ブラッドフォード大学大学院 体験記
(MA in Peace Studies, University of Bradford)

日本を動かす人たち(2)


冬休み中、二週間ほどイギリス国内を旅行しているうちに、日本国内ではものすごい変化が勝手に起こっていた。
第二次世界大戦後、守り続けていたものが、国民の意思とは無関係に崩されようとしている。航空自衛隊の先遣隊は年末にすでにイラク入りしたし、陸上自衛隊も今月中旬を目処にイラクへ向かうと言う。日本が守り続けていると思っていたものは、こんなに簡単に崩壊することが可能なものだったのかと改めて驚く。だとすると、今までその壊れやすいものを守ってきたことがすごいのか。

それにしてもやり方が強引である。決定の過程に説得が含まれていない。軍隊を戦地に派遣し、血を流すことで、「普通の国」になるとかならないとか。他の国と同じようになる理由が全く示されていない。我々が持っている美徳(はじめは持たされた恥辱だったかもしれないが、今は違う)を捨てることで、日本という国はどういう国になろうとしているのだろうか。大きな変化を起こそうとしているのに、その先にあるビジョンが全く見えない。

そうした過程の中で、またまたひどい発言や行動が起こり続けていた。

創価学会の神崎氏は一時間かそこらの視察でサマワは「比較的平穏な印象を受けた」と述べた。「慎重を期すべき」で自衛隊に犠牲が出たときに連帯責任を負うとしているが、視察の目的がもともと「イラク(の自衛隊派遣予定地)は安全です」ということだったのだから、彼のイラク視察は陸上自衛隊のイラク行きを協力に進めたものである。その他、「警護がいても即危険なわけではない」などとささやいたらしい。
小泉氏は彼が一貫して行っているパフォーマンスを継続するため、元旦に靖国神社に行ったそうだ。その説明が「初詣」とか「日本の伝統」というのが面白い。中韓の反発とイラク派兵。これを巧みに出しているからこそ、小泉氏の思い通りに事が運んでいるのだろうけど・・・。


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