アラーの名のもとに、最も高尚なる、
いとしき人民よ!
親愛なる国家よ。
この素晴らしい世界を創造し、望むがままに世界を動かす神。
その神によって、インスピレーションを与えられ、作られたこの本。
これがトルクメンのRuhnamaである。
アラーは人類の創造以来、トルクメンの国家を非常なる至難に立ち向かわせてきた。我が人民はこうした困難の時代を克服し、生きてきた。オグズ・ハーンの統治した5000年前にまで遡る歴史を持つトルクメン人は、地中海東部とインドの間に普遍的価値観を形成するために多大なる貢献をしてきたし、それゆえに、この地で高く評価されてきた。自国内にも、アヌー、アルティンデペ、マルグス、パルフィヤ、セルジュク、コンヤウルゲンチのような70を超える国家を建設した。
トルクメン人は預言者ノアにまで遡る、偉大な歴史がある。
預言者ノアは、トルクメンの土地を彼の息子であるヤフェスとその子孫に与えた。
アラーはトルクメン人を多数産ましめ、その結果人口が大幅に増加した。神は彼らに二つの資質を与えた。つまり、精神的豊かさと勇気である。神はまた、進むべく道を照らす光として、事象の裏に潜む真実を見極める能力を伴う精神力と知能をトルクメン人に与えた。そしてその後、神は神の従者たちに次のような名前を与えた――「トルク・イマーン」。トルクとは「核」、イマーンとは「光」を意味する。それゆえ、「トルク・イマーン」つまりトルクメンとは、「光より出ずるもの、光を本質とするもの」を意味している。トルクメン人という名前はこのようなかたちでこの世の中に登場した。
アラーは神聖なる命令により、預言者ノアに聖職を含む聖書を伝えた。預言者ノアは同時代の人々にこれらを広めた。この書の真髄は素晴らしき倫理観である。次のような言葉がある:
若い者にとっての名誉・誠実とは・・・女性に対する徳行、知性、機敏さ、目上の人や女性への尊厳、花嫁に対する気高さである。
預言者ノアは子どもたちと若者に勇気と高尚たること、約束を守ること、一生懸命働くこと、そして精神的な徳行を教えた。この中のどんなに些細な過ちを犯すことも、誠実を保つという点において大きな問題となりうることを気づかせた。「トルク・イマーン」つまりトルクメンの若者たちは、母なる大地や親戚、両親に対する非難をトルクメンの名誉に対する攻撃と見做し、それに対して闘いを挑むことに決して躊躇しなかった。
預言者ノアは少女たち、妻たち、老女たちに、長くゆったりとした服装で身体を覆い、頭にはスカーフを被るよう命じた。顔面を出すことは許した。「トルクメン人の顔はアラーの光を表している。このため、太陽の光は、それが神の松明のあかりであるから、トルクメン人の顔に当るべきものであり、決して妨げられてはならない」のである。預言者ノアは、男性は子どもや女性の顔を叩いてはならない、と繰り返し忠告した。女性の口に関しては、それを覆うように命じた。これがトルクメンの伝統的カバーであるヤシュマクとなった。後にノアは、男性と目が合うような場合には、少女たちに衣服をのばして顔を隠すように命じた。また汚い言葉を聞いたときには、のばした衣服を口で噛むように命じた。
預言者ノアは、子どもを教育するときには注意深く、忍耐強く、賢明たれと年長者に命じ、子どもを現実の世界に対処していくにふさわしい技能を適切に身に着けさせていく義務を課した。預言者ノアは若者たちに、間違いを犯したり誤解されたりするのを望まなかった。彼は次のように説いた:
「年長者が過ちを一度犯すとき、年少者は千度もの過ちを犯す。父が過ちを犯せば、息子は過ちを犯す。母が過ちを犯せば、娘は過ちを犯す。義理の父、義理の母が過ちを犯せば、嫁は過ちを犯す。」
こうした観点から、預言者ノアはトルク・イマーンのために家庭における作法を定めた。
1.年長者を敬いなさい
2.年少者を愛しなさい
預言者ノアは言った。「年上の者を敬い、年下の者を愛することなくば、人間性が失われるであろう。そして、無慈悲の時代が始まる」
