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ブラッドフォード大学大学院 体験記
(MA in Peace Studies, University of Bradford)
<<Diary>>
毎日寒さで震えています(11月)。
2003年11月30日
早朝5時45分ブラッドフォード・インターチェンジ着のバスでウィンチェスターから戻った(ロンドン経由)。
ロンドンからのバスで融通の利かない運転手に発行の遅れているコーチカードの提示を求められ、乗車拒否までされたのだが、彼より年上の人に「お願い」することで事なきを得た。イギリス人、やっぱり他人からの圧力に弱い。この運転手はそれ以外でもひどい運転手で、急発進・急停車は当たり前、夜行バスだというのに人数を数えるために全乗客を起こしたり、人の靴を思いっきり蹴飛ばしたり、とんでもない素行不良ドライバーだった。夜中にラジオを突然たりもするし。
というように最後に嫌な思い出をもらったりもしたが、ウィンチェスターへの短い旅(55時間中=移動21時間+睡眠12時間+正味22時間)はなかなか楽しめた。
初日は観光・・・というわけで、大聖堂や大学などを訪れたりしたのだが、イギリスのほかの町とどう違うのか分からなかった。イギリスの田舎はどこでも同じような感じだ。あんまり個性がない気がする。ウィンチェスターに3週間前から住んでいるJanにはその夕方に会った。会うのはこれで三回目だ。彼の会社の同僚のウガンダ人とマレーシア人と遅くまでチェコビールを飲んで語り合った。
二日目は起きると昼を過ぎていた。昼食にベーコンとブルーチーズのスパゲティを食べるとすでに夕方で、Janの友人宅に行ってまたしてもチェコビールを頂いた。スパゲティを食べすぎていたので(三人前とか言って1kgも茹でるんだもの・・・)、ビールも飲めないぐらいお腹一杯だと思っていたのだが、目の前において話をしているといつの間にか飲んでいた。インド料理や直送のチキンカレーとマトンカレーも平らげた。食べすぎだ。食後にパブに行き、ギネスビールを飲むとあっという間に8時だった。というわけでバスに乗ってブラッドフォードに向かう。
久しぶりの友人に会うのは楽しい。二年前にたまたまサンクトペテルブルグで会ってからのことをいろいろ思い出した。Janと会ったからこそ始まった様々な友情、いろいろな出来事・・・。人との出会いは不思議で、面白い。出会ったときにはその後の展開は全くつかめない。だからこそ、面白いのだろう。今ある交友関係は今後どうなっていくのだろう。楽しみだ。
寝不足を解消するために布団に入ったのだが、そのときにBBCラジオをつけると、「日本人がイラクで殺された」というニュースが聞こえた。そのニュースにとても驚かされたので、ネットでいくつかのメディアから確認すると、「イラク駐在中の外務省職員二人が殺された、テロかどうかは不明」と書かれていた。
怖れていたこと、しかし遅かれ早かれ起こると思っていたことがついに起こった。日本人外務省職員が戦死した。この事件はブッシュ政権に追随する意思を表明した日本が「テロリスト」のターゲットの範囲内にいることを明確に、象徴的に示している。しかし、この二名は小泉政権が選んだ道--国際協調より日米同盟--の最初の犠牲者であるに過ぎない。「テロリスト」との「戦争」を宣言したアメリカへの支持を声高に叫んでいる日本という国は明らかに戦争状態にある。ティクリートやバクダッドだけでなく、東京や大阪もそれに含まれるということだ。
それに対して小泉首相はこう言った。「テロには屈しない」。状況が変っても、言うことは変らない。パフォーマンスだけでここまで権力を維持してきた彼のやり方からすると、これは「信念を貫き通している」ということになるのだろうか。しかし、彼のしていることにいささかの信念も見出すこともできない一国民の目から見ると、この言葉は馬鹿の一つ覚えである。この事件が起こる前、彼はイラクで起きていることを対岸の火事のように捉えていたに違いない。そして、この事件が起こった後でも、彼は言うことを変えなかった。今までの路線から言って、言うことを変えるはずもないが。
