TBS「少々心外な気持ち」
楽天の同社株取得に対し、井上社長が会見
楽天<4755>が東京放送(TBS)<9401>株を大量取得、持株会社の設立提案などを発表したのを受け、TBSの井上弘社長は13日夜、東京都港区のホテルオークラ東京で記者会見を開き、「唐突な印象」「少々心外な気持ち」と語り、「(楽天からの経営統合提案は)わたしたちの考えていた範囲に比べると、非常に大がかり。一朝一夕で判断できるものではない。提案は真摯(しんし)に検討する」と述べた。
井上社長は「最大株主からの提案を検討するのは株式会社として当然の義務。提案はあるがままに受け止める」と対応方針を示したが、「真摯に検討することは事実だが、協議をスタートするわけではなく、TBSが検討を始めたということだ」と語った。
井上社長によると、TBSは昨年、楽天がプロ野球球団を保有し始めた頃から三木谷社長と面識があり、今年2月ごろから数度にわたり、業務提携に関して話し合った。楽天から具体的提案はなく、TBS側は面会の度に「資本提携でなく、実務を積み重ねたい」旨を伝えていたという。最後に面談を持ったのは先月29日で同様の話をしたところ、三木谷社長は「資本提携がないと…」と不満そうだったという。
楽天の提案について井上社長は「いろいろなところに説明の必要もあり、いつ返事をするかは分からない」とし、時間をかけるとますます多くの株を取得されるのではとの指摘には「信頼関係があるから、それはないだろうと私は考えている」と話した。
また、楽天のTBS株取得が敵対的かどうかについて、井上社長は「三木谷社長は非常にジェントルで、企業価値を上げる提案を持ってきた。ある種の予見で判断し、相手と接するのは会社として危険」とし、判断を保留した。
楽天は同日夕、TBS株を前日までに15.46%取得したと発表。TBSに共同持ち株会社を通じた統合を申し入れ、記者会見を開いた。【了】
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