

26日夜、スポンサー契約を結んだ(左から)多菊善和ヤクルト社長、古田監督兼選手、天野・レノボ社長と吉田・インテル共同社長。古田監督「力強いものを感じている」

レノボ・ジャパン(東京都港区、天野総太郎社長)とインテル(茨城県つくば市、吉田和正、ロビー・スウィヌン共同社長)は25日、プロ野球チーム「東京ヤクルトスワローズ」(東京都港区、多菊善和社長)と公式スポンサー契約を結んだ。同日夜、スワローズの本拠地である神宮球場に近い東京・新宿区明治記念館で記者発表会と契約の調印式が開かれた。

 スワローズは、2007年シーズンの同球団主催試合で、レノボのロゴが入ったヘルメットとインテルのロゴ入りユニホームを着用して試合を行なう。また、子ども向けの野球教室に、パソコン教室を併催することなどを検討しており、地域に密着した社会貢献活動をしていくつもりという。レノボとインテルは、国民的なスポーツである野球を通じて、国内での知名度向上を狙う。

 発表会には、両社の社長のほか古田敦也(あつや)・監督兼選手が出席。同球団の田中浩康(ひろやす)選手(背番号7)と飯原誉士(やすし)選手(同46)がユニホーム姿で登場した。古田監督は「(レノボとインテルは)グローバル企業なので、世界ばかりを見ているのかと思っていた。教育や社会貢献、地域活性化という言葉をいただき、このパートナーシップに力強いものを感じている」と期待感を示した。また、両社のロゴが入ったユニホームを絶賛し、「世界に出しても恥ずかしくないユニホームになっている。日本一になれるよう、頑張らなくては」と決意を表明した。

 3社の契約は、現在のところ2007年度シーズンのみ。来年度以降の契約や、スポンサーシップ金額については「非公開」としている。【了】

2007年1月25日

ソフトバンク、20色の端末発表

単一機種では世界初となる20色のラインナップを用意した「SoftBank 812SH」(撮影:吉川忠行)孫社長、携帯に“ファッション”を

ソフトバンクモバイルの孫正義社長は25日、東京都港区の新高輪プリンスホテルで開いた記者発表会で、1機種で20色ものバリエーションがある“ファッション”端末を含む春商戦モデル14機種58色を発表した。“最薄”と“ワンセグ”でソフトバンクが1番だと繰り返し、他社へのライバル心をむき出しにした。

 「ソフトバンクコレクション・スプリング2007」と銘打って始まった新商品発表会。中央にステージが置かれた会場は、さながらファッションショーの様相を呈した。冒頭で、厚さ8.4ミリの世界最薄3G端末を発表してドコモの“最薄”路線を牽(けん)制した後、ワンセグ端末の売り上げトップは同社の「AQUOSケータイ」が独占し続けていると強調し、auの“ワンセグ”戦略にも、ソフトバンクは引けをとらないとアピールした。

 その上で、新しいコンセプトとして“ファッション”性を主張。カラフルな衣装を着たモデルをステージに登場させ、単一機種では世界初となる20色のラインナップを用意した「SoftBank 812SH」を、派手な演出で紹介した。女優の菊川怜さんと上戸彩さんもステージに上がり、「毎日色を変えたいと思ったぐらい」「機能がたくさん入っていて、楽しみ」などとコメントした。同機はカラーチップで世界的に有名な米パントーン社とのコラボレーションで完成した。

 孫社長は「携帯は1機種3-4色が常識だった。ライフスタイルや個性によって、合う色を探してほしい。十人十色どころか二十人二十色だ」と満足げ。モデルらに囲まれ、終始笑顔を隠さなかった。【了】

ライブドア・ニュース 佐谷恭 blog

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25日、“お約束のサプライズ”を発表するソフトバンクモバイルの孫正義社長(撮影:吉川忠行)ホワイトプランの通話料金を半額にするサービスを発表