この路線を貫くことが日本にとって良い選択であるとは思えない。大義を失った戦争に加担することは「テロリスト」に大義を与えることである。テロという行為はその性質上決して許されることではないが、テロリストからのメッセージについてもう少し考えてみるべきではないか。どうして戦争を放棄したはずの国に、「攻撃は東京の心臓部へ届く」というメッセージが届くのだろう。それぞれのメッセージについて考えてみることはそれに屈することではない。「死の車は止められない」という脅しに強がりをいうことよりも、どうすれば「死の車」を止められるのか、どうして「死の車」は走り出したのかを考えることのほうがはるかに重要である。
アメリカの作戦に加わることは日本に向かう「死の車」を加速させることに他ならない。アメリカが初めに「死の車」を走らせたのだから。今月になって複数の国籍の人が殺され、米軍兵士も戦争開始以来最多数の兵士が殺されたが、その「事実」が「テロリスト」に対する憎悪を必要以上に煽っている。しかし、戦争が始まった理由は「我々」が殺されたからではない。それは戦争の結果だ。8ヶ月も経ったのに、戦争開始の理由であった大量破壊兵器のかけらすら発見されていない。間違った理由で戦争を始めた国家に追随すべきではない。こんなことは言いたくないし、無理にでも否定したいが、このあたりのことを常に意識して現状分析を行わない限り、犠牲者は増え続けるだろう。
こんなことを書いてみたが、イギリスのブラッドフォードで平和学を学んでいる僕は、一体何をしているのだろうか、何ができるのだろうか。エッセイをあと7本書き、修士論文を仕上げれば、平和学の修士号がもらえる。そのことは今日ティクリートで殺害された二名の日本人と何か関係あるのか、ないのか。
結果はすぐには出ないだろう。ただ一つできることは考えることをやめないこと。それだけは何があっても続けていくことにしよう。
2003年11月27日
11月も終わろうとしている。時間が経つのは本当に早い。
夜、ピーススタディの韓国人二人がキムパブ(韓国風海苔巻)を作るというのでごちそうになりに行った。食べるだけ、と思いきや、まだ全然できてなくて、しかも、その二人はキムパブを作ったことがないというので、結局ほとんどを僕が作ることになった。巻寿司で鍛えた腕があるので、なかなかうまくできた。キムパブ調理歴二回目だが、もういつでも作れるな。キムチチジミも食べた。うまい。
それにしても、韓国人はよくつまみ食いをする。日本でつまみ食い大王と言われる僕よりもよく食べるので驚きだ。切るたびに、盛り付けるたびに、そして隙をついてはつまみ食いしている。
23時15分の夜行バスでウィンチェスターへ(リーズ、ロンドンで乗換)向かう。チェコ人のヤンと一年三ヶ月ぶりに会うので楽しみだ。
2003年11月26日
今日は特に予定がないものの、エッセイの準備を始めるため早起きした。
キーワードをもとにしてネットで検索をかけたのだが、TruthCommissionsに関しては文献が多すぎ、EastAsiaの方は内容にそった文献を見つけるのに苦労した。時間をかけたわりに実りの少ない結果となった。資料集めも楽じゃない。
その後、図書館に行ってみたものの、目当ての資料はなかなか手に入らず、本3冊とジャーナルのコピー2部集めるだけで1時間半もかかってしまった。これらの資料がエッセイに使えるかどうかはまだ不明。その後、学校付属の本屋にも行ってみたが、アマゾンで買うよりも数ポンドずつだが高いことが判明。本に定価が記されていないのでいままで知らなかったが、気をつけないとボられるかもしれない。
ファーストエッセイ提出後、初めてチューターのところを訪ねた。前回は忙しかったようでずいぶん無碍に扱われたが、今日はチュートリアルの時間中はちゃんと時間を空けていてくれたようで、ゆっくり話すことができた。同じチュートリアルグループの他の人は来ていないようで、20分以上話せた。ゆっくり話を聞いてくれ、いろいろとアドバイスをしてくれた。前回のエッセイの結果について報告するとずいぶんと褒めてくれた。天下のポールロジャースに褒められて、気分は最高。今後のエッセイについての方針についても相談し、資料集めの仕方なども教えてもらった。
ずいぶん暇そうに見えたので(と言っては失礼だが)、彼の仕事の進め方についても聞いてみた。原稿をあげたばかりで1月に発売されるという本の解説をしてくれ、いつも読んでいるという資料を見せてもらった。「世界中の情報を瞬時に手に入れられるからいい時代だよ」と言っていた。ポールが学生のときは資料がなくて困ったけど、今はありすぎて困る。まぁそうだろうな。そんなこんなでやる気アップ!
