2006年7月31日

モルディブの島を独占しよう

JTBが貸切プランを発売開始、3000万円追加でプライベートジェット利用も可能

JTB(本社・東京都品川区、佐々木隆社長)は31日、モルディブの島を1組のゲストで独占する海外パッケージ旅行商品の販売を開始した。

 独占できる島は、インド洋のファーフ環礁にあるプライベートリゾート「ラニア&ウォーター・ガーデン・アイランド・スパ」。海に囲まれた、徒歩で1周15分ほどの小さな島だ。

 現地スタッフ以外、他のゲストは入らない。ダイビングや豪華プライベート・ヨットなどのプランが用意されており、ゲストは自由に利用できる。島内にはレストランはなく、ビーチや星空の下など、ゲストの望みどおりの時間・場所に、食事を用意してくれるという。6泊8日のツアーで、1泊のみ同国の首都マーレに泊まる。

 2人1組で参加した場合の料金は796万円。大人1人追加ごとに98万円(子ども1人83万円)の料金がかかり、1組で最大15人まで参加できる。追加料金3000万円で、成田空港からマーレまでのフライトに、プライベートジェットを利用することも可能。

 同ツアーは、高品質旅行専門店「JTBロイヤルロード銀座」の3周年記念として販売される。10月6日から来年3月16日出発のツアーをJTBで取り扱う。同社によると、初日から何件か問い合わせがあったという。【了】

10円玉で設置できるドアホン

シャープがIEE802.15.4準拠の無線カメラシステムを発表

シャープが31日に発表した取り付けが簡単な無線テレビドアホンシャープ<6753>は31日、東京都新宿区の同社東京市ヶ谷ビルで開いた新製品発表会で、取り付けが簡単な無線テレビドアホンを9月1日に発売すると発表した。

 玄関の中からドアを開けずに訪問者を確認できる「ドアスコープ」にカメラを取り付け、外の様子をモニターに送信する仕組み。工事などは不要で、10円玉などコイン1枚で「ドアスコープ」をゆるめて付属のアタッチメントを付けると、ドアカメラ付属の磁石で簡単に固定できる。IEE802.15.4準拠の無線方式で、画像がドアカメラから専用のカラーモニターに送信され、リビングなどでモニターのボタンを押すだけで、外の様子を確認できる。

 モニターは卓上型(HN-D100)と壁掛型(HN-D150)の2タイプから選べる。また、別売りのワイヤレス室内カメラを使えば、玄関だけでなく、子ども部屋など別の場所も見られる。

 防犯対策の1つとして、モニターで訪問客を確認できるテレビドアホンが、新築物件を中心に主流となっている。一方で、旧来型の住宅でもニーズが高まっているものの、工事の手間を嫌ったり賃貸物件のため改造が禁止されているなどの理由で、取り付けを断念している家庭も多いという。同社は、この傾向に目をつけ、取り付けが容易な同製品を開発した。

 製品発表した通信システム事業本部IP通信事業部の田中淳司・商品企画部長は、「発売する商品は画像をモニターに送信するのみだが、今後は音声の送信や、パソコン画面への送信を可能にして、商品の幅を広げたい」と話した。

 価格はオープンだが、2タイプとも市場想定価格は2万7000円。増設用モニターとワイヤレス室内カメラは、それぞれ1万8000円程度という。【了】

2006年7月28日

アジアの人権問題を解決せよ

弁護士ら、NGOを設立

アジア地域を中心に「人間の安全保障」の実現のため人権問題に取り組むNGO(非政府組織)「ヒューマンライツ・ナウ」(東京都台東区、伊藤和子事務局長)が28日に弁護士らを中心に発足し、同日夕から設立記念集会が開かれる。

 同NGOは、国際的な水準で人権を捉え、世界で人権侵害に苦しむ人々のために国境を越えて人権活動をすることを目的とする。感染症や飢餓対策などにより、人間が生活や健康、自分の尊厳に重大な脅威を感じることなく生活できる状態を指す「人間の安全保障」を実現するために、欧米の人権活動の水準に見合う国際人権基準の啓発を進め、それを実現するための活動を主にアジアで行う。

 活動内容は、◆人権侵害が起こっている地域で現地NGOなどと事実調査を行って報告し、状況改善を訴える国際支援活動◆国連人権理事会やASEAN(東南アジア諸国連合)などへの提言やロビー活動◆国際人権基準の紹介や状況改善のため、国内での政府・企業などへの働きかけ―など。

 日本ではこれまで、弁護士や市民団体などの活動が国内の人権状況改善のための取り組みを行ってきたが、世界で人権侵害に苦しむ人たちの活動は、ほとんどなされてこなかった。HRNは、欧米など諸外国で発展している人権の専門家によるプロフェッショナル集団と同様に、諸外国の人権の伸長を目指す。

 伊藤事務局長はコスタリカやアフガニスタン難民キャンプなどでの滞在経験があるほか、劣化ウラン廃絶キャンペーンなどに取り組んできた弁護士。発起人には国際的な活動を経験している弁護士や大学教授などが名を連ねている。【了】

2006年7月27日

与謝野氏、総裁選出馬を否定

27日、日本外国特派員協会で講演する与謝野馨金融・経済財政担当大臣「国の統治の前に、家庭を統治」とユーモア交じえて講演

与謝野馨金融・経済財政担当相は27日、東京都千代田区の日本外国特派員協会で講演し、「(首相として)国を統治するためには、まず家庭を統治できてなければならない。私はその自信がない」と話し、9月の自民党総裁選への出馬に消極的な姿勢を示した。

 与謝野大臣は、新聞に名前の出ている人は次の総裁にふさわしい人ばかりだと前置きした上で、「誰が選ばれたとしても、小泉改革の流れを継承するだろう」と語った。争点についても、「総裁候補は経済政策、外交、靖国神社などすべてに向き合わなければならない」と話し、直面する課題の多さに言及した。

 ポスト小泉政権のリーダーシップのとり方については「日本の官僚は優秀で、褒めおだてて働かせることが利口なやり方。方向性だけしっかり定め、細かいことは官僚にやらせるのが仕事を進める方法だ。谷垣さんも、麻生さんも、安倍さんも官僚組織をうまく使うことを知っているので、官僚と調和の取れた仕事を進めると思う」と述べた。

 アジア外交について、与謝野大臣は「アジア諸国は教育や技術獲得に熱心で、熟練した人がたくさん出ている。日本はアジアを見る目を変えなければならない。経済発展に環境や資源問題を考慮してアジア外交を進めるのが、次の政権の課題」と語った。また、中国や韓国との関係については「良好な関係は絶対必要であり、現実的かつ友好的になるようもっと努力をすべきだ」と話した。この講演は英語で行った。【了】