ソフトバンクモバイルの孫正義社長は25日、東京都港区の新高輪プリンスホテルで開いた記者発表会で、16日から導入した料金プラン「ホワイトプラン」の国内通話料が半額の10.5円/30秒になる割引サービス「Wホワイト」を3月1日から開始すると発表した。「ホワイトプラン」専用の割引サービスで、追加料金は月額980円。

 ウィルコムが“制限なし”定額プランを拡充したことなどを受け、さらに競争力のあるサービスを出した格好だ。“ワン・モア・サプライズ”として同サービスを発表した孫社長は「特定のプランをターゲットにするわけではなく、われわれのプランは全く異質」と強調し、普段と変わらぬ表情を見せた。

 「ホワイトプラン」では、基本料金は980円と安いものの、ソフトバンク同士の無料通話が午後9時から深夜1時まで適用されないほか、他社携帯への通話料金が21円/30秒とやや割高で、ヘビーユーザーには向かないプランと言われてきた。新サービスで通話料を半額にしたことにより、サービス開始から10日間で50万人もの申し込みのあった同プランへの加入を促進したいという。

 ウィルコムの喜久川政樹社長が「ユーザーが最も使いたい時間」とした時間帯に、同プランの料金が無料にならないことに関して、孫社長はコメントを控えたが、「法人ユーザーは夜9時までで十分。ゴールドプラン、ホワイトプランと発表する度に中小企業の問い合わせが日々増えている」と相変わらずの強気の姿勢を示している。

 既存ユーザーからは、2月21日から先行受け付けを始める。同サービスは月単位で利用停止ができ、長期の旅行の際などあまり利用する見込みのないときに自由に止めることもできる。【了】

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2007年1月24日

思い出して、人間も自然の一部

加グレゴリー・コルベール氏、「ashes and snow」展開く

Copyright (c) Gregory Colbert
Copyright (c) Gregory Colbert

人間と動物とが自然の中で触れ合う姿を写真と映像でとらえるカナダの写真家グレゴリー・コルベール氏が24日、東京都港区の六本木ヒルズで記者会見し、“自然な姿”を撮影するに至った背景などについて語った。

 同氏は3月11日から6月24日まで、東京・お台場に特設されるノマディック美術館で作品展「ashes and snow」を開催する。また、そのプレリュード(前奏)として、同作品展から一部を厳選した展示「animal totems」を、あす25日から4月1日まで六本木ヒルズ内にある森アーツセンターギャラリーで開く。

 コルベール氏は、1992年に初めての個展をスイスと日本で開いた後、作品を発表したりインタビューに答えたりすることなしに、10年間で40回以上もの探検旅行をして過ごしたという。自然の中で人間が動物と対等に交流する姿を写真と映像に収め、その成果を「ashes and snow」として発表している。

 「ashes and snow」を開催する美術館につけられた“ノマディック”という言葉は、「遊牧」「放浪」という意味。日本人建築家の坂茂(ばん・しげる)氏が設計し、世界中で同じ規格のものが手に入りやすい貨物コンテナ152個を積み上げて外壁にしている。開催地ごとにコンテナをレンタルして作り上げるユニークなもので、すでに米国2カ所で同じ作品展を行った。

 会見でコルベール氏は、人間も自然の一部となっている印象を受けたとの会場からの感想に対し、「大都市に住む我々は、自然を自ら切り離している。先住民族の壁画に見られるように、かつて自然と人間は同等の関係だった。私のしたことは何も新しいことではない」と語った。また、自然から得た恵み以上のものを自然に戻すアラビア半島のベドウィンを現在取材していることを明かし、「大自然を搾取すべき資源としてとらえるのではなく、自らが自然の一部だという感覚を(作品展を見て)呼び起こしてくれれば」と期待を込めた。【了】

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ashes and snow

2007年1月23日

情報整理ソフトが人脈を作る?