夜はリーズに出かけ、日本料理リトルトーキョーに行った。アツコさんとリーズ在住のスティーブの誘いに乗ったのだが、マリコさんとタイ人のダンも加わり、5人で「日本料理」を楽しむことになった。スティーブはベジタリアンでダンは生魚食べれないということで、二人は日本料理の醍醐味の寿司や刺身が味わえない。どうしてこの組み合わせで日本料理屋に行くことになったのか多少不思議ではあるが、まぁ細かいことは気にしない。
リトルトーキョーは店の中に小さな池があり、鯉がいて、播磨屋橋のような小さな橋がある。大学院の仲間とご飯を食べる雰囲気としてはなかなかの店であると言える。しかし、正直言って、料理の質は悪い。家に帰ってからこの店を高く評価しているサイトを見つけたが、比較の基準がフィッシュアンドチップスかそのへんのファーストフードなんだろう。それに比べればeven
betterかもしれない。しかし・・・。
寿司はまだよかった。米の質がそれほどよくはないが、サーモンや海老、まぐろは外国人に対し「ほら、寿司ってうまいだろ」と言っても否定されないぐらいのレベルはあったと思う。問題は天ぷらだ。天ぷらの衣がフィッシュアンドチップスのフィッシュの衣で代用してある。そりゃ内容は似ているとは思うけど、もうちょっと考えてよ・・・。油も繰り返し使いすぎているし、揚げる温度も低めなのか、衣が油を含みすぎている。長く揚げすぎているため、衣をはがすと野菜も海老もボロボロになっている。ブロッコリとムール貝(しかも貝殻つき)の天ぷらは初めて見たが、天ぷらにしないでさっと塩茹でしたほうがどんなに美味しいことか・・・。その他の料理もビジュアル的に日本を想起させず、味的にも「日本料理」には程遠いものが出てきた。メニューの日本語自体も少し怪しかった(一応日本人のチェックを受けているとは思われるが、客として来た人に聞いてみた程度だと思う)。しかし、問題なのは日本料理と違うものを提供していることではなく、日本料理を真似ているものの、料理の基本を何も知らない人が作っている点だと思う。同じ食材をそろえたって、手順を間違えれば味も栄養も落ちる。
みんなで(日本料理でなく)「日本料理店」を楽しんだ後、近くにあるバーとパブに行った。バーとパブの違いは何だろうという議論をして、僕らはうるさくて話ができないのがバー、落ち着いて静かなのがパブだという定義づけをした。11時15分が終電の時間だったので、電車にてブラッドフォードへ戻った。耳が切れるほど寒かった!これからまだまだ寒くなるというのが信じられない・・・。信じたくない!
2003年11月25日
今日は久しぶりのタフ・ディ。講義×3、セミナー×2、全部で5時間だ!
IPSのセミナーでは簡単に「感想」を述べようと思ったら、先生と何人かの学生から質問を受け、思いのほか長くしゃべらされた。日本の平和ミュージアムと自衛隊について。知ってることを並べてみたけども、これを機にもっと知識を得ておこう。
RSEAのセミナーの時には疲れきっていた。起きてるのが精一杯。こんなんじゃダメ、と思いながらも、このセミナーはいつも流してしまう。外も真っ暗だしねぇ。
2003年11月24日
ここ数日の日記を読み返してみると、天気のことをよく書いている。朝起きて、カーテンを開けた瞬間にその日の気分が決まるような気がする。日本だって雲ってどんよりした日はあるが、ここのどんよりは何かが違う。すごく重い。
ちなみに、今日は素敵な青空が広がっていた。思わずデジカメで写真を撮った。きっと夜も天気がよかったのだろう。放射冷却で町は冷え切っていた。ブラッドフォード大学はけっこう芝生が多く、天気がいいと見かけのとてもいい大学なのだが、今日はその芝生が霜で真っ白になっていた。なぜか家を出る前に暖かいと勘違いした僕はコートも着ずにでたのだが。
今日は英語のレッスンに行った。スピーキングのクラスはいつものようにチャットタイムなのだが、だんだん来る人が減り、今日は中国人5人+日本人2人だった。文化の違いで重要なことは何かという問いについて話し合いをしたのだが、ずっと食文化について語ってしまった。イギリス人の先生は「いろいろなレストランがあるじゃない」とか「郷に入っては郷に従え」とか言ってきたが、食は人生の最も大切な部分であり、郷に入ってはの諺が最も適用しにくいものであると締めくくった。思えばずいぶんとイギリスの食生活を批判したなぁ。でも昨日みたいにたまにはイギリス料理にだってトライしてるんだぜ。
今日はアルハラルで買った煮干で出汁をとり、大根の味噌汁を作った。だしの素も悪くないが、やはり煮干はいい味が出る。韓国マーケットで先日購入したキムチを他の野菜と一緒に炒め、豆腐キムチを食べた。パック入りのキムチなのでちと不満が残るが、懐かしい味を食すことができた。
2003年11月23日
きれいな青空が広がっていた。しかし、寒い!寒すぎるぞ。まるで底冷え。
エッセイのテーマを決めるため図書館に行って本をめくろうと思ったのだが、目当ての本はすべて貸し出し中。みんなエッセイ始めてるんだなぁ。それにしても本が借りられなかったらエッセイなんて書けやしない。適当にテーマを決めて文献を集め始めるべきかもな。
今日の夕食はイギリス料理にしてみた。「郷に入っては郷に従え」という諺に従おうとは思わないが、イギリスに来てすぐに「安いから」(10ペンス=約20円)というだけの理由で購入したベークド・ビーンズの缶詰があったのでそれを試してみようと思ったのだ。買ってはみたものの、美味しいとは思えず今までずっと放置してきた。そんなベークド・ビーンズに今夜はチャレンジである。
