2006年5月 9日

産学連携「具体的な成果出す」

産学連携のための組織的連携協定の締結を発表する日立の中村道治副社長(左)と東京農工大学の小畑秀文学長(撮影:吉川忠行)東京農工大と日立が組織的連携協定を締結

東京農工大学(東京都府中市、小畑秀文学長)と日立製作所<6501>は9日、東京都千代田区の日立本社で会見し、産学連携のための組織的連携協定の締結を発表した。

 農工大と日立は、これまでも携帯情報機器用32ビットマイクロプロセッサ「SuperH」マイコン向けソフトウェアなどの分野で、テーマ別に共同開発をしたことがあった。包括的な連携協定を結んだのは、定期的に情報交換をし、案件に即座に対応できるようにするためという。

 まずは、遺伝子解析などを行うライフサイエンス分野と次世代情報家電向け対話型ヒューマンインターフェースの開発を共同で行い、徐々に他分野にも連携を拡大していく。両社は人材の相互交流も予定しており、日立は農工大から学生を長期インターンシップで受け入れ、研究者を農工大に講師として派遣する。

 農工大の小畑学長は「産学連携は今や珍しくないが、協定を結んだだけのところも多い。具体的な成果を出したい」と意気込みを語った。日立の中村道治副社長は「農工大と日立の中央研究所は地理的に近く、人のつながりも深い。米シリコンバレーの企業が近隣の大学との関係のようになれば」と語った。【了】