マイクロソフト、「Microsoft Office InterConnect 2007」に関するセミナーを開催

マイクロソフト(ダレン・ヒューストン社長)は23日、東京都渋谷区の同社本社でプレス向けのセミナーを開き、同社の子会社が開発した日本市場向けのソフト「Microsoft Office InterConnect 2007」などについて説明した。

 Office 2007の発売に合わせてバージョンアップした「InterConnect」は、パソコン内にあるさまざまな関連情報を、整理された形で閲覧できるソフトウェア。ファイル名や文書内の文字列で検索するのではなく、報告書やメール、名刺情報などビジネスで使用する情報にキーワードを入力したり、カテゴリー分けすることで、ファイル形式にかかわらず一元管理できる。

 ブログと同じようなスタイルで情報の入力ができるユーザー・インターフェイスを採用。また、メーラー兼情報管理ソフト「アウトルック」の予定を記録アイテムとして取り込むこともでき、会議などの予定が終わった後に、メモや資料を添付して整理しやすくなったという。

 同社インフォメーションワーカービジネス本部の田辺泰之さんによると、「人」と「情報」を結び付けられるのが同ソフトの最大の特長。あるプロジェクトへの参加者のプロフィールや過去のやり取りなどを簡単に抽出できるため、次に会う前に準備のための情報を効率的に得られる。また、複数の情報から共通点を見つけ出し、自動的に整理する機能も搭載しており、“潜在的人脈”を可視化することも可能になるという。【了】

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Microsoft Office InterConnect ホームページ

2007年1月22日

ウィルコム、定額制を拡充へ

インデックスとタカラトミーが共同開発したウィルコムの母子向け端末「nico.neco」(撮影:吉川忠行)3回線以上で2200円、繰り越しも開始

ウィルコム(東京都港区、喜久川政樹社長)は22日、東京都千代田区の帝国ホテルで記者会見し、同社がウリにしている“制限なし”定額プランの拡充と、玩具メーカー「タカラトミー」や伊アパレルメーカー「ベネトン」とのコラボレーション端末などを発表した。

 同社は、法人でも個人でも、3回線以上契約すると定額プランの月額料金が1回線あたり2900円から2200円になるよう、料金プランを3月1日から改定する。また、定額プランのオプションである他社携帯や固定電話への「通話パック」でも、未使用分を最大6300円まで繰越できるサービスを新たに始め、ユーザーの利便性を高める。

 「他社のことは答えにくい」――。ソフトバンクモバイルの「ホワイトプラン」を意識しているかと問われた喜久川社長は、他社との比較については明言を避けた。しかし、“完全定額制”にした結果、ピーク時の通話トラフィックが約70倍になったことを示しながら、「制限のない定額制を提供したことで、ユーザーが本当に話をしたい時間が午後9時から午前2時に集中していることが明らかになった。好きなときに、好きな場所で使えるようにするのが使命だ」と、拡充した定額制に自信を見せた。

 同社は高度化PHS規格「W-OAM」対応端末3機種と、「W-OAM」を高速化した「W-OAM Type-G」に対応したカード型通信端末「AX530IN」(最大512kbps)も発表。また、ネットインデックス製のシンプルな機能の音声端末「nico」をベースにしたシリーズ2種類を2月に発売するとした。1つはインデックスとタカラトミーが共同で開発した母子向け端末「nico.neco」で、ネコのキャラクターを用いたほか、「猫ふんじゃった」をアレンジした着信メロディなどが搭載されている。もう1つはベネトンとのコラボレーションによるモデルで、孔雀の青色、フクシア(釣浮草)のピンクの2色から選べる。ボディ背面にベネトンのマークが入っており、大人の女性を意識した端末という。【了】

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2007年1月17日

MS、デザインツールで40%目指す

17日、「エクスプレッションスタジオ」の日本語版を発表し、3年後までに40%のシェアを取ると意気込みを見せたマイクロソフトの市橋暢哉・デベロッパービジネス本部長ウェブクリエイター向け「MSエクスプレッションスタジオ」の日本語版を発表