同じフラットの香港人が今日も派手に散らかしながら料理をしていたので開始が少し遅くなる。9時を過ぎていた。小さく切ったレタスをクタクタになるまで茹でていたが、どうやって食べるのだろう・・・と思って「茹でる レタス」でgoogle検索すると、こんな香港料理があった。まぁ、これを作っていたかどうかは不明だが(だって、茹ですぎてかわいそうなぐらいな状態になってたし・・・)。
電子レンジで加熱したじゃがいもに沖縄の塩とチェダーチーズをかけ、焼きベーコンと目玉焼きを添える。同じ皿の上にベークド・ビーンズをかければ完璧なのだろうが、それにはためらってしまった。これがまずければ全部台無しになるからだ。
あっという間に調理完了のイギリスらしい料理はそれほどひどいものではなかった。じゃがいもとチーズとベーコンと卵の味がした。そのままだ。ベークド・ビーンズは一年に一度ぐらいなら食べてもいいと思った。豆のケチャップ漬けみたいなもんだ。ベークド・ビーンズを別の皿に盛ってよかった、ということだけ最後に書き添えておこう。
水曜日の公約通り、エッセイタイトルを決めてから寝ることにした。図書館で本は読めなかったものの自分の部屋でネットからいろいろ調べているうちにHuman
RightsとDemocracy絡みのものを書きたいと思った。授業でこの手の話を聞いても全然理解できないのだが、少しずつ読んでいると面白いと思うようになったからだ。というわけで、チャレンジ、チャレンジ!
♪ Regional Security in East Asia: Discuss the implocations of democratisation
in East Asia for violent conflict and conflict prevention.
♪ Discuss the importance of truth commissions as part of a process of
justice in post-conflict societies (with particular reference to South
Africa or Haiti).
う〜、どちらも難しそう・・・。どうなることやら。締切は1月19日(月) 3p.m.、制限語数は2500〜3500語。
2003年11月22日
今日はどんよりした天気だった。
これがイギリスの天気なんだな。空が重い。これが続けばそりゃ鬱病にもなるさ、という感じだった。朝9時に起きたものの、いつまでも目が覚めず、昼過ぎまで寝たり起きたりの繰り返しだった。ネットで天気予報を見ると、京都はよく晴れていそうだった。
今頃紅葉がすごくきれいなんだろうな。灰色の空を眺めながら、鮮やかな京都の紅葉のことを考えた。目を瞑ると脳裏に黄色と赤の山々が鮮やかに映し出される・・・ってつまり、また眠りに落ちてるってことでもあるけど!
夜はトシを呼んでカレーを作った。先日買ったスパイスが活躍のときを迎えた。アルーゴビ風の味付けを目指してスパイスを調合し、野菜をふんだんに使った。水分が少し多すぎたものの、かなり美味しかった。あとでネットで調べてみたら、使ったスパイスの分量など、ほぼ正確に調合していた。スパイス使用歴がもうすぐ8年になるが、スパイスセンスは確実に上がっている!ブラッドフォードの町の雰囲気が僕をますますスパイス道へと引き込んでいく。明日もパキスタンマーケットでスパイスを買い足そう。
食後、同じアパートに住むユミさんとミホさんのネットの設定を直しに行き、フルーツフレーバーティを頂いた。グアバフレーバーとオレンジマンゴーフレーバーのものを飲んだのだが、これまたうまい!毎日同じヨークシャーティーばかり飲んでいる場合じゃないな。
2003年11月20日
IPSSの講義。もうエッセイ書いた科目でもあり、気楽に授業を受けた。
昼食は大学近く(Great Horton Road下ル、アルハンブラ手前)の仏陀なんとかという中華料理屋に行った。初めて行ったのだが、出てくるのは遅いし、味が濃いし、油が悪いのでまた行きたいとは思わなかった。結構美味しいという噂を聞いていたのだが、残念だ。値段はランチ£3.5〜4で、ディナー時には学割等もあるようなので他に比べて少し安いと思うが、あの程度の質の料理にお金を払う価値はない。
3時からゲストスピーカーの話を聞きに行った。ロンドンのイスラエル大使館のシャハン氏がイスラエルとパレスチナについて語る。案内のメールで「部外者は立ち入り禁止」とわざわざアナウンスしたり、いつものような掲示による告知がなかったりで、かなりピリピリした感じ。シャハン氏の語り口は演説口調でリズムがいい。いつも講義内容の分からない僕でもほぼすべての内容を理解できた。しかし、内容を理解することとその内容に同意するのとは別問題で、ブッシュ大統領や最近の小泉首相の演説を聞いたときと同じような不快感を覚えた。イスラエルから離れていく人が増えていることも頷ける。
夕方、カークストンホールに行った。Dブロックにはなんやかんやで月に3回ぐらい行っているので、住んでいる人がだいたい全部分かってきた気がする。今日は中国人の新が料理を作ってくれるというので兎料理を作るように言っておいたが、兎を捌くのを結局怖れたらしく、牛肉料理が出て来た。とんかつ(みそかつ)と蝦せんも食べた。うまい!兎料理が食べれず残念だが、そのうち新を招いて兎鍋でもしよう。開発のアキコさんとマサ×2と夜遅くまで話しをした。ラマダーン中のパキスタン人が途中で加わったが、昼は体力を消耗しないように夜型の生活をしているという。ラマダンで生活のリズム乱してるじゃん!