子どもが憧れの職業を体験

kidzania.jpg

27日、報道陣向けに行われた、子ども向け職業体験施設「キッザニア東京」の説明会

2006年7月26日

拡大鏡つきの「らくらくホン」

ドコモが「FOMAらくらくホンIII」の開発を発表

NTTドコモが開発した「FOMAらくらくホンIII」は、拡大鏡対応の約130万画素のカメラを搭載しているため、新聞や名刺に書かれている小さな文字を、最大4倍にまで拡大して見られる(撮影:吉川忠行)NTTドコモ<9437>は26日、主にシニア向けの使いやすい携帯端末「らくらくホン」シリーズの新モデル「FOMAらくらくホンIII」を開発したと発表した。発売時期は未定。オープン価格。

 拡大鏡対応の約130万画素のカメラを搭載しているため、新聞や名刺に書かれている小さな文字を、最大4倍にまで拡大して見られる。また、裏面に設置されたスイッチをスライドさせると、約100dB(デシベル)の大音量が鳴り、あらかじめ指定した電話番号に自動発信するので、急に具合が悪くなったときに、周囲や必要な人に伝えることができる。

 利用環境に応じた機能も備えられる予定。周囲の騒音レベルを感知し、自動的に音量調節することで、相手の声を聞き取りやすくする「はっきりボイス」を採用したほか、2つのマイクが状況に合わせて機能するため、ノイズを除去したクリアな音声を相手に伝えることも可能になった。また、周囲の明るさを光センサーで感知し、液晶の輝度を自動的に調整して見やすくする機能も付く。

 メール作成についても、ガイドに従うだけで作成できる「かんたんメール」と、録音した音声をメールで送れる「ボイスメール」に引き続き対応しているほか、手書きした文字を撮影して送る「手書き文字メール」機能を追加。利用者の状況に応じて、使い方を選べるようにした。

 さらに、ニュースや天気を待ち受け画面に自動的に表示する「iチャネル」サービスに、新たに対応。他の対応機種の約1.5倍の30ドットの大きな文字で、最新情報をテロップ表示する。

 同日、東京都千代田区のアーバンネット大手町ビルで同機を発表した、プロダクト部第三商品企画担当の鍋田宜史さんは「『らくらくホン』シリーズに新機能をつけることには慎重になっている。機能拡張の要望があっても、本当に使いやすいものになるかを検討している」と話した。一方で、シニアが電話だけの機能で満足しなくなっているとも指摘。使いやすさを維持しながら、機能を高めていくことがこれからの課題といえそうだ。

 ドコモは、年齢や障害の有無などにかかわらず、できるだけ多くの人が利用できるユニバーサルデザインの携帯電話として「らくらくホン」シリーズを1999年10月から販売。今年6月までのシリーズ累計販売台数は770万台に上る。【了】

「ITはどんどん見えなくなる」

日立の古川社長が同社主催のコンベンションで講演

26日、「日立uVALUEコンベンション2006」で基調講演する古川一夫社長日立製作所<6501>が主催する「日立uVALUE(ユー・バリュー)コンベンション2006」が26日、東京都千代田区の東京国際フォーラムで始まった。27日まで。

 同社は、顧客と共同でユビキタス社会ならではの革新的な価値を創作することを“uVALUE”と名づけ、いつでも、どこでも、誰もが情報を受け取り、発信できる「ユビキタス情報社会」に向けて、生活とITとの融合を提案している。2日間のコンベンションでは、“uVALUE”の事例を、講演、展示、セミナーなどを通じて紹介している。

 同日、基調講演した古川一夫社長は「人間の知的な活動は、ITが作り出すのではなく、人間のライフスタイルそのものから生まれる。ITは今後も急速に社会に浸透するが、どんどん目に見えなくなる」と話し、ITは主役である事業を助ける脇役で、顧客とともに新たな価値を築くことが重要だと語った。

 入場無料。ネットでの事前登録か、会場内「総合インフォメーション」での登録が必要。開催時間は、午前10時から午後5時半まで。併設イベントとして、ITを生かした社会経済システムの特徴について有識者が語る「e-Japanサミット2006」(日経ビジネス主催)が開催されている。【了】

■関連リンク
日立uVALUEコンベンション2006

2006年7月25日

“どこでもスクリーン”技術を発表

国立情報学研究所の佐藤いまり助手ら

オフィスや家庭の壁がスクリーンになる――。国立情報学研究所(東京都千代田区、坂内正夫所長)の佐藤いまり助手らの研究チームは25日、模様つきの壁面をプロジェクターのスクリーンとして利用するための映像補正技術を発表した。同日、報道陣向けに同研究所でデモンストレーションが行われた。

 デモンストレーションでは、複数色の水玉模様が描かれたスクリーンに静止画を投影し、光学補正の効果を見せた。同技術のデモ機では、模様の位置を確認して7色の光を投影し、それを演算処理するのに30分程度の時間を要するが、「高いハードウェア技術を持つ研究者や企業とのコラボレーションで、“どこでもスクリーン”技術は近い将来に実用化できる」(佐藤助手)という。

 壁面にある模様など、不均一な反射特性の影響を排除して画像を映し出す同技術は、プロジェクターやスクリーンとして使われる壁の光学的な特性に加え、映像の内容に合わせて臨機応変に光学補正することが特徴。また、人間の視覚特性にも注目し、人間が知覚しない色や輝度の誤差、緩やかな輝度変化も積極的に利用し、良好なコントラストを保った映像を映し出すことができるという。

 同技術の一部は、6月に米ニューヨークで開かれたプロジェクター関連の国際会議(ProCams2006)で最優秀論文に選ばれた。黒や濃い木目調の壁に映像を投影するのは困難だが、凹凸のある壁紙には問題なく映せるという。【了】

■関連リンク
「模様付の壁を白色スクリーンに変身させる投影技術を開発」(国立情報学研究所)

(上から)水玉模様が描かれたスクリーン、補正なしでスクリーンに映された画像、補正後にスクリーンに映された画像(提供:国立情報学研究所) 25日、国立情報学研究所で“どこでもスクリーン”技術のデモを行う佐藤いまり助手

2006年7月24日

優しいけど疲れている日本人へ

24日、東京都渋谷区の渋谷アップリンク・ファクトリーで新作の発表をしたタイの漫画家ウィスット・ポンニミットさんタイの漫画家ウィスット・ポンニミットさんの『タムくんとイープン』