マイクロソフト(MS、東京都渋谷区、ダレン・ヒューストン社長)は17日、ウェブクリエイター向けのデザインツールのパッケージソフト「MSエクスプレッション(EX)スタジオ」の日本語版を発表した。

 MSがウェブクリエーター向けのデザインツールを発売するのは、今回が初めて。EXスタジオは、◆デザイナーと開発者がより効率的に連携できるようにしたウェブサイト構築ツール「EXウェブ」◆高度なユーザーインターフェイスを作成できる「EXブレンド」◆グラフィックやウェブ素材のデザインツール「EXデザイン」◆デジタルコンテンツ管理ツール「EXメディア」――の4製品から構成される。

 同日からEXブレンドのベータ版のダウンロードが可能になった。製品化はEXウェブが最も早く、2月16日に発売される予定で、その他の製品は7-9月ごろ市場に姿を見せる。価格はオープンだが、市場想定価格は3万7800円を見込む。MSのウェブサイト作成ソフト「フロントページ」のほか、マクロメディアの「ドリームウィーバー」やIBMの「ホームページビルダー」など他社の関連製品の正規ライセンスを持っていれば“優待アップグレード版”(市場想定価格1万1800円)を購入できる。

 東京都渋谷区の原宿クエストで開いた記者説明会で、同社の市橋暢哉・デベロッパービジネス本部長は「(30日に発売される)ウィンドウズビスタの機能をフル活用するために、EXスタジオは必要とされる。3年後の2009年にはデザインツールのシェアを、現在の9%から40%以上に引き上げる」と自信を見せた。【了】

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マイクロソフトエクスプレッション

2007年1月16日

NTTドコモは“最薄”にこだわり

春商戦の発表会でドコモは“薄さ”にこだわった(撮影:吉川忠行)703iシリーズなど10機種を発表

NTTドコモは16日、東京都・代官山のヒルサイドテラスで新モデル発表会を開き、「703iシリーズ」など携帯端末の春商戦モデル10機種を発表した。1月下旬から順次発売する。

 発表会冒頭から“最薄”の文字が並んだ。同社プロダクト&サービス本部の森健一・商品企画担当部長は「さらに軽く、さらに薄く、コンパクトであることはケータイの基本」と断言。厚さの平均が15.5mmと、従来シリーズより5mm以上薄くなったと誇らしげに語った。

 折りたたみ型の3G端末で世界最薄と発表されたのは、厚さ11.4ミリの「N703iμ(ミュー)」と「P703iμ」の2機種。昨年10月にソフトバンクから世界最薄モデルとして発売された「SoftBank 706SC」(12.3mm)よりも0.9mm薄い。そのほか、「D703i」はストレートタイプの3G端末で国内最薄(9.9mm)と、「F703i」は防水対応端末で最薄(17.9mm)などと紹介された。

 703iシリーズ以外では、タッチパネルや手書き入力で操作できる2画面携帯「D800iDS」と、3インチワイド液晶つきの“BRAVIAケータイ”「SO903iTV」を発表。“BRAVIAケータイ”が、同日発表された唯一のワンセグ対応モデルだった。

 “薄さ”にこだわったドコモと、“映像”にこだわったKDDI――。同日に新商品を発表した両社の、軍配はどちらに?【了】

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16日、KDDIから春商戦に投入されたワンセグ対応端末新機種。(撮影:吉川忠行)KDDI、ワンセグ対応携帯端末7機種などを発表

KDDI<9433>と沖縄セルラー電話<9436>は16日、au携帯端末の春商戦モデル10機種を発表した。1月下旬から順次発売する。

 新ラインナップのうちワンセグ対応端末は7機種。同日東京都港区の東京プリンスホテル・パークタワーで開いた新製品発表会で、KDDIの小野寺正社長は「音楽に次いで映像にもこだわる。クリアな画像と音声を提供するとともに、放送局とのコラボレーションも進めている」と話し、“一歩先”のサービスで顧客満足度を向上させる方針を示した。