2003年11月19日
今日は講義なし。9時に起きて、メールの整理などをする。よく晴れて気持ちいい朝だった。
することないので(勉強しろよ!)図書館に行った。何人かの友人に会って話す。みんな次のエッセイの準備をしに来たと言っていた。真面目だなぁ。それが普通なのか。締切までまだ二ヶ月あると思うと全然始める気にならない。でも、納得いくものを書くために、今度こそ計画的にやろう。というわけで、今週末の目標:「エッセイタイトルを決める」。
マーケットで野菜を買い込んで昼ごはんを食べた後、ゲストスピーカーの話を聞きに大学に行った。今日はオーストラリアの大学からHelen Ware教授と言う人が来て「Peace
and failed states in Pacific and Africa」というタイトルで話をしてくれた。昨日急に決まったゲストスピーカーだったためか、来てる人が少なかった15名程度か。
ツバルやソロモン諸島、パプアニューギニアなどいままであまり聞いたことのない地域の話だったのでそういう意味では興味深かった。しかし、彼女自身の経験(ナイジェリアに住み、オーストラリアでパシフィックの研究をしている)を無理矢理ピースに持っていっているような気がした。他の講義と同じで全部理解できてるわけではないが、パシフィック地域での平和の達成をアフリカに当てはめるのは無理がある。
その後、ブッシュの訪英に合わせてブラッドフォードでもピースラリーがあるというので、行ってみた。参加者は50名程度で小規模なものだが、 数人が熱く語る様子は見ていて爽快だった。規模や主張の内容はともかくとして、自分が思ったことに対してこのようにアクションを起こすというのは素敵だ。
夕食にオクラの味噌汁とマトンと茄子・トマトのオイスターソース炒めを作った。生姜とパクチーが効いていてうまい。
2003年11月18日
昨日の昼からずっと寝ているので5時に目が覚めた。
今日はプレゼンだと思うと急に焦りだし、昨日作った文章を見直す。よく考えてみればブラッドフォードに来て初めてのプレゼンだ。どうしよう!
とは言っても時間の流れは止められず、気づくと9時。ゼミの教室にいた。9時の時点では4名しか来ておらず、この程度なら・・・と思ったが、結局12名ほどになった。最近みんな全然時間通りに来ないな。レイジーだ!ちゃんと来いよ(すみません、昨日遅刻しました)!発表はまぁ可もなく不可もなくだろうか。短かったし。少し論点ずれていたみたいだけど、まぁいいか。
その後、Human RightsとIntroduction to Peace Studiesのレクチャーを受ける。後者は今日から講師が代わり、英語がとても聞き取りやすい!これはナイスだぞ!しかし、微熱のためかあまり集中できず、しかも本日帰ってくる予定のエッセイが怖ろしくて、目が回っていた・・・。
授業が終わって、友人のみつと一緒に久しぶりにカシミールというカレー屋に行った。食欲はあまりなかったのでベジタブルマサラを頼んだのだが、ズッキーニとカリフラワーが香辛料によく馴染んでいて美味しかった。少し汗をかき、熱も下がったか?食後、少し時間があったのでみつとエッセイについて語る。終わった直後は「出したからいいや」という感じで開き直れたが、実際に返ってくるとなると平常心ではいられない。しかも、今回は初めてというのもあって戦略的には失敗したし、内容的にも散漫なものを出してしまったと思っているから。しかし、4000語以上のものを書き直すとなると(ファーストエッセイは書き直しが許されるとのこと)冬休みを潰さなければならないということでそれもいやだし・・・。
その後思い切ってエッセイの受け取りにHazelさんのところに行った。結果はかなり意外だった。というか、信じられない。なんと合格点をもらえていた!それどころか、予想外のいい評価。65点。50点でMA
Passということになるので、それ以上の点数は別に必要ないと思っていたのだが、65点ということはMeritの点数に達したことになる。それはそれで嬉しい。どうしたことなんだろう。無理矢理書き終えたものの内容的には中途半端にしか理解していないのに、いいのかな?他の人にプルーフリーディングをしてもらわなかったどころか、書き終わった後に自分ですら読み返してないのに!まぁ、結果がすべてなのだからよしとしよう!