3.父母(両親)を愛しなさい
預言者ノアは子どもたちに優しく勧告した。「お父さん、お母さんに話しかけるとき、顔をじろじろ見てはいけません。お父さん、お母さんにしかめっ面をしたり、不機嫌な顔をしてはいけません。悪い態度をとってはいけません。何か頼まれたら、その通りしてあげなさい。」
子どもはこうした勧告を容易に受け入れることができる。
4.きれいで見苦しくない格好をしなさい(見た目)
預言者ノアは命じた。「きちんとした服装は見かけを良くし、その人自身をよく見せる。あなたにふさわしい服を選びなさい。」
5.自分で働き、努力して手に入れたものを家に置いときなさい
預言者ノアは言った。「他人のものを取るな。他人のものを自分の家に持ちこむな。そして他人の所有物を自分のものにするな。家庭は訪問すべき場所でもあるから」
6.家庭の装飾、秩序、きれいさと外観を良い状態にしなさい
預言者ノアは繰り返した。「家にあるあらゆるものは精神状態を快適にし、生活における幸福を増加させるものであるべきだ。もし家が汚れていれば、気分は悪くなり、混乱し、不快になる。」
7.家庭とその外観、近隣、居住域を守りなさい
預言者ノアは命じた。「近くにいる人、地域によく注意を払い、誠心誠意それを守り給え。敵対者が汝の近隣を攻むるとき、次は汝の攻めらるる番である。」
8.精神を崇高に保ちなさい
預言者ノアは忠告した。「精神のために、いつも崇高な目標を保ち給え。そうすることにより、人生の価値に魂と光が加わる。そして、困難な問題も容易になる。」
9.女性の装飾について
「娘たち、妻たちにエメラルド・ストーンを与えることを惜しいと思うなかれ。どんな状況にあろうとも、それは与えるべきである。妻や娘を悲しませるような男はトルク・イマーンではない。女性というものは、そして女性の心というものは、元来快活であるべきだから。女性によくしてあげたいならば、喜ばせてあげなさい。胸を、首を、そして背中を飾るための高価な装飾品を与えなさい。しかし、決して顔を傷つけてはなりません。顔それ自体は何千ものエメラルドよりも貴重なものであるのです。人々の心の中にあるアラーの愛は、人々の顔に表現され、それが世界を照らす光となるのです。こうすることで、女性は美しくなるし、あなたの魂は満たされ、精神的に強くなることができる。」ノアはこのように忠告し、また、常に次のように言った。「家庭の装飾と美しさとは、つまり、妻や娘のことだ。薔薇が庭で美しいのと同じように、妻は、そして娘は、家庭の美なのだ。」
その他、預言者ノアはこのようなことも言っている。
「ストーブの火を決して絶やさないようにし、家族の滅亡を避けなさい。火は人生であり、数々の困難を解決し、周囲から悪を取り除く。
トルクメン人は宗教や言葉、そして国家の純粋さを保ち続け、独自の習慣と合理的な行動様式を作り上げた。こうした多面的な進歩は、人々の精神的豊かさから生まれたものである。トルクメン人は精神的な豊かさを持ち合わせており、18世紀までには、家族、社会、人々と国家におけるさまざまな段階をもって、労働・名誉・勇気・忍耐の四点ににより自らの運命を定めた。
歴史をひもといてみれば、この300年以上の間、トルクメン人の特質は変化しており、その力と視野の広さははるかに大きくなり、争いは一体感と強調性に置きかえられた。我がトルクメンの国家では、近隣諸国との間に、また氏族の中や民族同士の間に、さまざまな闘争を繰り返してきた。相互信頼というものが欠如していたためそのような問題が起こり、国民は他の国民を信じられず、兄は弟を信じられず、父は息子を信じられなかった。お互いに信じあうどころか、自分以外の誰をも信頼しない状態で、生を繰り返してきた。私はソビエト時代を過ごしてきたのだが、若い頃、人々が正義に対して他人を信頼できていないこと、そして将来に対し悲観的な展望しかもっていないことに気づいた。我が人民は自分たちのしていることをきちんと理解できないばかりではなく、日常生活がどうであるか判断することも出来なかった。人々は次のように信じていた。「日々は権力者のためにあり、kawurma(肉料理)は犬を飼いうる人のためにある」と。努力して何をしようと、自分たちに繁栄はありえない。そのように人々は考えるようになった。しかし、トルクメニスタンの命運は、この3世紀の間なぜかくも問題を抱えていたのだろうか。