タイの漫画家ウィスット・ポンニミットさんが24日、東京都渋谷区の渋谷アップリンク・ファクトリーで記者会見し、アニメ作品上映や日本での生活を描いた漫画本などを発表した。

 ポンニミットさんは1998年にタイで漫画家としてデビュー。タイでは日本の漫画が大流行しているが、同国出身の漫画家は極めて少ないという。小さい頃から大好きだった漫画を職業にした後、憧れだった“漫画の国”日本に2年半滞在。日本語を学びながら、漫画のほか自作の無声アニメにピアノ伴奏をつけてライブを行うという独特のスタイルで作品を発表し続けた。

 6月にタイへ帰国し、再びバンコクで漫画やアニメーションの制作を始めたが、日本滞在の集大成として、“ぼくを育ててくれた日本人”に向けて2年半の間に感じたことを描き、『タムくんとイープン(日本)』(新潮社)という1冊の本にまとめた。また、8月以降に東京、大阪、福岡などでアニメ上映されることが決まり、今回はそのプロモーションのために来日した。

 ポンニミットさんは「日本人は優しいし頑張っているけど、なぜか疲れている。幸せじゃないように見える。僕には日本人とは違う視点があり、日本人には分からないことが見えたと思う。僕の漫画を読んで、もっとリラックスして幸せになってほしい」と話した。

 『タムくんとイープン』は27日に発売。アニメは、東京では8月28日から9月8日までアップリンクXで上映される予定。また、上映されるアニメはDVD化され、11月にアップリンクとコロムビアミュージックエンタテイメントから発売される。【了】

■関連リンク
ウィスット・ポンニミット オフィシャルHP

2006年7月21日

台風・竜巻はこうしてできる

21日に始まった「遊んで学ぶ 台風フェア」では、子どもたちが体験しながら、地球環境問題の現状やメカニズムについて学んでいた「遊んで学ぶ 台風フェア」が開幕

台風や地球レベルの環境問題についての知識を深める「遊んで学ぶ 台風フェア」(日本気象協会など主催)が21日、東京都豊島区のサンシャインシティー・アルパで始まった。22日まで。

 昨年、アメリカで甚大な被害をもたらしたハリケーン「カトリーヌ」などの影響で、巨大ハリケーンや台風に関する被害に関心が高まっていることから、同協会は台風を今年のテーマに決めた。例年、「お天気フェアTOKYO」として学校の夏休みに合わせて開催されており、サンシャインシティーでは9回目。その他にも、同協会は同様のイベントを全国各地で実施している。

 多くの学校でこの日から夏休みが始まったこともあり、家族連れや小中学生が多く詰め掛けた。台風や竜巻の擬似発生装置を見学したり、クイズ大会に参加するなどして、地球環境問題の現状やメカニズムについて学んでいた。また、工作コーナーでは、インストラクターの説明を受けながら、風向風速計を熱心に作っている子どもたちの姿が見られた。

 入場無料。22日の開場時間は午前11時から午後6時まで。【了】

■関連リンク
日本気象協会

ウズベキスタン125年間の歴史

写真展に国会議員らの作品も

「ウズベキスタンの写真史125年」の会場で談笑する元ウズベキスタン大使の中山恭子さん(左)ら中央アジア・ウズベキスタン近現代の写真展「ウズベキスタンの写真史125年」(ウズベキスタン文化芸術フォーラム基金・ウズベキスタン大使館主催)が21日、東京都千代田区の憲政記念館で開かれた。森山眞弓衆院議員や1999年から約3年間ウズベキスタン大使を務めた中山恭子さんなど、同国にゆかりのある関係者が招かれ、テープカットが行われた。

 会場には、1879年から2004年の125年に及ぶウズベキスタンの写真が100点以上展示されていた。また、日本画家平山郁夫さんの同国を題材にした作品5点のほか、1991年に独立した直後に同国を訪れた、麻生太郎外相や福田康夫元官房長官ら国会議員8人が撮影した写真も公開された。

 昨年著した『ウズベキスタンの桜』とともに紹介された中山さんは「ウズベキスタンに着任した日に、日本と同じ心を持った人がいることに気づきうれしい思いをした。事務所開設で文化交流が深まるが、さらに政治的・経済的にも両国のきずなが深まれば」と話した。

 写真展は、同国の文化、芸術、スポーツなどの振興を目指して設立された「ウズベキスタン文化芸術フォーラム基金」駐日代表部開設のプレゼンテーション・セレモニーの一環として行われた。憲政記念館での展示は1日限りだが、24日から30日まで、東京都渋谷区の東京JICA地球ひろばで同内容の写真展が開かれる。【了】

■関連コンテンツ
livedoor ブックス

■関連リンク
ウズベキスタン(外務省)

2006年7月20日

「援助はチャリティーではない」

20日、OECD東京政策フォーラムで基調講演する麻生太郎外務大臣(撮影:吉川忠行)麻生外相がOECDの役割強調

麻生太郎外務大臣は20日、東京都千代田区の日本プレスセンタービルで開かれた「OECD東京政策フォーラム」(経済協力開発機構=OECD、外務省、経済産業省など主催)で基調講演し、「欧米には、援助はチャリティーだと捉えるところがまだあるが、民間投資が成長の源泉になったアジアの例を見て、開発のための投資の意義を理解してほしい」と話した。

 麻生大臣は「投資がないところには、経済の持続的成長はありえないという真理がまだ理解されていない」とOECDに加盟する先進諸国の現状を分析した上で、「企業が途上国に進出し、額に汗して現地の人と一緒にその大地を耕すことで、豊かな実りを分かち合える」と、2003年に日本政府がOECDに提案した「開発のための投資イニシアティブ」(PFI)の重要性を強調した。

 OECDの今後については「東アジアを除いてイデオロギー対立がほとんどなくなり、人口の多い中国やインドが新興国として台頭している。世界の変貌に伴い、OECDは存在理由を問い直さなければならない。そのために加盟国間のルール作りや政策の相互審査という原点をしっかりおさえ、新興国を国際標準ルールに取り込む努力をすることが必要」と、改めて先進国の責任を強調。また、欧州を中心に設立されたOECDが、他地域にも目をやり、地球規模でも普遍性を持つ組織になるべきとも述べた。【了】

2006年7月19日

150mバーーーカウンター!