 今回の目玉となる商品は、日本で初めて26万色の有機EL液晶をメインディスプレイに採用した「MEDIA SKIN(メディアスキン)」(京セラ製)。画面サイズはQVGA(320×240ピクセル)、1万対1の高コントラストで、明るい場所でも従来より画面が見やすくなったほか、有機ELの特徴である“薄さ”を生かして、13mmのコンパクトボディに収めた。また、高視野角化と高輝度で、見る角度によって色の変化が少ないIPS液晶を「W51CA」(カシオ計算機製)「W51SA」(三洋電機製)「W51H」(日立製作所製)3機種で搭載した。

 音楽サービス「LISMO」では、歌詞の一部から楽曲を探す「歌詞検索」やキーワードを入力して関連した楽曲を探す「あいまい検索」などの機能を2月上旬から追加すると発表した。【了】

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2007年1月15日

新OSビスタ対応PCを一斉発表

15日、新OSビスタの個人向け発売を発表するマイクロソフトのダレン・ヒューストン社長(撮影:吉川忠行)マイクロソフト、国内外各社と共同で記者発表

マイクロソフト(東京都渋谷区、ダレン・ヒューストン社長)と国内外のパソコンメーカー各社などは15日、東京都港区のグランドハイアット東京で記者発表会を開き、新OS(基本ソフト)「ウィンドウズ・ビスタ」を搭載した個人向けパソコンを一斉発表した。ビスタは今月30日に発売される予定で、発表された247機種のパソコンは同日以降、順次発売される。

 マイクロソフトのヒューストン社長は「ウィンドウズ95で本格的にパソコンが民主化され、ウィンドウズXPでネット時代が大きく切り開かれた。ビスタの発売で、1月30日からパソコンの新しい時代が始まる」と満足げに語った。写真や音楽を扱いやすくなるなどビスタがエンターテインメント性を高めたと強調し、パソコンはよりシンプルで、安全性の高いものになると宣言した。

 その後、パソコンとCPUメーカー計10社の代表者らが順番にあいさつ。新OSへの期待や各社の意気込みを話すとともに、「待ちに待った発売」「待望の製品」などと述べ、何度も延期された同製品の発売が“やっと”決まったことに安堵した様子だった。【了】

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2007年1月14日

民主主義国家の強制収容所

11日、日本外国特派員協会で記者会見するアフマドさん(左)とレスルさんグアンタナモ収容所、“理由なき拘束”体験者が廃止訴え

米国同時多発テロ後にアフガニスタンでテロリストとして拘束され、キューバにある米軍のグアンタナモ収容所に2年以上も不当拘禁されていた英国人2人が、同収容所の閉鎖を訴えるキャンペーンのために来日している。11日に東京都千代田区の日本外国特派員協会で記者会見したほか、13日には東京都港区の発明会館で開かれた映画の試写会後に自らの体験談を語った。

 この2人は、映画『グアンタナモ、僕達が見た真実』のモデルになった、パキスタン系の英国人ローヘル・アフマドさん(25)とシャフィク・レスルさん(29)。テロリストとして同収容所に拘束され、事実無根の自白を強制された2人は、結局、証拠が見つからず、2年以上経(た)ってから理由もなく突然解放された。「テロに対して一定の措置を講じることは必要だと思うが、人間の尊厳を奪うようなやり方はやめるべきだ」と強く訴えた。

 アフマドさんとレスルさんは、2001年10月に友人の結婚式に出席するためにパキスタンに渡航した。情勢が悪化したアフガニスタンの状況を自分たちの目で確かめようと短期の旅行を計画したが、同時期に始まった空爆などのため、同国を離れることが困難になった。戦闘に巻き込まれた挙げ句、米軍によって拘束。やがて国際テロ組織アルカイダに関係のあるテロリストとして、キューバに移送された。アフマドさんは「今考えれば愚かな行動をしたと思うが、当時は純粋な気持ちでアフガニスタンに行った。(米軍は)こちらがどういう人間かを知ろうとせず、テロリストと決め付けた」と当時を振り返った。

