2005年11月24日

シリーズ・トップに聞く 第13回 バルス 髙島郁夫社長

「豊かな時間とか空間を提供できるのが強み」

balstksm.jpgインテリア・雑貨小売のバルス<2738> は、住空間を構成する家具や雑貨を、横断的に顧客に提供する「ホームファーニッシング」というスタイルで、インテリア関連ショップを展開している。家具メーカーから独立し、デザインでビジネスを拡大していきたいという髙島郁夫社長に同社の戦略などを聞いた。

―― 会社の概要は?

 当社はいわゆるホームファーニッシングという小売の業態。もっと簡単に言えばインテリアショップを展開している。マーケットのピラミッドと言うか、ハイエンド(最高級品)の「AGITO(アジト)」という業態からわりとベターゾーン(中上級品)の「franc franc(フランフラン)」まで、4業態を中心に展開している。

 現在、フランフラン80店舗、アジト1店舗。アッパーミドル向けの業態「バルス東京」を2店舗オープンしたが、今後、国内で10店舗、海外で20店舗ぐらい展開しようと考えている。

―― 創業の経緯と沿革は?

 1990年に創業。92年にフランフラン1号店が、天王洲アイル(東京都品川区)でスタートし、粛々と店舗を増やしてきた。

 もともと私は家具メーカーにいて、当社を家具メーカーの新規事業として始めた。96年にMBO(経営陣による自社買収)し、独立。2002年にジャスダック上場、今年2月に東証(2部)に上場した。

―― 特長と強みは?

 小売業だが、マーケティング主体になっているブランドというような意識をしている。従来のインテリアショップと扱っているもの自体はそれほど変わらないかもしれないが、商品、店舗、サービスの開発を、ブランドを意識してマーケティングを行っている。例えばフランフランでは、家具やマグカップを売っているが、付加価値をお客さんに認めてもらうことが大事。

―― 前期(05年1月期)の業績は?

 売上高が約185億円、経常利益が約11億円。

―― 今期(06年1月期)の業績予想と今後の方針は?

 今期は売上高が220-30億円で、経常利益は13-14億円ぐらいの予定。3年ぐらい後に小売ベースで、500億円の売り上げを目標にしている。

―― どのような形での社会貢献を考えていますか?

 基本的にモノを店で売っているわけだが、豊かな暮らし、豊かな文化を提供していることが、当社の社会貢献。日本の住環境は世界的に見れば非常に貧弱で、終戦後に洋風化が始まって約60年しか経っていない。現在は、日本人がもともと持つカルチャーと、洋風化したものを受け入れるカルチャーをミックスして、ようやく自分たちの暮らしが形作られてきたというところにある。

 家具で言えば、従来型の家具屋ではなく、当社のようなライフスタイル型の店舗で買う人が増え、お客様が自分たちのライフスタイルを重要視し始めた時代ともいえる。こうした暮らしを広めることが一番の社会貢献だと思う。ものを食べたり、寝たりする時間が、くつろぎや楽しさに置き換わっていくことが大事と思う。豊かな時間とか空間を提供できるのがわれわれの強みだし、一番の社会貢献だと考えている。【了】

【会社概要】

商号株式会社バルス

創業

1990年7月
上場2002年7月(ジャスダック上場)
2005年2月(東証2部上場)
証券コード 2738
資本金14億7774万円(05年10月末現在)
売上高189億9411万円(05年1月期連結)
代表取締役社長髙島郁夫(たかしま・ふみお)
従業員数209人(05年1月末)
本社東京都渋谷区神南1-19-4
電話番号03-5459-7500(代表)
URL http://www.bals.co.jp/

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