「スミノフアイスドライ」の試飲イベント開催

「スミノフ アイスドライ」で乾杯する(左から)小沢真珠さん、木村祐一さん、さとう珠緒さん(撮影:久保田真理)ウォッカ「スミノフ」をベースにグレープフルーツ果汁をミックスした「スミノフ アイスドライ」の試飲イベント「150mバーーーカウンター!」(ディアジオ ジャパン主催)が20日から24日の5日間、東京都港区の六本木ヒルズで開催される。

 同イベントは、5日に発売されたばかりの「スミノフ アイスドライ」の試飲イベントで、全長150mの曲線バーカウンターが設置されている。早口言葉を使ったゲームや、タレントの木村祐一(キム兄)さん考案のオリジナル料理を楽しむことができるという。また、毎日2回(午後3時と6時半)、ステージでは、ダンスや音楽などのアトラクションが用意されている。

 オープン前日の19日に行われたプレスプレビューで、キム兄は「スミノフ アイスドライは洋の東西を問わず、いろいろな料理に合うので、料理の作りがいがあった」と話した。浴衣姿で登場したタレントのさとう珠緒さんと小沢真珠さんは「最近始めたヨガの後に味わいたい」と嬉しそうだった。

 入場無料だが、20歳以上と確認できる身分証明書の提示が必要。開催時間は正午から午後8時まで。問い合わせは、スミノフアイスキャンペーン事務局(電話:03-5779-8815)まで。【了】

■関連リンク
スミノフ アイスブランドサイト

六本木ヒルズを霧で冷やそう

「ドライミスト」の前で報道陣に解説をする東京理科大学の辻本誠教授。右上に見えるのが噴霧器省エネ冷却システム「ドライミスト」を設置

森ビル(本社・東京都港区、森稔社長)は、省エネルギー型の外気冷却システム「ドライミスト」装置を六本木ヒルズの入り口広場「66プラザ」に設置し、19日に報道陣に公開した。同日から運用を開始する予定だったが、あいにくの雨で、公開用の試運転のみを行った。

 「ドライミスト」は、水が気化するときに大きく熱を奪うことを利用するもので、人工的に超微細な水滴を発生させ、気化熱で周辺の気温を下げる仕組み。昨年の愛・地球博(愛知万博)でも、暑さ対策に使われており、噴霧エリアの気温を2-3℃低下させる効果が期待できる。ミスト蒸散作用で直接空気を冷やすため、消費電力量はエアコンの約1/30で済むという。

 また、水滴の直径が16マイクロメートル(16/1000ミリメートル)と小さく、噴霧されたミストが完全に気化するため、肌や衣装が濡れる感覚はほとんどないことが利用者からの評価から分かっている。同装置は、周囲の気象を観測して反応し、運転を自動制御することで快適な環境を維持することも大きな特長。噴霧開始条件は、気温28℃以上、湿度70%未満、風速3m/秒未満。降雨時や湿度が70%を超えたときなどは、十分な効果が得られないため停止する。

 開発を主導した東京理科大学の辻本誠教授は「粒径は極小であり、水滴をほとんど意識させない。化粧も落ちない」と話した。

 ドライミスト噴霧は、9月30日まで。噴霧時間は、午後9時から午後6時まで。【了】

2006年7月18日

ガチャピンが1日店長に

ボーダフォン渋谷店で、29日

ボーダフォン(本社・東京都港区、孫正義社長)は18日、フジテレビの子ども向け番組「ポンキッキ」の人気キャラクター“ガチャピン”をボーダフォンショップ渋谷店の1日店長に迎えると発表した。

 ガチャピンは夏休み企画として、29日午後に登場する予定。同社の音楽機能つき携帯電話端末「Vodafone 705T」(東芝製)のカラーバリエーションのうち、ラッスルグリーンのボディーカラーがガチャピンの色とよく似ていることから、ガチャピンを1日店長とすることにした。

 当日、同機を購入するか、店に持ち込むと、同機を“ガチャピンケータイ”に変身させる「ガチャピン変身キット」をガチャピンから直接受け取り、一緒に写真を撮ることができるという。

 渋谷店以外の26店舗でも、同キットを配布するという。詳しくは、ボーダフォンのガチャピンスペシャルサイトで。【了】

■関連リンク
ガチャピン スペシャルサイト(ボーダフォン)

2006年7月14日

史上最大のディズニーアニメ展

7月15日から9月24日まで

14日、東京都現代美術館で行われた「ディズニー・アート展」のオープニングセレモニーでは、『眠れる森の美女』のフィリップ王子とオーロラ姫が登場したディズニー史上最大のアニメーション美術展「ディズニー・アート展」(ウォルト・ディズニー・ジャパン、日本テレビ放送網など主催)の開催を前に、関係者向けのオープニングセレモニーと内覧会が14日、東京都江東区の東京都現代美術館で行われた。

 同展には、ディズニー関連作品の資料や原画など550点が展示される。米ウォルト・ディズニー本社のアニメーション・リサーチライブラリーが所蔵するコレクション約350点と、05年12月に日本国内で発見された『バンビ』や『白雪姫』のセル画など約200点を見ることができる。また、会場にはディズニー初のアカデミー賞受賞作品『花と木』や資料映像を鑑賞できる特別ミニシアターや、ペーパークラフトでミッキーの魔法使いの帽子などを作るアート体験ゾーンなども併設されている。

 オープニングセレモニーでは、『眠れる森の美女』のフィリップ王子とオーロラ姫が、3人の妖精たちとともに登場。王子と姫のキスで「ディズニー・アート展」が幕を開けた。

 ウォルト・ディズニー・ジャパンの星野康二社長は「創始者であるウォルト・ディズニーが、この美術展開催を最も喜んでいるに違いない。ディズニーは創造を続けようという思いから、現在に至っている。ディズニーの原点を感じてほしい」とあいさつした。

 開催期間は、7月15日から9月24日まで。月曜日は休館(だたし、7月17日、8月14日、9月18日は開館し、7月18日、9月19日は振替休館)。開場時間は、午前10時から午後6時まで。入場料は、一般1000円、中高生800円、65歳以上と小学生500円、小学生未満は無料。【了】

■関連リンク
ディズニー・アート展

WFP『世界飢餓叢書』を創刊

14日、UNハウスで「飢餓撲滅に対する市民活動やメディアの影響力は大きい」と話す国連世界食糧計画の玉村美保子・日本事務所代表「幼年期の飢餓は精神の発達を妨げる」と報告

国連世界食糧計画(WFP)は13日、飢餓とその対策に焦点を当てた『世界飢餓叢書』(英語版)の創刊号を、米国スタンフォード大学出版と共同で発行した。今後も年1回のペースで発行する予定。

 創刊号は「飢餓と学習能力」がテーマで、WFPの政策担当官らが集めた豊富なデータをもとに、胎児や乳幼児期の飢餓が精神の育成を妨げ、将来の学習も困難にする証拠を提示している。また、飢餓が個人の成長だけでなく、国家の経済成長の障害となっていることを指摘した上で、飢餓と学習能力の低下の悪循環を断ち切るための対処法を示した。

 WFPの玉村美保子・日本事務所代表は、14日にUNハウス(国連大学ビル)で記者向けの報告会を開催し、「飢餓や栄養不良で亡くなる人の数は1日あたり2万5000人で、エイズや結核、マラリアで亡くなる人の合計数よりも多い。悪循環を断ち切るには社会の関心が必要で、市民活動やメディアの影響力は大きい」と話した。

 フランス語、スペイン語、アラビア語版も発行予定だが、日本語版の予定はない。途上国や先進国の政策立案者に配布されるほか、スタンフォード大学出版のウェブサイトなどで購入できる。価格は24ドル95セント。【了】

2006年7月13日

逆転の発想 茶こしを外から!