 2人が「事実に忠実」と述べた同映画では、米軍の兵士が収容者を暴行する様子や、大音量で音楽が流された部屋に何時間も監禁されている様子など、肉体的・精神的な拷問のシーンが再現されている。家族や知人が映画を見ることを考慮して、性的虐待などの場面は映画に含めないように要請したといい、レスルさんは「これは私たちのストーリーにすぎず、グアンタナモで起こっているすべてではない。英語が話せたお陰で、兵士たちとのコミュニケーションが取れたが、話せない人への扱いはもっとひどかった」と語気を荒げた。

 拷問や虐待の結果、精神が破綻(はたん)してしまう人もいるという。レスルさんは「頭がおかしくならないように、先のことを考えず、その日を生きることに努めた。収容所での1日は、一生のように長い」と語った。レスルさんは今後の活動や目標についての質問にも、「先のことは分からないので、その日その日を一生懸命生きるしかない。グアンタナモがある限り、それが私の意識の大きな部分を占めている」と答え、04年3月に突然解放された後も、収容所の体験が当人に大きな影を落としていることを伺わせた。

 「テロリストがやっていることを、米国もやっている。米国はテロリストとは違うことを、その行為によって示すべきだ」――。アフマドさんは、世界最大の民主主義国家とされる米国のやり方に、その被害者として、疑問を投げかけている。「ほかの国もそれに倣ってしまう。そうしてもいいと手本を示している」。

 『グアンタナモ、僕達が見た真実』は、1月27日からシャンテシネ(東京都千代田区)で公開されるのを皮切りに、全国で上映される予定。【了】

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『グアンタナモ、僕達が見た真実』

2007年1月13日

アブナイ世界遺産 どう救うか

在りし日のバーミヤン西大仏 (c)樋口隆康「世界遺産からのSOS展」、西武池袋本店で23日まで

崩壊の危機に瀕(ひん)しているアジアの世界遺産を写真と映像で紹介する「世界遺産からのSOS展」(日本ユネスコ協会連盟、NHKなど主催)が12日、東京都豊島区の西武百貨店池袋本店イルムス館で始まった。23日まで。

 同展では、アフガニスタンの旧支配勢力タリバンによって破壊された同国中央部のバーミヤン遺跡や、2003年末にイラン南東部で発生した地震により壊滅した砂漠の城塞都市跡アルゲ・バム、日本などの協力で危機遺産修復の好例とされるカンボジアのアンコール遺跡群など、紛争や自然災害、観光開発で危機に直面しているアジアの遺産5カ所が取り上げられている。フォトジャーナリストによる写真やNHKが制作した映像など約130点に、来場者たちは熱心に見入っていた。

 世界遺産は、人類が共有すべき普遍的な価値を持つとして、国連の専門機関であるユネスコが認定する遺跡や景観、自然など。2006年7月現在、世界遺産リストへには830件(文化遺産644件、自然遺産162件、複合遺産24件)が登録されている。1972年に世界遺産条約が創設された当時から、存続の瀬戸際にある遺産を危機遺産のリストに載せようという議論があり、“かけがえのない遺産”の修復と保存を明確な目的としてきた。

 西武百貨店の広報担当者は「世界遺産は観光などで注目されるが、美しさを維持するための“努力”や、裏側にある“現実”を知ってほしい。遺産の背景にある、その土地の経済状況なども写真で見てもらえれば」と話す。