一気にテンションが上がった。微熱のことはすっかり忘れた。すぐにテレビ電話で東京に報告!彼女のほうも東京でフラメンコのお店で踊ることが決まり、お互いに嬉しいことが重なった。いいねぇ、好調だね!
風邪をこじらせないために今日はゆっくり休むはずだったのだが、上がったテンションは抑えきれなかった。平和学で一緒のエミのパソコンを直しに出かけた(直せなかった、ごめん)。一緒にいたノリコとしばらく3人で話し、その後同じアパートに住むビンさんの部屋に上がりこみ、タイガースとエッセイについて話した(プレゼンの前の日なのに、ごめん)。
あっと言う間に10時になってしまったので、ノリコを送って行ったのだが、その道中でふざけた連中に意味不明のものを投げつけられひどい目にあった。車の中から僕の右のほっぺたに何かをぶつけ、そのまま走り去った。なんて失礼なやつだ。あまりに驚いて呆然としてしまった。当たった感触は水風船をぶつけられたときのようでそれほど痛くはなかった。しかし、ぶつけられたものが何なのか分からない分だけ気味が悪い。においはあまりないが、油が含まれているような感じ。せっかく今日から着始めたコートが汚れてしまった。ブラッドフォードはカシミール系の住民が多く、それに関する犯罪が多いと言われているが、白人たちの態度のほうが目立って悪い。よく見えなかったが、今日の犯人も白人だったし、今までも車の中から暴言をはかれたことが何度もある。小学生ぐらいから大人まで、車の中から中指を立てられたことも一度や二度ではない。卑怯なのは絶対に逃げられるところからからしかやってこないこと。正々堂々と勝負せい!
2003年11月17日
寝坊した。授業に遅刻してしまった。反省。
ついでに、今日の10時までに返さなくてはならないスタッフファイルを授業後に持っていったため、返却が一時間遅れた・・・。罰金£1.40・・・。たったの一時間でこのペナルティはイタイ。一応文句を言ってみたが、「ルールはルール」だった。今後気をつけよう。お金の無駄だ。それにしてもペナルティ収入はどこに消えるのだろう。そういえばレシートをもらわなかったな。
朝から調子が悪く、二日酔いかと思っていたが、どうやら風邪をひいてしまったようだ。瞬間最高体温38℃。午後は休息することにした。夜起きて、明日のプレゼンの準備。ゼミに質問を投げかけるような導入部分をつくり、再び寝る。
2003年11月16日
昨日からネットがきちんと使えるようになり、快適快適。
昼すぎに東京の彼女と電話していたのだが、ふと思い立ってネットでテレビ電話を試してみることにした。以前すでにファイアーウォールの関係で失敗しているのだが、最近ネットの工事をして仕様を変えたはずなので「もしかして」と思ったのだ。
案の定、予感は的中。ファイアーウォールによる妨害もなく、画像と音声を適切に送ることができた。すぐに電話を切り、初めての東京とのテレビ電話を楽しんだ。電話で会話するのはメールよりも数倍たのしいが、顔を見ながら話ができるというのは音声だけで会話するのに比べても百倍も楽しめる。音のつながり方が常にクリアーということはないのだが、まるで同じ場所にいながら会話しているかのように話ができる。時差9時間の東京と、時間と空間を共有できた。
その後、平和学の友人を招き、HumanRightsのセミナーの勉強会をした。相変わらず難しいが、火曜日にプレゼンをしなくてはならないのでなんとかしなくてはならない。その後、世界で一番うまい麺料理と言われる(というか僕が言ってるだけか?)ラグマンをみんなに食べてもらった。久しぶりにビールを大量に飲んだ。
2003年11月15日
最近食材には事欠かないが、また素晴らしいニュースを聞いた。
「月に一度、コリアン移動式マーケットが来るらしい」
今日がその日だと言うので、行ってみた。場所はRevis
Barber Hallの裏。第三土曜日の10時かららしい。トラックが一台来て、ブラッドフォード在住の韓国人が12〜3名集まっていた。ものすごく規模が小さい・・・。キムチのほか、韓国のり、だし、韓国スナックなどなどいろいろ売っているが、値段はかなり高かった。キムチもパックに入ったもので、期待していたものとは違っていた。韓国マーケットは少し期待はずれ。しかし、一応、キムチを手に入れる方法を見つけたということでは成果があった。
その後、平和学のPh.Dを終えたばかりという韓国人のところに行き、自転車をもらった。来年の夏に彼の知り合いの韓国人がブラッドフォードに来るのでそのときに渡すことになるので借りたというべきか。盗まれては大変だ。治安悪いからな・・・と思って、使わないときは台所に置くことにした。
昼からは先日買ったマトンのブロックを捌き、骨の周りをマトンスープにした。その後、図書館に行き、来週のゼミ発表のための資料を集める。集めただけで満足してしまうのが僕の悪い癖だ。ついつい、久しぶりに開発学のマサに会ったので、Kirkstone
Hallに行って6時過ぎまでおしゃべりしてしまった。マサは今日、パキスタン人と一緒にラマダンに挑戦したらしい。パキスタン人のワリードにラマダンについていろいろ話を聞いた。ラマダンはしばらくファスト(断食)をすることで、胃を休め、血をきれいにするとかなんとか言っていた。僕はそんなことよりも3食しっかり食べたいな。ラマダン中はイスラム諸国で交通事故率が上がるという話を聞いたことがあるし。
夜、昨日から使えなくなっていたネットの設定を変えてみたらつながった。同じアパートに住む人が「できたよ」というのでいじってみたのだが、ProxyとDNSのところを変更したら使えるようになった。今までの制限も解除され、HTTPだけでなく、メールとftpも使えるようになった。・・・というわけで、今日から毎日更新できるようになります。ホント、最近絶好調です!