茶葉を避ける“究極の解決策”

ドイツから輸入している“ティー・ストレーナー”(茶こし)は、「茶葉を避ける“究極の解決策”」おいしい紅茶を飲もうとして、カップに茶葉が浮いているのは興ざめだ。ティーバッグや茶こしつきのティーポットを使えば問題ないけれども、複数の茶葉をブレンドしたり、ティーバッグにはない紅茶を飲んだり、状況に合わせてポットを変えたい人はどうすればいいのだろう。

 1つめの解決策は、出てくる茶葉を茶こしでキャッチすること。カップには茶葉が入らないので、飲むには問題なし。しかし、客の目の前で茶葉が溜まっていくのはあまりスマートじゃない。

 2つめの解決策は、ポットの内側に取り付ける茶こしを用意すること。しかし、おしゃれなものが多いティーポットはふたの大きさや容器の深さがまちまちで、結局ポットごとに茶こしを用意しなければならなくなる。探すのも大変だし、余計なお金がかかりそうだ。

 「究極の解決策がある」。そう話すのは、お茶のビッグイベントに出展していた、紅茶専門店「アトリエ・ド・ママン」の店主夫人。同店がドイツから輸入している“ティー・ストレーナー”(茶こし)が、これらの問題を解決するという。

 このティー・ストレーナーは、ポットの注ぎ口に外から装着する。ポットに付ける茶こしは、“茶葉を出さない”ために、内側につけるものがほとんどだが、この器具は逆転の発想で作られた。注ぎ口の大きさはポットによってがあまり差がないので、いろいろなタイプのポットで利用できる。また、従来の茶こしのように目詰まりしにくいので、注ぎ口から取り出して水道水で洗うだけで、簡単に手入れができる。

 茶葉とはおちゃらば。【了】

■関連記事
お茶のビッグイベント開催

■関連リンク
アトリエ・ド・ママン

お茶のビッグイベント開催

新宿パークタワーで 18日まで

日本茶普及協会のブースでは、昔ながらの茶葉の手もみを実演茶葉や茶器などお茶に関する祭典「OZONE夏の大茶会」が13日、東京都新宿区の新宿パークタワー内のリビングデザインセンターOZONEで始まった。18日まで。

 5回目の開催となる今回のキーワードは「お茶とデザイン」。先人のお茶のスタイルを踏まえて現代やこれからのお茶のあり方を提案する特別企画展が開催されているほか、世界の茶葉や茶器を販売する特設店舗65ブースが、OZONEの各フロアに点在している。6日間で10万人以上が来場するというお茶のビッグイベントだ。

 中でも賑わいを見せていたのは、試飲や体験ができる店舗。静岡県のブースでは、伝統的なお茶の種類当てゲーム「茶歌舞伎(闘茶)」が開催されており、参加者はお茶の特徴などを話す司会者の説明に、熱心に聞き入っていた。NPO(非営利活動法人)日本茶普及協会のブースでは、昔ながらの茶葉の手もみを実演。同協会の担当者は「お茶が作られる過程を知ることで、お茶の文化を見直してほしい」と話していた。

 開場時間は、午前10時半から午後7時まで。入場は無料だが、一部の企画展への入場や試飲・体験は有料。詳しくは、「OZONE夏の大茶会2006」ウェブサイトで。【了】

■関連記事
逆転の発想 茶こしを外から!

■関連リンク
OZONE夏の大茶会2006
日本茶普及協会

2006年7月12日

人間国宝の技術と素顔を披露

九州・沖縄の8人が「伝統文化の祭典」に主席

九州と沖縄の“人間国宝”8人が一堂に会する「伝統文化の祭典~人間国宝九州・沖縄」が12日、東京都千代田区の国立劇場で開かれた。定員約500人のところに、約4倍もの応募があったといい、“人間国宝”への関心の高さをうかがわせた。

 同祭典は、文化の振興と文化力の向上を図ることを目的に文化庁が主催している。これまで大阪と沖縄で同様の祭典が開かれており、今回で3度目の開催。“人間国宝”と呼ばれる人々の日々の活動を広く一般に紹介し、伝統文化の良さ認識してもらうことを目的としている。

 今回は、沖縄から5人、九州から3人が出席した。歌三線(うたさんしん)などの芸能実演のほか、“人間国宝”諸氏による座談会が行われ、これまでの苦労話や一般の人には普段あまり見せることのできない素顔を披露した。

 声量を増すためのトレーニングについて、琉球古典音楽の照喜名朝一さん(73)は「首まで海に浸かって、発声を鍛えた。沖縄は台風が多いので、それに負けないようにしながら、10年実践した」と、若き日の秘話を語った。一方で、組踊音楽歌三線の城間徳太郎さん(72)は「苦労していない。好きだから、声も出る」と話し、対照の妙が会場を笑わせた。

 “人間国宝”になるコツについては、芭蕉布の平良敏子さん(84)が「技術は教えられるけど、心は教えられないので、“好き”であることが大事。工芸品は1人の力ではできず、みんなの力を借りることでいいものになる」と語った。

 “人間国宝”の正式名称は「重要無形文化財保持者」。1955年に初の“人間国宝”が誕生してから、これまでに113人が認定されている。音楽、舞踊、演劇などの芸能関係と陶芸、染織、金工などの工芸技術関係の2つの分野があり、卓越した貴重な技術を保存し、伝承することを目的に国が認定している。【了】

「伝統文化の祭典~人間国宝九州・沖縄」で披露された、城間徳太郎さんが率いた「組踊」

2006年7月11日

国民党「統一も独立も求めず」

「統一も独立も求めない」と話す台湾の最大野党・国民党の馬英九主席(撮影:吉川忠行)台湾・国民党の馬主席、中台関係改善を目指す

台湾の最大野党・国民党の馬英九主席(台北市長)は11日、東京都千代田区の日本外国特派員協会で会見し、「中国との統一は現状では非現実的。国民党は統一も独立も求めない」と語った。

