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ブラッドフォード大学大学院 体験記
(MA in Peace Studies, University of Bradford)
Yoga on War and Peace
Peace, Peace, Peace.
Pandit Rajmani Tigunait著『Yoga
on War and Peace 』を読んだ。
ヨガに関する三大名著"The Bhagavad Gita," "The Yoga Sutra,"
"The Upanishads"の論点をもとにahimsa(非暴力)による問題解決を主張した本だった。
人間のエゴ(I-am-ness)がいかに他人との争いを招くかという話からこの本は始まる。エゴの集合体がコミュニティであり、国家である。自分益の追及は必ず衝突を招く。コンフリクトを避けるためにはこの"I-am-ness"から脱却する必要がある。この本には紛争の前後や紛争中にどのような考え方で相手に接するかということの他、個人がどのようにI-am-nessを捨てられるかという方法も書かれている。
自分の精神をよりよく保つことで、他人によい影響を与えていく。これがヨガ思想における平和への役割である。暴力を暴力で解決できたためしがないことは歴史が示しているけれども、人間は出来事を記憶していてもそこで得た経験を忘れがちなため、いつまでも暴力を繰り返している。他人の悪行を責めたり、他人に報復したりすることは何の解決も生まない。そうではなく、他人のそうした考えや行為を違う角度から見つめなおし、悪意を持つのではなく好意的に接し、同情を超えた思いやりを持ち、自らの態度を以って(結果的に)他人の変化を導いていくこと――つまり、他人に何かを強制するのではなく、自らの態度を変えていくこと――こそが自分のいるこの世界をよくしていく方法である。
非暴力は「非現実」だとして政治の世界や一般的な議論からは排除されることがよくある。もちろん、この発想はいかにも「理想」であり、理想として語られているということは、非暴力による平和の実現というゴールは実現できないものとして認識されているということだ。
全ての人の考え方を一瞬で変えることはできないから、世界の平和を一瞬で実現することはできない。しかし、世界の平和というものがあるとすれば、それは武力を用いた――ある面での紛争を解決しながら新たなひずみを作る――方法ではなく、一つずつ、一人ずつの発想を変えていくことが最も着実な方法だと考えられる。
一人ひとりの行動が世界平和をもたらすというのは非常に考えにくい。しかし、それこそが、実現できる価値としての平和に貢献できる唯一の方法なのだと思う。こうした価値を持つ人が、他の一人の考え方を理想の方向に持っていけば、理想に向かう人の数は二倍に増える。
平和は祈るのでも押し付けるのでもなく、無私の態度が他人に伝わっていくことで得られるのかもしれない。
Peace is priceless. Attain peace at any cost. "The Bhagavad Gita"
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