2006年6月23日

農水相「日本は閉鎖的でない」

23日、日本外国特派員協会で講演する中川昭一農林水産相(撮影:吉川忠行)日本外国特派員協会で講演

中川昭一農林水産相は23日、東京都千代田区の日本外国特派員協会で講演し、「農業分野に関して言うと、日本のマーケットは決して閉鎖的ではないとはっきり申し上げておく」と述べた。

 根拠として中川農相は、経済協力開発機構(OECD)の統計値を挙げ「農産物の平均関税率は、(日本の12%に対し)米国は5.5%と低いが、欧州連合(EU)は20%、ブラジルは35%だ。日本に文句を言うならブラジルが米国並みに下げてからにしてほしい」と語った。

 米国産牛肉の輸入再開に大筋合意したことについては「1つ1つ問題を解決するのが大事。ジョハンズ米農務長官にも、“急がば回れ”といつも言ってきた。調査団がどういう結果を持って帰るかは分からないが、これまで随分多くの作業を積み重ねてきたのだから、日にちを区切って制裁を下すというのはナンセンス。日本には日本の、米国には米国の都合がある」と述べた。

 先の国際捕鯨委員会(IWC)で、1982年に決定した商業捕鯨一時禁止の撤回支持国が初めて過半数を超え“歴史的な勝利”を収めたが、捕鯨に対して非難が多いことをどう思うかとの記者からの質問に、中川農水相は「日本は、鯨の持続的な存在を前提として捕鯨を行ってきた。IWCでルール通りにやって認められたのに非難されるとすれば、反論のしようがない。IWCの存在意義が問われている」と反論した。【了】