2006年6月19日

「双方向の希望があった」

「世界難民の日 写真展」始まる、7月14日まで

19日、UNハウスで「世界難民の日 写真展」が始まった難民の子どもが撮った写真などを展示する「世界難民の日 写真展」(日本UNHCR協会など主催)が19日、東京都渋谷区のUNハウス(国連大学ビル)で始まった。7月14日まで。

 同写真展は、20日の「世界難民の日」にちなみ、多くの人が世界の難民へ目を向け、それぞれができることを考えてほしいという思いから企画された。国連が決めた今年のテーマは「希望」。困難な状況にあっても「希望」を胸に強く生きている難民に注目した。

 展示内容は、難民の子どもが一緒に暮らす仲間を撮影した「ワンダーアイズプロジェクト」の写真と、日本人が難民支援をし、彼らと交流している姿を写した作品からなる。

 「ワンダーアイズプロジェクト」では、ケニア・ダダーブのソマリア難民キャンプの子どもたちが撮った写真約3000枚から、22枚を選んで展示している。難民の子どもが自ら撮ったため、被写体に警戒心が少なく、“自然に近い姿”が写し出されているという。日本の中学生と難民の生徒との活動を比較した展示もあり、離れた国の現状を理解しやすい仕組みになっている。

 日本人の難民支援と交流を写したものには、ガールスカウト日本連盟(東京都渋谷区)がタイのミャンマー難民キャンプに文房具の入った小包を届ける「ピースパックプロジェクト」と、富士メガネ(北海道札幌市)がアルメニアやネパールの難民に眼鏡を寄贈する「眼鏡寄贈ミッション」がある。ガールスカウトのプロジェクトに参加した少女の「難民という名前の人はいないのだ」などといった“発見”が紹介されている。

 日本UNHCR協会の中村恵・事業部門シニアマネージャーは「日本人が“与えた”希望という観点から企画を始めたが、プロジェクトに参加した人が“感じた”ことや“得た”ことを、より貴重な経験として話すことに気づいた。“双方向の希望”があることが分かった」と話す。

 会場では、同協会のボランティアが、写真の内容などについて説明している。入場無料で、開場時間は午前10時から午後6時まで。「世界難民の日」フォーラムが開かれる24日以外の土日は休館。【了】