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世界遺産ニューグレンジ
ニューグレンジは不便なところにある。 とりあえず、ニューグレンジに最も近い集落であるSlaneというところまでバスで行くことにした(往復10.5ユーロ)。ダブリンから北のほうに向かうバスのいくつかがそこを通るというので。近くまで行けばなんとでもなるだろう。ガイドブックにはそこからニューグレンジまでは5kmだと書かれている。 バスは1時間ほどでSlaneに着いたが、なんともならなそうな寒い雰囲気を感じた。ここには何もないじゃないか!いかにも田舎のバス停という感じで、淋しい。近くにあった商店をみつけたので中に入って聞いてみる。答えは簡単。「10kmぐらいあるからタクシーを使いなさい」。 結局タクシーを10kmほど離れたNavanという町から呼ばなければならず、20ユーロかかってしまった。帰りはもっとひどく、ニューグレンジのスタッフの言うがままに25ユーロのタクシー代を払うことになった。3人でシェアしたものの結局ツアー代と同じだけコストがかかったことになる。まぁそれでも自分たちでアレンジするのは苦労もあって楽しい! ニューグレンジは観光地としては最悪だった。冬至の前後にのみ光が差し込むしくみになっている古墳はその仕組みと歴史的価値はあるのかもしれないが(この遺跡について詳細はなにも解明されてないらしいけど)、ビジターセンターからニューグレンジまでは完全に指定されたツアーに組み込まれ、乗りたくもないバスに乗らされ、冷たい風が吹きさらす中に時間調整のため待たされ、押し付けのガイドの話を聞かされる。興味深いところに留まったり、遺跡の周りで雰囲気に浸ったりというのは許されない。センターの周りには意味のない噴水があるし、遺跡はきれいにオーガナイズされすぎていて、はっきり言って興ざめ。世界遺産登録の条件をクリアするためにいろいろ整備した結果だろう。ユネスコは本当に世界遺産を保護しているのだろうか?京都の下鴨神社の参道を今年の五月に久しぶりに歩いて同じく興ざめしたのを思い出す。 Slaneからニューグレンジまではガイドブックには5kmと書かれていたが、実際には10km以上あった。これも整備した際にビジターセンターを作り、ニューグレンジのほかいくつかの遺跡のアクセスポイントにしたために、かつてより遠くなってしまった結果ではないかと考える。 受身の旅はつまらない。ユネスコに感動を強要されるよりも、来るか来ないか分からないバスを、淋しいバス停で待っているほうがたくさんのことを考えることができる。予定時刻をだいぶ過ぎてからでも、バスが来てくれることがどんなに嬉しいことか! ダブリンに戻り、アイリッシュミュージックの生演奏をするパブに行った。今日もギネスがうまい!
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