2003年11月14日
大学の向こう側にあるアル・ハラルというスーパーに行った。
前々から噂は聞いていたのだが、家から距離があるので今まで行くチャンスがなかった。安くて日本米に近いエジプト米が売られているというのでついに今日訪れることになった。
大学の構内を通り抜け、僕のアパートと反対側に出ると雰囲気ががらっと変わる。ここブラッドフォードは南アジアのような雰囲気を持つ町だと前から思っていたが、大学の向こう側はまさしくパキスタンだった。パキスタン「風」とか言っている場合ではない。あれはパキスタンだ。
アル・ハラルはその名の通りハラルフードばかりを扱う店で、野菜・果物が豊富に売られているほか、香辛料や豆類もそろっている。店内は95%以上がパキスタン系で、英語は聞こえずウルドゥー語が飛び交っている。各種スパイス(コリアンダー・ターメリック・赤唐辛子・スフ)と、ひよこ豆とエジプト米を買い揃えた。Dried
Anchobyも売っていたので買ってみた。日本のにぼしとは少し違うけれども、これで味噌汁のだしをとったらおいしいのができるだろうか?
今週はマルケット・オブ・ザ・ウィークだ。価値あるマルケットを二つも見つけた。今後食生活がますます充実するに違いない。食生活の充実はそのまま生活の充実感にもつながる。二つのマルケット発見は、僕自身がここブラッドフォードでの生活に慣れてきたことを象徴しているような気がする。いやぁそれにしてもイギリス型のスーパーよりアジア型のマルケットのほうがやっぱり落ち着くなぁ。
2003年11月13日
IPSSのレクチャーおよびセミナーがあった。
まずまず理解できた気がする。やっぱりきちんと準備すればなんとかなるものだな。しかし、集中力が30分ぐらいしか持たない。集中力の持続が次なる課題だ。
セミナーはいつもの半分以下の6人しか参加していなかった。エッセイを一つ提出してみんな気を抜いているのかな?まぁ、人数が少ないほうがトピックが飛び過ぎないので発言もしやすい。その代わりついていけないときの焦りも大きくなるが。
今日の課題としては、発言したいことを的確に英語にする練習をすべきだと思った。言いたい事があるのに、言葉が出て来ない。人数が少ない分話しやすいし、みんな待ってくれるのだが、この点を改善したい。まぁ、セミナーで発言したいようになっただけでも進歩かな?冗談抜きでちんぷんかんぷんのものもあったしな(HumanRightsなどはいまだに完全にそうだ・・・)。
集中力といえば、火曜日と木曜日のサイト作りにかける集中力はすごかった。今日も3時になってしまった。サイト作りに全部で15時間以上かけた。しかし、旅行から帰ってこんなに早く旅行記をまとめたことはないのですごい充実感!おやすみ!
2003年11月11日
Human Rightsの講義はやっぱり分からない。Sarah先生は何の話をしているのだろう。今日はかろうじて人権の話をしていそうだなということだけが分かった(当たり前だけど)。ハンドアウトを手元に置いてても、どこの話をやっているかさえわからないこともある。う〜ん。難しすぎるな。
Introduction to Peace Studiesは今日から講師が代わり新たな展開のはずだったが、休講であった。
Regional Security in East Asia は今日もOwenが飛ばしていた。「講義内容はブラックボード(いろいろな科目のシラバスや資料をダウンロードできるサイト)に載せたけど、見た?」と言うのだが、ほとんどの人が見ていなかったのでどうしてかと思ったら昨日の深夜に更新したらしい。彼はいつも突然講義内容を変えたりするので、予習がうまくできない・・・。今日はゼミがある予定だったのだが、昨日の深夜に予定を変えて、講義を二時間やることにしたらしい。彼は自分で話すほうが好きなんだろう。講義は主にカンボジアの話だった。大学2回生のときPKOの勉強をし、その後二度訪れたが、その頃から知識がアップデートされていないので、いろいろと勉強になった。簡単なディスカッションがあったので昔のイメージのまま話をしてみたが、違和感なく聞いてもらえたのであの国はほとんど変っていないのだろう。変化したのはツーリストが増えたことぐらいなのかな?