国家は分断され、民族は互いに争い、国家はその核となるものを失った。宗教は見捨てられる方向にあり、言語は単純化された。千年もの月日をかけてトルクメン人が得てきた馬、衣類、宝石や文化の損失は甚だしかった。この宇宙において、理由もなくなにかが起こるはずはない――国を悩ます災害は、自然のものであったり、人為的なものであったりするが、そこには必ずそれが起こり得る理由がある。
トルクメン人の一人ひとりはこの問題について考え、問題にきちんと向き合い、神の御前でそれに答えよう。
最も高尚なるアラーの命令により、人類第三の千年紀における影として、1991年にトルクメニスタンは独立国家となった。しかしながら、まずもって、これは書類上の話に過ぎない。発展する社会と国家機関、国の利益を形作る国家独立・継続的な経済発展・外交政策についての思想は、形作られている途中である。(独立という)事象のの最も魅力的な側面は、個人の運命と独立とを結びつけること、そして我らの国益がどのように独立と結びつくかを理解することにある。
人々や国家経済・文明・軍隊を引きつけ、動員しうる国家組織や政策、理想を持っていない場合、そうした状態を「独立している」と呼ぶことはできない。我々にはこうしたプロセスを経験するための時間が必要である。最低でも10〜20年の時間が必要である。
まず人民の認識と精神は変わって行くべきである。トルクメン人はすべて、国家の運命・状態・社会・その構成とそれらの統合に責任がある。トルクメン人はすべて、自らの国家がどのような道を辿って現在に至ったのかを知るべきであり、それを現在と比較し、将来について知るべきである。トルクメンの国家の総合力は一人ひとりのトルクメン人にかかっているのだ。
全能の神アラーは、我々に限りない土地と水を与え給うた。地下資源をも与え給うた。トルクメン国家を理知的にし、自身の行為を自ら判断できるようにした。加えて、アラーは我々に独立したトルクメニスタンという国を与えてくれた。
トルクメン人はモラルを高く持ち、よい仕事をし、自らと他人と国家を繁栄させる。トルクメニンたちを正しき段階・状態にもたらし、トルクメンのために働けるのはトルクメン人自身である。
わが親愛なるトルクメンの国家よ、汝の魂と精神がこうした義務を果たし、自信をもって自らの心に忠誠を誓う手助けをする。私は、そのために、汝のために、この本「Ruhnama」を執筆した。今日、私はこの本を汝に捧げる。
* * *
親愛なるトルクメンの国家よ!
汝は我が人生の意味であり、我が活力の源である。この国家が健やかに長く続くことを私は強く望む。我々トルクメンの先祖たちは勇敢な人たちであったし、子どもたちの教育を早くから始めていた。子どもたちがこの世に現れるその前からである。トルクメンの子どもたちは成熟し、勇気を持っており、ゆえにしっかりした国家教育と世界観を備えている。このような理由で、身体的な健全さ、知性の安定性、高潔さ、良質な態度がトルクメン人の特徴になっているのである。
我々の時代にはトルクメン人は健康と忍耐を維持していくために、飲食に注意を払わなければならない。がつがつと食べるべきではない。健康と活力、生産性を維持するために、トルクメン人は全能の神アラーの言葉を覚えておかなければならない。「飲食せよ。しかし、決して無駄にするな」この命令に従い、行動せよ。
真のトルクメン人は着る服に注意を払うべきであるし、その着方は合理的でなければならない。アラーが美しいのだから、われわれも心地よい服を着るべきであるし、トルクメン人はアラーの愛に応えるべきである。
(2003年1月5日 続きはまた今度!)