がっかりと満足と

午前中にアムステルダムを発つつもりで中央駅に行ったが、列車のチケットは異常な高さだった。ブリュッセルまでなんと50ユーロである。ブラッドフォード→アムステルダムのフライトの約3500倍の値段であり、Binと僕は驚いてその場を後にした。僕らは逃げるようにアムステル駅近くのバスターミナルへ向かった。
バスは比較的安かった。片道で15ユーロ(往復25ユーロ)だった。しかし、出発の時間が限られており、ブリュッセルに到着したときにはすでに5時前だった。その後ユースホステルを探し、落ち着いたときには7時になっていた。

到着は遅かったが、僕らはブリュッセルの夜を存分に楽しむことができた。ここでの目的は小便小僧・少女を見ることと、Hoegardenを始めとする本場のベルギービールを飲むことだけだったからである。小便小僧・少女は世界三大がっかりの一つ(二つ?)ということであるが、僕はそれほどがっかりしなかった。

ユースホステルのレセプショニストオススメのベルギー料理屋でたらふく食べた後、ほろ酔い加減でブリュッセルの街を歩いていたとき、僕らは小僧と邂逅した。「これから地図見て探そう」と思うか思わないかのうちに小僧が目の前に現れたので小さいながらも感動すら覚えたぐらいだ。
街角に小さい像があるだけなので「がっかり」するのも理解できなくはない。しかし、もし小便小僧がものすごく巨大な像だったらどうだろうか。僕はそのほうががっかり度が大きいと思う。小便小僧はひっそりとちびっているぐらいがちょうどいいのである。「がっかり」を非難されてシンガポール政府は数年前に目からレーザー光線を発するマーライオンを作り直したようであるが、ベルギー政府はそのような愚行に出ないことを希望する。次に訪れたときに巨大な小便小僧・少女が勢いよくレーザー光線を出していないことを切に願う。

4〜5軒のパブをはしごして、数種類のベルギービールを飲んだ。有名なさくらんぼビールはあまり口に合わなかった。だってビールだとは思えないもの・・・。

翌朝、グランプラスのビールミュージアムを訪れ(こちらのほうががっかり!)、レストランに入った。前菜が牡蠣、メインが山盛りのムール貝という夢のようなランチを食べた。アムステルダムへと戻るBinと別れ、僕は列車でブリュージュへと向かった。

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