 国民党の最終目標は中台統一とされている。馬主席は、台湾人の大多数が現状維持を望んでいることを認め、短期的には現状維持を目指すとの姿勢を示した。独立も統一も台湾の選択肢にあると述べた上で、「中国が自由で民主的な国になることが統一の条件」と強調した。

 中国の民主化・自由化のプロセスについては「遅すぎる」とコメントした。一方で、中国との経済関係について「05年の対中輸出入額は合計で934億米ドル。中国との貿易がなければ赤字に終わっていた」と話し、対中貿易は重要であるとした。経済交流を進めるため、台北と上海の航空航路を拡大する案などについても触れた。

 小泉純一郎首相の靖国神社参拝については「神社への参拝はアジア諸国にはよくある習慣で、通常であれば国内問題と言える。しかし、靖国にはA級戦犯が祀られているため、国外からも関心が集まる。首相の靖国参拝は、民主的で人権を重視してきた日本の価値観と矛盾する」と話した。【了】

難民減っても支援対象は増加

11日、来日したジュディ・チェン-ホプキンズ国連難民高等弁務官補(撮影:吉川忠行)国連難民高等弁務官補が初来日、日本に継続支援を訴え

ジュディ・チェン-ホプキンズ国連難民高等弁務官補(マレーシア国籍)が11日、東京都千代田区の日本記者クラブで会見し、「UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)は日本を単なるドナー(資金援助国)としてだけでなく、戦略的なパートナーと位置づけている」と話した。過去8年間、米国に次いで2番目に多い額を援助している日本に謝意を表明。今後の支援にも期待を示した。

 チェン-ホプキンズ氏は今年2月の就任以来、初めてドナーを訪問した。日本政府が推進する平和構築や人間の安全保障の分野などで、パートナーとしてともに政策を立案し、日本の援助金をUNHCRが実行に移すことで日本の国際貢献を助けたいとの意思を示した。

 UNHCR発表によると、世界の難民数は1980年以降では最も少なくなっているものの、UNHCRの支援対象者は増加している。何らかの理由で出身国に帰れない“難民”は減少していても、自国内で難民と同様の生活を強いられている“国内避難民”は増えているからだ。

 チェン-ホプキンズ氏は「国内避難民の援助が、今後ますます重要になる。難民に比べて問題が見えにくいが、その存在を発信することで解決に近づけたい」と語った。【了】

2006年7月10日

サップ「K-1に裏切られた」

“敵前逃亡”との報道に釈明会見

10日、日本外国特派員協会で会見し、「K-1に裏切られた」と語るボブ・サップ(撮影:吉川忠行)K-1ファイターのボブ・サップ(31=米)は10日、東京都千代田区の日本外国特派員協会で会見し、「私は逃げていない。K-1に裏切られた。ファンのみなさんに真実を知ってほしい」と訴え、5月にK-1オランダ大会での試合をキャンセルしたことと、その後の報道について釈明した。また、同大会を放映したフジテレビジョン<4676>に対しても、「真実を知りながら、ファンへの説明責任を放棄したことは遺憾だ」と述べた。

 サップは5月に行われたK-1オランダ大会で、予定されていたアーネスト・ホースト(40=オランダ)との試合を直前になってキャンセルした。このことを日本のマスコミが、“敵前逃亡だ”“欠場をちらつかせて無理な要求をした”と報じたことについて、「事実と異なる」と否定。「ビジネスに基づいて契約交渉をしていたに過ぎない。当然、K-1が契約を結んでくれることを信じてオランダへ行った」と話した。ファイターとしては契約を結べば試合をするし、契約を結べなければ試合をしないだけとの見解を示した。

 K-1側とサップが異なる“真実”を語っていることについては、「私は契約しようとしていたが、K-1は話し合いすらしてくれなかった。K-1は契約書にサインする意思は皆無で、だまされたと感じた」と主張。また、試合をキャンセルした当日に出来事の一部を目撃していたフジテレビに対して、「一度も私から事情を聞こうとしない。ファンへ真実を語る必要性を感じてないのだろう」と非難を表明した。

 K-1以外のリングで戦う可能性について、サップは「可能性について、今の時点では分からない。K-1との問題に対処しなければならない」とした。格闘家デビューを支援してくれたことについてK-1に感謝を表明する一方、「危険な状態にさらし、助けてくれなかったことは裏切られた心境」「謝罪して、安心して戦える場を私に提供してほしい」と語った。【了】

2006年7月 7日

アフガン「10年は支援必要」

ハミード・カルザイ大統領が講演

7日、講演で「今後10年は支援が必要」と話すアフガニスタンのハミード・カルザイ大統領(撮影:吉川忠行)アフガニスタンのハミード・カルザイ大統領は7日、東京都渋谷区のUNハウス(国連大学ビル)で講演し、同国が国際社会の支援なしで自立した生活を送ることを目指しながらも、今後10年は支援が必要との認識を示した。大統領は民族衣装と帽子をかぶって演台に立った。

 カルザイ大統領は、旧ソ連から解放された直後の1990年代を振り返り、「ソ連が出て行った後、国際社会がほとんど完璧にアフガニスタンのことを忘れた結果、宗派の抗争が起こり、タリバンやアルカイダを呼んだ。長い疲弊で自らを解放する力を失っていたが、9・11(2001年の米同時多発テロ)でようやく世界が気づき、支援の手を差し伸べてくれた」と話した。また、03年ごろから再びテロが増えていることに言及し、「もう一度注目してほしい」と訴えた。

 米国の対アフガニスタン軍事作戦の後、同国は国家再建を進めており、外国に避難していた450万人が帰還したほか、医療を受けられる国民の割合が9・11時点の1割から現在では7割にまで上がるなど、状況は次第に良くなっているという。しかし、カルザイ大統領は「今後10年は支援が必要になる」と語り、政府機能の強化や、不十分な法体系整備の必要性を強調した。治安維持に必要な警察官が、人口2000人あたり1人しかいないところもあるという。

 いまだに続くテロの脅威については、「おそらく海外のテロリストによるものだ。支援を受けて作ってもらった道路や学校を、アフガニスタン人が破壊するはずがない。我々は国際的な支援に感謝している」と述べた。

 講演の終わりに、カルザイ大統領は「アフガニスタンは、みなさんが旅行者として訪れることができる国になる。国際社会の一員として、人権を尊重した民主国家を作りたい」と将来への希望を述べた。【了】

■関連記事
アフガニスタンの、今むかし(7/5)