今日はゴーヤチャンプルと大根とオクラの味噌汁を作った。 ゴーヤとオクラは英語でなんと言うのだろうと思ってアルクの辞書で調べたら前者がnigauri、後者がokraと書かれていた。ほんまかいな?
明日は授業がないので、アイルランド旅行についてまとめようと思ってウェブサイトを作り始めた。なかなか時間がかかるな。もう4時半だ!寝なきゃ・・・。Zzz...。
2003年11月10日
SPCRのセミナーがあった。DDRRについて。内容が簡単すぎた。昨日しっかり課題のドキュメントを理解したのがよかったのだが、今日のセミナーはほとんどそのドキュメントの流れを追うだけだったので、頭にすっと入ってきた。その後のレクチャーも詳細なハンドアウトが配られたため、かなり理解できた気がする。ReadingWeek明けの幸先はいいぞ。
昼前にいつも利用しているスーパーの裏にあるマーケットに行ってみた。今まで存在は知っていたが、空いている時間が短いのでなかなかいけないでいたのだが、このマーケットはすごい。新鮮な野菜が豊富に揃い、しかも安い。パクチーとゴーヤを買い、大満足。肉屋も4件ほど並び、牛テールや兎がまるごと売られていて、思わずニヤニヤしてしまった。この先いつものモリソンズでは牛乳とトマト缶ぐらいしか買わない気がする。
夕方、ピーススタディ主催の映画鑑賞会に行った。「Men in Pink」というRwandaの大虐殺をテーマにした作品。なまなましい映像も含み、ジェノサイド犯とされた人の裁判の話が中心だった。当時の様子の一部がよく分かる内容で、アフリカの紛争についてもっと知るべきだと痛感した。僕はあまりに知らなさ過ぎる。フランスの対応なども描写してほしいと思ったけれども、映画に頼らず自分で勉強しよう。
夕飯は久しぶりにトシと食べた。今日は牛肉クミン炒めパクチー添え。うまいなぁ。
2003年11月9日
ReadingWeek最終日にして初めて英語の文章を読む。明日からまた忙しい日々が始まる。
一週間以上プレッシャーから解放されていた。英語の力はReading Week前と変っていない(むしろ落ちている可能性も・・・)が、リラックスしているためか、知識を吸収することに喜びを感じる。相変わらず、ゆっくりとしたペースで英文を読むが、明日から冬休みまで5週間頑張ろう。
2003年11月4日〜8日
アイルランドに行ってきました。詳細はこちら。
2003年11月3日
今日もノンビリ過ごす。先日忘れてきた携帯電話を友人のドナから受け取るために図書館に行ったが、勉強はせずに帰る。何人かの真面目な(?)学生はしっかり勉強しているようだ。エライ!
夕方、冷蔵庫に余っている食材でオムレツを作り、アイルランドについていろいろ調べた。先日買ったガイドブック(LonelyPlanet Ireland)を読んで計画を練る。ガイドブックを見ながら旅行の計画を練るのは、初めての一人旅以来だから約9年ぶりということになる。たった5日の行程を決めるだけなのだが、なんだかすごくわくわくした。
2003年11月2日
エッセイの提出が終わり、ReadingWeek(読書週間)に入った。文献を読むための一週間なのであるが、エッセイを書き上げた直後でもあり、授業もないのでRelaxWeek(まったり週間)を過ごしている。真面目な学生であれば、今後の授業のためまたはこれまでの復習のためにいろいろな文献を読み漁るのかもしれないが、全然そんな気にはならない。ラジオを聴きながら、うまい食事を食べ、眠ければ寝る。時が流れていくのをただ受け止めるだけ。
思えばこの一ヵ月半、さまざまな感情が交錯しながら、終わらない「to doリスト」に追われて過ごした。「あれもしなきゃ、これもしなきゃ」という感覚に苛まれながら、「あれ」も「これ」も中途半端にしかできないことに常に焦りを感じていた。心の平和を奪われた状態が続いていた。
何にも追われない時間は貴重である。何かに憑かれたようだった自分を振り返ることができる。一週間経てばまた同じような状態に戻るのだろうから、それまでは振り返ることすらできなかった自分を評価してみようと思う。
10月
9月(14日〜)
ロンドン滞在中の日記はこちら
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