 入場料は500円、大学生・高校生は300円、中学生以下は無料。開場時間は午前10時から午後9時まで。日曜日は午後8時まで。【了】

2007年1月11日

チョコっと待てる?バレンタイン

モルトに温水を加えてできた麦汁にホップを加える岩村社長。ホップは3回に分けて投入する。サンクトガーレンが、今度はバレンタインに殴り込み

新年明けて、早くもバレンタイン関連商品が出始めた。ここで問題。色はダークブラウン、甘くて香ばしく、まろやかでコクのあるものといえば?――。

 「チョコレート!」と思わず答えたくなるのは、製菓メーカーの商業的戦略にまんまとはまっているせいだろうか。普段チョコなど食べないくせに、「もらえるかどうか」は気になったりする。そんな折、甘党でない人に、チョコっと気になる商品が発表された。

 その商品とは、“元祖地ビール会社”サンクトガーレン(神奈川県厚木市、岩本伸久社長)が18日に発売する「インベリアルチョコレートスタウト」。通称“チョコビール”だ。通常のビールで使用するベースモルト(麦芽)は85℃で焙煎するのに対し、チョコビールでは160℃の高温で焙煎した「チョコレートモルト」をブレンドし、チョコレート風味を出している。チョコレートやカカオなどを加えるのではなく、ビール本来の原料のみで醸造したのが特徴だ。

 チョコビールは、アルコール分8.9%のストロングビール。「チョコレート風味だけど、“甘く”見ないで下さい」とは、岩本社長の言。熟成が深まるほどまろやかになり、“チョコレートらしさ”が深まるという。チョコの味わいを楽しむには、醸造後3カ月ほど経ったときがオススメとか。せっかくなのでチョコっと待ってみましょうか。

 内容量は330mlで、希望小売価格は630円。関東にある髙島屋やマルイファミリー各店などで販売されるほか、同社のウェブサイトでも予約を受け付けている。【了】

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知ってるつもり?「変わらないもの」

10日、ユニセフハウスでタジキスタンの現状を報告する杢尾雪絵さんユニセフ・タジキスタン事務所の杢尾さんが現地報告会

ユニセフ・タジキスタン事務所の杢尾雪絵(もくお・ゆきえ)代表が10日、東京都港区のユニセフハウスで現地報告会を実施し、知られざるタジキスタンの子どもの現状について語った。杢尾さんを取り上げたNHK番組『プロフェッショナル 仕事の流儀』が会場で上映され、現地政府やNGOと交渉する姿が紹介された。

 中央アジアのタジキスタンはソビエト連邦崩壊後の1990年代に5年間続いた内戦の影響で、教育や保健医療への関心が低くなり、世界最低レベルにまで落ち込んでいる。その結果、子どもを取り巻く状況は年々悪化。旧ソ連時代には義務教育就学率がほぼ100%だったが現在は軽視され、労働に従事する子どもの割合が約2割となっている。また、乳幼児死亡率は日本の約20倍と高く、13人に1人の子どもが5歳までに亡くなるという。

 杢尾さんはタジキスタン国内の産業が疲弊しており、同国の経済がロシアへの出稼ぎでかろうじて維持されていることを紹介。多くの父親や若い男性がロシアで“きつい”“汚い”“危険な”3K労働に従事せざるをえず、何年もの間家族がバラバラに暮らしたり、少年犯罪が増加するなどの副次的な悪影響も出ていると説明した。会場に集まった約130人からは、“見知らぬ国”の状況を知ろうとたくさんの質問が飛んだ。

 杢尾さんは「赴任するまで、タジキスタンのことはほとんど知らなかった。情報化社会で何でも知っているつもりになりがちだが、世界には厳しい現状を抱えている人がいることに気づいて欲しい」と呼びかけた。さらに、自身のこれまでの経験で認識したことに、世界には“変わるもの”と“変わらないもの”があることを挙げ、「社会主義の崩壊などで世界地図は大きく変わっている。先進国では技術が進み、目覚しい発展をしているが、一方でアジアやアフリカには生活がままならず、自然災害や紛争の影響を大きく受けている人の数は減っていない」と訴えた。【了】

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タジキスタン共和国(外務省各国インデックス)
ユニセフ・タジキスタン事務所(英語)