■関連リンク
アフガニスタン・イスラム共和国(外務省)

2006年7月 6日

ビッグサイトに巨大な“本屋”

「東京国際ブックフェア」始まる、一般公開は8-9日

世界最初の金属活字本と認められている『直指(ジクジ)』の1ページを、当時のやり方で印刷体験できる東京ビッグサイトに、巨大な“本屋”が出現――。日本最大の書籍見本市「東京国際ブックフェア」(同実行委員会・リード エグジビジョン ジャパン主催)が6日から、東京都江東区の東京ビッグサイトで始まった。和書から洋書まで、さまざまなジャンルの本が数十万冊並んでいるほか、最新の印刷技術を見ることができる。9日まで。

 13回目の開催となる今回は30カ国、750社が出展と過去最高の規模。中国やフランスが会場の一角に大量出展しているほか、新設の美術書やデザイン書が並ぶ「アートブックスクエア」や児童書のコーナーには、特に海外からの出展が多い様子が目立っていた。

 会場では、出版社と書店のリスクを減らす「オンデマンド製本」をプレゼンテーションしていたコニカミノルタ<4902>など、最新技術を紹介するブースに注目が集まる一方、大日本印刷<7912>などが展示していた初期の活版印刷技術に改めて注目し、熱心に説明に耳を傾ける人もいた。大韓印刷文化協会(韓国・ソウル市)のブースでは、現存する世界最初の金属活字本と認められており、ユネスコ「世界の記憶」プログラムにも登録されている1377年刊行の『直指(ジクジ)』の1ページを、当時のやり方で印刷体験できる。

 7日までは書店関係者向け。一般公開日は8-9日。開場時間は、午前10時から午後6時まで。入場料は1200円だが、同ブックフェアのウェブサイトから無料招待券を申し込むことができる。【了】

■関連コンテンツ
livedoor ブックス

■関連リンク
東京国際ブックフェア2006

50年の努力、50日で白紙撤回

民団が総連との共同声明を撤回、テポドン発射を非難

5月17日、民団のハ団長(左)と総連のソ議長は民族対立を和解に代えて行くための共同声明に署名したが、その50日後の7月6日、同声明は白紙撤回された(資料写真:吉川忠行)在日本大韓民国民団(民団)は6日、在日本朝鮮人総連合会(総連)との間で交わされた、民族対立を和解に代えて行くための「5・17共同声明」を、白紙撤回すると発表した。北朝鮮が「テポドン2号」などと思われる複数のミサイルを発射したことが撤回の主な理由とされる。

 民団のハ・ビョンオク中央団長と総連のソ・マンスル議長は5月17日に、東京都千代田区の総連中央本部で、両団体代表として初めての会談を行い、2000年の南北首脳会談を記念して韓国・光州市で開かれた「6・15民族統一大祝典」への共同参加など6項目に合意、署名した。しかし、関連団体などの反発で民団は大祝典への参加を断念したほか、両団体の和解に対して疑問の声が出ていた。

 ハ団長は6日発表した談話の中で、「蛮行は断じて許すことはできない」「テポドン発射によって日本社会を不安に陥れ、今となっては私たちの願いも水泡に帰した」とし、民団が総連と和解することで、日本社会と総連、さらに日朝関係の架け橋となろうとしたのに残念との見解を示した。

 今後の動きなどについて、民団は「あくまでも日本社会との共生共栄を目指す。いたずらに日本の国民感情を悪化させ続けるのは、在日同胞の生命と財産を守る民団として決して容認できない」としている。

 50年以上の対立を乗り越えて、和解に向けたはずの民団と総連の“歴史的な出会い”は、たった50日で白紙撤回された。【了】

■関連記事
歴史的な出会い、和解への第一歩(5/17)
総連と民団が初のトップ会談(5/17)

2006年7月 5日

アフガニスタンの、今むかし

「若きアフガニスタンの記録」で1930年の同国が分かる

「若きアフガニスタンの記録」展では、1930年代にアフガニスタンにいた故尾崎三雄さんのフィールドノートや写真などが展示されている1930年代のアフガニスタン関係資料と写真を集めた展示会「若きアフガニスタンの記録」(日本貿易振興機構=ジェトロ=アジア経済研究所)が5日、東京都港区のジェトロ・ビジネスライブラリーで始まった。8月1日まで。

 展示されているのは、アフガニスタンに長期滞在し、農業技術指導をした故尾崎三雄さん(1902―85)が遺した資料で、指導を記録したフィールドノートや尾崎さんが撮影した写真のほか、当時の新聞や教科書など。アジア経済研究所所蔵の約600冊のアフガニスタン関係図書の閲覧もできる。

 尾崎さんはアフガニスタン政府の要請で、同国に農林省の技師として、1935年から3年間派遣された。害虫駆除を主とした農業指導を行いながら、当時ほとんど知られることのなかった同国の一般事情に関して情報収集を行った。当時のカブール(アフガニスタンの首都)には、柔道家や7-8人の同僚の技師を含め、20人ほどの日本人が滞在していたという。

 アジア経済研究所の鈴木均副主任研究員によると、尾崎さんが滞在した頃のアフガニスタンは、「国際的な紛争を経験していたものの、治安は安定しており、テロが頻発する現在と比べ随分牧歌的だった」とのこと。交通事情が不便で、船と列車で日本を出発してから現地に到着するまでに約1カ月かかり、残された記録から、生活上とても苦労した様子がうかがえるという。

 その後のアフガニスタンは、隣国パキスタンとの紛争が絶えず、旧ソ連軍の侵攻、イスラム原理主義勢力タリバンの政権取得など、大国の利益追求の結果として翻弄されてきた。米国のアフガニスタンでの軍事作戦後、カルザイ氏が大統領に就任し、現在、各国の支援で国家再建中。日本政府も復興に積極支援を表明しており、非合法武装集団の解体などについて協議する「東京会議」開催のため、カルザイ大統領を4日から7日まで招いている。

 入場無料。土日祝日・第3火曜日(18日)は休館。開場時間は、午前9時から午後5時まで。関連行事として、尾崎三雄さんのアフガニスタンでの活動と日本の対イスラム政策についての講演が、18日午後2時から開かれる。講演会は申し込みが必要。問い合わせは、アジア経済研究所図書館資料サービス課(電話:043-299-9716)まで。【了】

■関連コンテンツ
livedoor ブックス(『日本人が見た'30年代のアフガン』)

2006年7月 4日

本能的な欲求 ウィルコム[es]

