2006年8月24日

スパコンをみんなのものへ

初のHPCクラスタ・ソリューションを発売へ

24日、目黒雅叙園でウィンドウズCCSの発表をする、(左から)マイクロソフト(MS)のダレン・ヒューストン社長、松岡聡東京工業大学教授、MSのキリル・ファエノフHPC担当ディレクター(撮影:吉川忠行)マイクロソフト(東京都渋谷区)のダレン・ヒューストン社長は24日、東京都目黒区の目黒雅叙園で会見し、複雑な計算の同時・並列処理(クラスタリング)を行う「ハイ・パフォーマンス・コンピューティング(HPC)クラスタシステム」と連携し、効率的な管理を実現するOS「Microsoft Windows Computer Cluster Server 2003」(ウィンドウズCCS)日本語版を10月2日に発売すると発表した。

 ウィンドウズCCSは、同社が提供する初めてのHPCクラスタ・ソリューション。OSとHPCクラスタを構築するために必要な通信ライブラリ、リソース管理ツール、ジョブスケジューラなどの専用ソフトがすべて含まれており、パソコン用ウィンドウズのデスクトップ環境と同様のグラフィックで視覚的に見える操作によって、クラスタの構築・運用ができる。

 最大の特徴は、HPCを手軽に利用できるものにしたこと。これまでのHPCを使いこなすためには高度な知識が必要だったが、「ウィンドウズCCSを使えばシステムの運用に時間を割く必要はなく、本業の研究や業務に専念できる」(キリル・ファエノフ同社HPC担当ディレクター)という。

 ヒューストン社長は「ウィンドウズCCSは、日本の産業界に貢献し、新たなイノベーション作りを助ける。HPCは一部の限られた人たちのものから、多くの人が利用するメインストリームへと進化する」と、同製品の普及に自信を示した。

 価格はオープンだが、同社の推定小売価格はオープンビジネスライセンスで9万200円。【了】