2007年1月10日

ケータイOFFでも居場所を確認

KDDIが1月下旬に発売するジュニアケータイの新モデル。パソコンから端末の位置を確認できる。(撮影:吉川忠行)KDDIがジュニアケータイの新モデルを発表

KDDI<9433>は10日、緊急時に子どもの居場所が分かる安心機能や生活防水に対応した3G携帯電話「ジュニアケータイ A5525SA」(三洋電機製)を発表した。小学校3-4年生を主なターゲットとする。

 新モデルは、子どもがケータイの防犯ブザーを鳴らしたり子どもの端末の電源が切れた場合に、その後の足取りを、別の携帯電話やパソコンから確認できる「移動経路通知」機能を搭載。また、同通知とともに自動的に写真撮影や電話発信を行う機能も付いており、緊急時に子どもの状況を把握しやすくした。

 端末の外部にも防犯のための工夫を加えた。小さな子どもでも簡単に使えるよう、引っ張るだけで鳴る防犯ブザーの専用ストラップを同梱。電池の抜き取りによる強制的な電源オフを防ぐため、バッテリーカバーを専用ネジで固体した。

 アドレス帳にない相手からのメールを拒否したり、通話時間・料金やアクセスするURLを制限できる「ジュニアモード」も用意。同日、東京都渋谷区のKDDIデザイニングスタジオで開いた新製品発表会で、同社プロダクト企画部の水野有紀・ラインナップグループリーダーは「auは緊急時に子どもの状況を確認できる“つながる安心”と有害サイトとのアクセスなどを防ぐ“つながらない安心”の機能を充実させ、親子の安心ホットラインを築きたい」と、子ども向け端末のコンセプトについて話した。

 1月下旬発売で、価格はオープン。同社はまた、「移動経路通知」機能を搭載している小学校5年生から中学生を対象とした「Sweets cute」(三洋電機製)、キーや文字が大きく使いやすいデザインの「A5523T」(東芝製)も発表した。【了】

2007年1月 9日

外食リーダーに必要なものは?

リンク・ワンが育成塾、1月15日に無料体験セミナーを開催

真剣に考え抜いたビジョンには、迫力がある――。リンク・ワン<2403>は、外食業界を率いるリーダーを育てる短期集中プログラム「フードビジネス チェンジリーダー育成塾」を多摩大学(東京都多摩市、中谷巌学長)と協力して開講する。

 外食業界の経営者や幹部は、コミュニケーション能力にはすぐれているが、直感に基づき経営判断をする人が多く、マネジメントや計数管理に苦手意識を持つ人が多いとされる。外食産業向け人材紹介や店長派遣を手がけてきたリンク・ワンはこうした外食産業従事者の“弱点”に目をつけ、漠然とした「このままじゃいけない」という感覚を、自ら立てたビジョンに基づいて行動できる“実力”に変えていくためのプログラムを用意した。

 育成塾では、組織論や中核人材育成が専門の多摩大学・小川尚登助教授と外食産業を代表する経営者らが講義を担当。講義と毎回の課題でリーダーシップのとり方を学びながら、講師や他の受講者との議論を通じて、講座終了までにそれぞれの事業の中期ビジョンを策定する。

 リンク・ワンの育成塾事務局の長崎直樹さんは、「直感で勝負する人が多いのが外食産業の特徴だが、直感で経営が成り立つ期間は限られている。中長期的な成長のためにすべきことを、プログラムを通じて学び合ってほしい」と語った。また、プログラム終了後も定期的に懇親会を開催し、次世代リーダーのネットワークを作り、切磋琢磨(せっさたくま)できる環境を作るという。

 育成塾は、2月14日から。多摩大学ルネッサンスセンター(東京都品川区)で5月までに6回の講義が行われる。受講料は税込み18万9000円。1月15日には無料体験セミナーも開催される。【了】

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リンク・ワン
多摩大学
チェンジリーダー育成塾 募集要項