スライド式キーボード付きPHS端末「W-ZERO3[es]」を27日に発売

4日に発表されたスライド式キーボード付きPHS端末「W-ZERO3[es]」(撮影:吉川忠行)ウィルコム(東京都港区、八剱洋一郎社長)、シャープ<6753>、マイクロソフト(東京都渋谷区、ダレン・ヒューストン社長)の3社は4日、東京都港区のホテルオークラ東京で開いた新製品発表会で、スライド式キーボード付きPHS端末「W-ZERO3[es]」(WS007SH)を共同開発したと発表した。14日から予約を受け付け、27日に発売する。

 「W-ZERO3[es]」は、2005年12月に発売した「W-ZERO3」の新カテゴリー商品。従来品より幅を3.14mm、高さを4.6mm小さくし、幅56mm×高さ135mm×厚さ21mm、重さ約175gで、ストレートタイプの携帯電話のように使えるサイズになった。スライド式の小さなキーボードに加えてダイヤルキーを搭載し、片手でも両手でも入力できる仕様にした。2.8型VGA高精細モバイルASV液晶(640×480ドット)を搭載しており、ウェブサイトが閲覧できるほか、Excel、Word、PowerPointなどのパソコン用データも細かく表示できる。

 外部機器との接続による拡張性も特徴の1つ。ワンセグチューナーやプリンター、プロジェクターなど開発中の対応機器を接続すれば「外出先にパソコンを持っていく必要がなくなる」(八剱ウィルコム社長)。

 [es]のネーミングは、“extra smart”(ボディのスリムさ)“edit speedily”(2つの入力スタイルで状況に応じた使用が可能)“extended specifications”(拡張性)という、同機開発にあたっての3つのコンセプトの頭文字から取った。また、[es]は心理学用語で自我(本能的な欲求)を意味する言葉で、“本能的に欲しくなるもの”になってほしいという願いを込めた。

 発表会では、米マイクロソフトのビル・ゲイツ会長が、ビデオメッセージで「日本で初めてWindows Mobile搭載の端末を出荷したウィルコムと協業できるのを楽しみにしている」と話し、「W-ZERO3[es]」への期待感を示した。

 価格はオープンだが、ウィルコムの直販サイトでは、新規で2万9800円(年間契約なしの場合は3万3800円)、カード型無線通信モジュール「W-SIM」(ウィルコム・シム)なしで、36,800円を予定している。【了】

2006年7月 3日

日本代表には“酢”が足りない!?

ミツカン「酢の消費量とサッカーの強さに相関関係」

サッカー日本代表、ワールドカップ1次リーグ敗退は“酢”が足りなかったから――。ミツカン(愛知県半田市、中埜又左エ門和英社長)が、同社のプレスリリースの「号外」で、こんな分析を発表した。

 家庭用の酢の消費量が多い上位8カ国のうち5カ国が、2006FIFAワールドカップ ドイツ大会でベスト8に残ったという。同社はワールドカップ開催前の5月31日、「プレー酢タイル分析」と題して、各国でよく使われる酢の特徴をもとに、それぞれのプレースタイルを紹介。その上で、“酢の消費量が多い国はサッカーも強い”という仮説を立て、ワールドカップの順位を予想した。

 ミツカンは、1人あたりの年間消費量が1.91リットルと最も多いドイツと、同1.84リットルでそれに次ぐアルゼンチンが決勝戦を戦うと予想し、6月30日に「号外」を出した時点で、このカードが「事実上の決勝戦といえる」としていた。日本時間1日未明に行われた両国の対戦では、酢の消費量ランキング1位のドイツが延長戦の上、2位のアルゼンチンにPK戦で競り勝った。

 一方で、日本代表の戦いぶりについては「後半戦残り5分の得失点差は出場国全32チーム中で最下位。最後まで力を出し切れないスタミナ不足が敗因」と分析。同社によると、日本の酢の消費量は、1人あたり年間0.64リットルで、ドイツに比べ同1.27リットル少ないという。

 準決勝まで残っているのはドイツ(消費量1位)、フランス(同3位)、イタリア(同7位)、ポルトガル(同9位)の4カ国。果たして、ミツカンの仮説は最後まで当たるのか?【了】

中田ヒデ、東ハトCBO続投へ

山パン、東ハト買収を発表

3日、東証で東ハト買収を発表する山崎製パンの飯島延浩社長(撮影:吉川忠行)山崎製パン<2212>は3日、東京都中央区の東京証券取引所内で会見し、経営再建中の菓子メーカー「東ハト」(東京都豊島区、辺見芳弘社長)を約180億円で買収すると発表した。

 東ハトの最大株主であるユニゾン・キャピタル・パートナーズ・エル・ピー(グランドケイマン島ジョージタウン市、江原伸好代表取締役)から6万9366株(議決権比率53.1%)、バンダイナムコホールディングス<7832>から4万2761株(同32.7%)、丸紅<8002>から1万2000株(同9.2%)などを19日に取得する予定。山パンは、東ハトの発行済み株式の95%を保有することになる。バンダイナムコは、引き続き5%分を継続保有する。

 東ハトは関連会社が所有するゴルフ場が不振で多額の負債を抱え、2003年に民事再生法の適用を申請し、事実上倒産した。本業の菓子事業は黒字経営だったため、ユニゾンを中心に設立された新会社に菓子事業が営業譲渡され、再建された。長年のヒット商品に「キャラメルコーン」があるほか、再建中に発売した「暴君ハバネロ」の販売も好調だ。また、同社は、ワールドカップなどで日本代表を務めたサッカーの中田英寿選手を執行役員CBO(最高ブランド責任者)に起用し、企業イメージ向上に努めてきたことでも知られる。

 山パンは製パン事業で最大手だが、売り上げは頭打ちとなっている。子会社ヤマザキナビスコが米国親会社ナビスコとの関係がるため、これまで製菓事業には積極的でなかったが、東ハト買収を契機に同事業でも中長期的な発展を目指す。山パングループは買収により、スナック菓子ではカルビー(東京都北区、中田康雄社長)に次ぎ、ビスケットではブルボンに次ぎ、それぞれ国内2位になるという。会見で山パンの飯島延浩社長は「東ハトは、のれん代償却を終える09年3月期には黒字転換する。山パングループで(売り上げ)1兆円企業を目指している」と東ハト買収効果への期待感を示した。

 今後も企業買収による事業拡大はあるかとの記者からの質問に、飯島社長は「今回ファンドとの交渉で思いもかけないこともあり、非常に勉強したが、今のところ考えていない」と答えた。再建開始時に予定されていた東ハトの株式上場については「ない。中長期的な発展を望む」と話した。また、経営方針については「これまでの東ハトの努力をそのまま続けていく。中田選手のCBOもそのまま継続していきたい」と語った。【了】